アメリカ本国でも人気沸騰中のミディアムピックアップを積極的に展開しているBCDが、トラックオブザイヤーに輝いたシボレーコロラドを直輸入した。
2015年型のクルーキャブ+ショートベッド仕様であるから、日本における使い勝手を最大限考慮したカタチであり、先に輸入された兄弟車・GMCキャニオンとともに、積極的に展開していこうとする意気込みが伺い知れる。
シボレーキャニオンは、2014年に新たに登場したピックアップであり、最新トレンドデザインをまとい登場している。搭載されるエンジンは2種類。2.5リッター直4を筆頭にカマロ譲りの3.6リッターV6を用意し、燃費重視派は直4、力強さを求める派はV6とそれぞれにチョイスする楽しみを与えてくれる。
ちなみに、直4エンジンは200hp、最大トルク191lb-ftを発生させ、3.6リッターV6は305hp、最大トルク269lb-ftを発生させる。それぞれに6速ATが組み合わされ搭載エンジンとのマッチングを最大限活かすセッティングが施されている。
また、駆動方式も2種類ありFRと4WDが用意され、ボディは3タイプあり、2ドア+ロングベット、4ドア(クルーキャブ)+ショットベットおよび4ドア(クルーキャブ)+ロングベットの組み合わせとなっている。
昔からよく言われていることだが、「ミッドサイズ」という響きは過去日本ではあまりいいイメージを持たれない。と同時に実際の車両も、デザイン的な迫力が伴わず、アメ車らしさを感じさせることがまったくできなかった。
だが、コロラドはボディサイズはフルサイズに迫る大きさであり、デザインも最先端のシボレー系デザインをまとっているだけに、「迫力」に欠けることは一切なく、逆に下位モデルの安物感がまったくないのが素晴らしい。
実際にフルサイズピックアップのシルバラードと比較してボディ自体で400~500キロ近く車重が軽い。それに直4モデル搭載車なら今流行りのダウンサイジングモデルとして積極的にオススメできると思っている。
同行したカメラマンがつぶやいていたが、ガワだけで「十分にハッタリが利く」のである。
今回BCDが直輸入したコロラドは、2.5リッター直4エンジンに6速ATが組み合わされたもの。クルーキャブ+ショートベッドの2WD仕様でオプションのベッドライナー&ソフトカバーが装備されており、アシストステップが付くなど、日本での使用を考慮すれば恐らく一番使い勝手の良いモデルと言えるだろう。
アメリカ製4発に対する期待感というのはそれほどないが、実際に乗ると非常にトルクフルで扱いやすく、強固なボディと相まって最新アメ車の感触を伝えてくれる。しかも、低速から力強く、瞬発力はそれほどないが、実用域のトルク感によって、一般的使用の範囲においてはまったく不満を感じることはないだろう。
もちろん、意識的に飛ばせば辛い部分も出てくるのだろうが、逆に燃費条件をクリアするならば、この実用域重視なセッティングこそが大正解であり、アメ車としての迫力と道具としての質感を備え、なおかつエコ的なマシンとしての役割を十分に果たすはずである。
インテリアや各部の印象も想像上に良く、昔のような無機質な印象はなく、上質な感じと雰囲気の良さが詰まったピックアップとして非常に面白い存在。加えて外見の印象は紛れもないアメ車のそれであり、最新シボレーのフロントマスクは迫力そのものである。
ちなみに、本国ではコロラドのカスタムモデルのコンセプトが発表されているが、コロラドZR2と言われている、それはコロラドをベースにオフロード性能をアップさせたコンセプトカーであり、専用設計されたフロントバンパーやデパーチャーアングル等を意識して設定されたシャシー等、今本国でめちゃめちゃ流行っているプレランのようなスタイルをまとっており、実際に発表されれば日本でも人気の予感がするほど魅力的。
なんせ、日本においては日本製ピックアップのプレラン仕様で遊んでいる方々ウジャウジャいるわけである。そう言う意味では本場のプレラン仕様を気取り、日本製マシンたちに度肝を抜かせるのも悪くはないだろう。
そんな、ちょっとしたカスタマイズモデルを想像させる楽しさがコロラドには存在するのもオススメする理由のひとつである。
コロラドは、フルサイズまでのピックアップトラックを必要としないユーザー向けに、走行性能と機能性を高い次元で提供することを目的に開発された。日本ではまだまだ少数派だと思われるが、オンリーワンを目指すなら最新のミディアムピックアップは、最高の効果を発揮するはずである。
いわずもがなだが、現地の特選車を独自ルートで日本に導入するBCDは、積極的に展開しているミッドサイズモデルにおいてもディーラー車のような手厚い保証体制をもってユーザーたちを支えてくれる。だからこそ、オンリーワンに対して不安要素を抱く必要はないし、逆に積極的に頼ることでBCDとの関係性が深まる利点もあるわけである。
「昔と違ってミッドサイズ=安物、アジアンモデルというわけではありません。ボディの迫力で言えばフルサイズにヒケを取らない最新デザインです。何より本国メーカー自身が時代の流れを感じて出したモデルですから、アメ車としての魅力も備わっているのが最大のポイントですね。BCDでは、今後もユーザーの皆様に喜んでいただける魅力的モデルを積極的に展開していこうと思っています」と担当者も語ってくれた。
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