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[試乗記]

FRコルベットのハイパフォーマンス版

2016 シボレーコルベット Z06

車重1598kgに650phという恐るべきパワー

BCDが直輸入するアメ車の特徴は、程度の良さのみならず、我々の求めるハイパフォーマンスカーをも積極的に輸入すること。代表的な2台を取材した。

更新日:2020.04.23

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL 0120-17-2290 [ホームページ] [詳細情報]

2015年当時のFRコルベット最強モデル

 Z06とは、2015年に登場した当時のFRコルベット最強モデル。ノーマルC7コルベット比で一段とパワフルになり、シャシー剛性はアップし、それに伴いボディワークも改良されている。

 具体的にはフロントフェンダーが56ミリ、リアが80ミリワイドになり、前後サイドにエアロが装備され、ブレーキはブレンボ、タイヤはミシュラン・パイロットスポーツの専用品が装備される。車重も1500キロ台と、アメ車としては異例の軽量ボディだ。

 搭載されるエンジンは、6.2リッターV8OHVにスーパーチャージャーが装着されたLT4。専用パーツで製作された珠玉の逸品である。

 650hp、最大トルク650lb-ftを発生させるこのエンジンは、フェラーリNAエンジンのような高回転域まで一気に突き抜ける快感はないが、低速から巻き起こる爆発的パワー&レスポンスにおいては圧倒的優位であり、OHVならではの低重心+ドライサンプ採用により、サーキット走行でも鬼のように速い。

 このLT4にはトランスアクスルレイアウトで組み合わせられるミッションが2種類あり、7速MTおよび2016年モデルからは8速ATも選択可能となっている。

ノーマルモデルからフロントフェンダーが56ミリ、リアが80ミリワイドになり、前後サイドにエアロが装備され、レーシーな装いがZ06の特徴。

Z06はノーマルC7と同様にルーフは脱着式となっている。だがそれでもボディ剛性は、屋根を閉じた状態で60%、開けた状態でも20%高まっている。

当時の最新ATによるハイパフォーマンス

 余談だが、GMが自社開発したこの8速ATは、アルミやマグネシウムを多用する軽量コンパクトな設計ながら100kg-mまでのトルクに対応する当時最新のミッションであり、トラックモードにおいてはポルシェ911のミッション・PDKを上回る素早い変速を可能にしていた。いわゆるデュアルクラッチ仕様ではなく、トルコンATでだ。

 それにより、Z06の0-60マイル加速はなんと2.95秒。7速MTでも3.2秒というからATとは言えまったく侮れない、ケタ外れな存在なのである。

 Z06に関しては、これまで散々語り尽くしてきたのでいまさら語るべきものはほとんどないが、あえて言うなら車重1598kgに650hpのFR車というスペックだけで超バケモノ・マシン的な想像は容易につく。707hpあるチャレンジャーヘルキャットの車重は2トンを余裕で越えているのだ。

3ピース構造のリアスポイラー。中央部分はボルト固定式で、高さの調整が可能となっている。

ワイドフェンダーや鋭角なデザインのリアテールおよび各部の造形の迫力が凄い。

レーシングカーのごときエアロボディを採用するZ06。空力性能を高めるため、フロントとサイドにはカーボン製のエアロを採用。巨大なパワーバルジや空気の流入効率を重視したフロントグリルなども特徴となっている。

BCDのショールームでは、C1、C3、C7のコルベットを同時に拝むことが可能だった。C7のZ06は、OHV+ドライサンプ+トランスアクスルにスーパーチャージャーでの650hpを実現したモデル。

707hpマシンを置き去りにする

 ちなみに、Z06デビュー当時にアメリカ本国ではこの両車のゼロヨン競争動画が公開され、ヘルキャットが僅差で勝利したと聞いた方も多いはず。だから「やっぱりヘルキャットだな」と思っているに違いないが、実際にはどうか?

 静止状態からの爆発的加速力はパワーこそ命なのでヘルキャットが707hpを発生させている以上、ゼロヨン加速においては圧倒的に優勢だろう。

 だがステージを変え、例えばクローズドコースといった曲がりくねった道でラップを重ねれば、恐らくヘルキャットは、Z06についていくことはできない。車重2000kgを越えるヘルキャットが1598kgのZ06の周回についていくのは物理的に無理なのだ(最初の1周くらいはついていくだろうが…)。

 ということで、この2台を比較することには意味がなく、アメリカンマッスル代表のヘルキャット、アメリカンスポーツ代表のZ06として決して交わることのない「両雄」として評価されるべき存在なのだろう。

搭載されるエンジンは、6.2リッターV8 OHVスーパーチャージドエンジン。650hp、最大トルク650lb-ftを発生させる。素材や工法にもこだわっており、ピストンは鍛造アルミ製、吸気バルブはチタン製、ヘッドは遠心鋳造法で製造されたアルミ製となる。

フロント19、リア20インチホイールにミシュラン専用タイヤを装備するZ06。ホイールに内には巨大なブレンボブレーキが見える。

基本的な造形はノーマルC7と共通だが、使用されるマテリアルが異なり、高級素材がふんだんに使用されほか、ステアリングがフラットボトムタイプになっている。

少なくともアメ車という枠の中では、性能および造り込みにおいてどんなアメ車も絶対に敵わない領域に達したC7。そのC7の最上級グレード、Z06は世界屈指のスーパーFRと断言していい。

個体数の少なさから貴重な存在

 なお、ベースとなるC7自体も能力的にはかなりのスーパーである。乗ればシャシーの頑強さに驚き、重心が低くFR車にしてはトラクションが良く、シャシー剛性が高いからフロントの操舵感がリニアで回頭性が良く、回頭してからのグリップも高いから安心感がある。

 またサスペンションアームが長くてストロークがあり、剛性が高いからこそタイヤの接地面の変化が少なくかなりフラットな状態でコーナリング性能が楽しめる、驚くべきFR車である。
 
 そんなC7に約170hpプラスして足回り等のバランスを調整したZ06なのだから、悪いはずがない。しかもデビュー当時から日本では話題の1台であったが、当時1500万超の価格帯もあって個体数があまり流通していない。=それは今であっても変わらず「貴重」な存在ということだ。

 最後に、これだけのスーパースポーツであるがゆえにメンテナンス等の整備にも多少なりとも気を使わなくてはならないだろうが、BCDでは最新設備を持って対応可能であり、かつBUBU系列にはGM系のディーラーがあるだけに、情報共有によるピンポイントな整備も当然可能である。

 かつては660hpのシェルビーGT500や707hpのチャレンジャーヘルキャットといったスーパースポーツを日本で一番売っていた実績もあるだけに、精緻な極みといえるZ06においても当然ながら完璧な状態を維持させてくれるはずである。

GMが自社開発した8速AT。軽量コンパクトな設計ながら100kg-mまでのトルクに対応するミッションであり、0-60マイル加速はなんと2.95秒。7速MTのも3.2秒を上回る。

パドル操作の素早さにおいても一級品であり、ポルシェと対峙したところで負ける要素は微塵もない。

質感、ホールド性、剛性、すべてにおてい完璧といえる存在。自社製としては市販車最高レベルのシートと言っていいだろう。

C7におけるZ06の存在は、ポルシェにおけるポルシェターボのごとき存在と置き換えればわかり易いはずだ。その迫力がリアフェンダーに現れている。

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