2016年後半に、すでに発表されていたマスタングのフェイスリフト。すなわちマイナーチェンジによる第二世代の登場である。この型のマスタングは2015年にデビューしたモデルであり、3年後の2018年にマイナーチェンジの実施という流れになる。
2015年デビュー時は、まだ日本にフォードジャパンが存在していた時期であって、発売も好調だったと聞く。ちなみにその時発売された車両は、主に直4エコブーストモデルだが、中古車となった今でもかなりの高値で取引されているという。
だからBCD等の直輸入を行っているディーラーでは、主にV8モデルの直輸入を当時から行っていたし、また実際に売れているからこそ2018年モデルも早々に導入している。
ということで、2018年モデルをBCDにて撮影させてもらった。ちなみにこの車両もすでに売約。ブルーのボディカラーが素晴らしくアメリカ的であり、ナンバーも「302」とシャレた番号をセレクトしている。
で、2018年モデルの変化のポイント。まずは外観。新設計のヘッドライトに大型化されたフロントグリル、さらにフロントバンパー、そしてリアコンビネーションランプとリアバンパーの変更。そして使用されるライト系はすべてLEDとなる。だが、ボディライン自体が変わることなく全体的な印象を切れ味鋭いシャープなものとしているのが特徴的。
それ以外では、インテリアのメーター類がオプションでデジタルメーターをチョイスすることが可能となり、歩行者検知、距離警報、車線逸脱警報、車線維持支援といったドライバーアシスト機能を新たに搭載している。
このリニューアルされた2018年型マスタングに搭載されるエンジンは、二種類。まずはこれまでのV6エンジンが消滅したことがトピック。これにおいては、V6エンジンの性能自体が、直4エコブーストエンジンにすでに敵わないというはっきりした理由からである。
ということで、既存の2.3リッター直4エコブーストエンジンと5リッターV8の二種類となり、2018年型では直4エコブーストはキープコンセプトであり、V8エンジンには新たな直噴インジェクションが使用され高回転型&フィーリングアップがもたらされている。
具体的には、2017年までの5リッターV8は、435hp、最大トルク400lb-ftを発生させていたものが、2018年からは上記燃料噴射等の変更により460hp、最大トルク420lb-ftへと進化している。
さらに460hpの最大発生回転数が7000rpmへと上昇していることから、分厚いトルク感はそのままに、これまで以上に回るエンジンとなっている。
くわえて、これらエンジン(V8&直4ともに)に組み合わされるミッションは、6速MTと新開発の10速AT。とくに10速ATは、最適化されたギアレシオにより最高のレスポンスを示すというから期待が高い。
上記以外でも、足回りの進化やマグネライドサスペンションのセレクト可能といった情報もあり、年々進化を遂げいているマスタングではあるが、現状2018年型こそが「最高」レベルに達していると考えられる。
で、実車である。上記したように各部の変更が加えられているが、もともとのボディラインは変わらないというから、その部分の変化をどう感じるか。そこが見た目のキモとなる。
たしかに、2017年までのマスタングのデザインが素晴らしくステキ過ぎていしまい、また見慣れているだけに2018年モデルのフロントマスクに違和感を感じないでもない。とくに真正面から見ると違いは一目瞭然だし、好き嫌いが分かれる可能性も感じる。
だが、ちょっとずつ横に移動し見ていくと、マスタングらしいスタイリッシュさは健在であり、違いがそれほど気にならない。というか巷で言われるほど、現行第二世代のスタイルも別に悪くないな、というのが個人的感想である。
さて、この2018年型マスタングであるが、シートに収まってみての一番の違いは、シフトとステアリングフィール。新しく採用された10速ATのシフトは、ゲートを動かす際のフィーリングが最高。
非常にガッチリしていて重みもあって、品質感と高性能感を醸し出す。「単なるATやん」と多くの人は言うかもしれないが、これまでこういう部分のフィールが伴わないのがアメ車であって、もしかしたらこの車両だけの個体差かもしれないから大きな声ではまだ言えないのだが、少なくともこの車両においては最高!
また、2015年の現行モデルから採用された電動パワステも、デビュー当時から完成度は高かったが、この2018年型ではさらにまた一歩、いや二歩進んだくらい自然なフィールに近づいている。
シートに座り各部の位置を調整すると、この現行型でしか味わえないタイトな空間が心地よく、さらに絶滅危惧種となりつつある大排気量NAのV8エンジンがこれまた「らしい」サウンドを響かせ走り抜ける。
聞けば、最新の10速ATも出色の出来とのことで、ダッジ系の8速AT以上に緻密なシフトを繰り返し、さらにその制御をあまりドライバーに知らせない自然な感じがいいとのこと。
当初、個人的には「10速が似合うのは直4エコブーストの方かな」と感じていただけに、「V8に10速ATか」と時代の進化をひしひしと感じることになったのである。
この型のマスタングも、今後あと何年続くのだろうか。2020年あたりからはフォードにおけるハイブリッド車の増強が強いられる。マスタングも例外ではなく、そうしたエコ&環境性能の向上が見込まれるようになれば、旧態依然のV8マスタングはまずます絶滅危惧種となっくいく可能性が高いと言っていいだろう。そういう意味も込め、「なるべく早い段階での入手がいい」と思うのである。
なお、2018年モデルを販売しているBCDでは、すでに2015年以降のマスタングを40台以上直輸入し販売してきている。取材当日もGT350が複数台納車待ちをしていた。
そういう意味では数をこなしている分だけ情報量や整備量が違うし、常に最新モデルをも扱っていることもあって、同時に常にフォードの最新メカニカルインフォメーションにも触れていることから、購入後の安心感がまったく違う(だから数を販売できているとも言える)。
フォードの日本市場撤退後、フォード車を扱う業者が増えたというが、同時ににわかショップでの整備で泣いているオーナーさんも多数出てきているという情報がかなりの数寄せられている。
そういう意味では、BCDの整備力は群を抜いており、数をこなしている情報量の質でも圧倒しているのである。
一方で、こういった並行の車両を最初から購入候補として検討している方々にとっては、ディーラーとかショップとか、そういった表向きなことよりも、直接ショップに出向いて自ら感じたフィーリングこそが大切なはずである。だからもし可能ならBCDへ直接出向いて生の情報を入手してみるのがいいだろう。
BCDでは、こういった最新車両をオーナーの希望に合わせた仕様で直輸入してくれるから、好みのオプションで着飾ることも可能である。しかもディーラー車並の長期保証をもって購入後のアフターサービスを支えてくれるのだから、本国並行車を購入するというハードルをいとも簡単に越えさせてくれるのである。
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