更新日:2020.10.15
文/石山英次 写真/FCA
2018年に限定登場したチャレンジャーデーモンはドラッグレース専用マシンとしてデビュー。そして2年後の2020年には、サーキットスペシャル的な存在、ACRの登場が噂されていた。
だが。結果的には頓挫。そもそも車重2トンを越えるマシンをACR的に仕上げるには限界があった。
ドラッグレースであればパワーにものを言わせたカタチで結果は出せたが、曲がりくねったサーキットを主戦場とするには、チャレンジャーの根本(フレームやシャシー全域に)から手をつけなければならず、2020年=生誕50周年モデルとしてさえも、改良不可能という結論になった。
ということで、チャレンジャーを活かす道は直線重視のドラッグレース。ちなみに、全米ではドラッグレース場がゆうに100を越え、ローカルな場所も含めれば200を越えるというからデーモンの誕生にも頷けるのである。
で、2021年には限定だったデーモンのリニューアル版に近い存在、807hpのチャレンジャースーパーストックが登場し、再びドラッグレース専用マシンとしてデビューする。しかも今度は限定モデルでなく通常のラインナップモデルでだ。
そんなハイパワーなマシンの再びの登場に湧く一方で、じつはデーモンやスーパーストック以上に重宝されているマシンが、「1320」である。1320の正式名称は、R/Tスキャットパック1320。
1320とは、1320フィートのことであり、1/4マイル。すなわちドラッグレースの距離数を示しており、上記ハイパワーマシンは買えずともドラッグレースを楽しみたいという全米ファンの支持を得ているマシンなのである。
ベースとなっているには、R/Tスキャットパック。6.4リッターV8エンジンを搭載し、8速ATで駆動する一方で、ドラッグモード付きのサスペンションやラインロック、トランスブレーキ、ローンチコントロール、ドラッグスペックタイヤ、ブレンボブレーキ等が装備され、なんと助手席&リアシートを排除した前席だけのシングルシーターモデル(オプションですべて装着可)。
ちなみに、この仕様で1/4マイルを11.7秒ということだから、かなり速い。このR/Tスキャットパック1320は、2019年からラインナップされ、2020年も継続でリリースされているが、日本ではまずお目にかかることはないだろう。
デーモンでもそうだったが、ドラッグ仕様のまま日本で乗っている方は少なく、日本でカスタマイズしている方が多い=デーモンである理由がなく、そうしたことから1320も日本には入らない可能性が高い。と思っていたら、BUBUのBCDで輸入され販売されていた!
1320は2021年もそのまま継続販売されるから、直線加速重視のマシンを仕上げるには、格好の存在と言えるだろう。
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