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[試乗記]

ラムトラックの最強モデル降臨

2021 ラム1500 TRX

かつてのSRT10を大幅に上回るパフォーマンス

再び登場したラムトラックベースのスーパーマシーン。その名もTRX。搭載エンジンはあのヘルキャットエンジンである。

更新日:2021.11.11

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/スペース YOKOHAMA TEL 0455300139 [ホームページ] [詳細情報]

中身はかつてのSRT10を遥かに超える

 かつてラムにはバイパーV10エンジンを搭載したSRT10が存在していたから、ラム=モンスターピックアップという勝手な思い込みができていた。

 だからフォードラプターが登場した時にはその性能の凄さに驚くとともに「ラムからはどんなスーパーマシンが登場するのだろう」と反射的に勝手な期待を抱いていた。

 が、その後は結構待たされた。2016年にコンセプトカーが登場したが、それ以降はなしのつぶて。やっと登場するのかと思ったら、今後はコロナウイルス。

 だが、2020年8月に発表&発売された限定702台のラムTRXは瞬時に完売したほどの大人気だった。

 そりゃそうだろう。中身はかつてのSRT10を遥かに超えるハード仕様でめちゃくちゃカッコイイ。くわえて現代のライバルと目されるフォードラプター以上に硬派かつパワフルかつ高級感溢れる仕様ということになれば、そりゃ瞬殺される方が多くいても不思議ではない。

 ちなみに余談だが、ここでいうラプターとは旧ラプター。すなわち3.5リッターV6ツインターボ搭載世代のこと。すでに新型が発表されV8エンジン搭載であることも分かっているが、これまたコロナや半導体チップ不足で遅れている模様だから新世代ラプターとの比較はまだできない。

▲ボンネットやフェンダーの盛り上がりが異様なほど大きく止まっているだけでも只者ではないオーラを発しているよう。とにかくカッコイイ。

▲リアスタイルもかなり攻撃的で魅力的。ラムバーが高性能車であることを物語る。

▲サイズ的にはフルサイズだから若干大きいが、後方視界は12インチの巨大なモニターにてバックカメラの映像が映るから意外に安心して動かすことが可能である。さすが現代車。

▲ラムバーと称されるリアの極太タワーバーでガッチリ補強されている。

全身ブラックの硬派かつ凄まじいオーラ

 さて、そんなスーパートラック・ラム1500TRXがスペース横浜に入荷した。ボディカラーがブラックの新車であり、赤や青といったカラーだとツートーンになり、ブラックだと全身ブラックのワントーンでこれはこれでめちゃくちゃ硬派。

 しかも、ボディ各部の抑揚というか盛り上がりというかフェンダーの広がりが凄いし、さらには開口部の広いフロントグリル周りが合わさって、とにかく迫力が凄い。単に止まっているだけでも威嚇されるような半端ないオーラだ。

 さらにエンジンをかけるとあの音が聞こえる。そうヘルキャットエンジン。6.2リッターV8スーパーチャージャーエンジンが爆音を奏でる。

 このラムに搭載されるヘルキャットエンジンは702hp、最大トルク650lb−ftを発生させ、トルクフライト8HP95 8速ATと組み合わされる。

 それによる公式発表の速さは、0~60マイルを4.5秒で走り、0~100マイルを10.5秒でこなし、最高速度は約190km/h。まさしくマッスルピックアップだ。

 このエンジンには、革新的なデュアルパスのエア導入システムが採用されおり、内部にはデュアルエアフィルターを組み合わせ、エンジン内部により冷たくクリーンな空気を取り込み、それがエンジン機能を高める一因となっている。

▲ボンネットフードには巨大なエア導入スクープが設けらている。

▲新たに採用されたデュアルパスのエア導入システム。

▲搭載されるエンジンは702hp、最大トルク650lb−ftを発生させる。

▲もはや名車になるための条件とも言える6.2リッターV8スーパーチャージャーエンジン。通称ヘルキャットエンジン。

打倒ラプターゆえにオフの走行性能

 同時に巨大なボディを支えるフレームには高張力鋼を広範囲に使用し、ねじり剛性と車体の耐久性を上げている。くわえてフロントサスペンションには、高強度のアルミニムを使用し、軽量化を施しながらも強度と耐久性を高め、ボディ&サスペンション全体の剛性を上げている。

 さらに米国国内での過酷な環境内でテストを繰り返し、上記エンジンのハイパワーを使い切る信頼性と耐久性を得たのである。

 TRXは、打倒ラプターという開発目標があり、いわゆるオフの走行性能が求められた。

 ということで、TRXはノーマルのラムと比較して2インチ車高が高い。さらに11.8インチの地上高と最大32インチのウオーターフォールディングが可能である。組み合わされるタイヤは、グッドイヤー製のオフロードタイプで、サイズは325/65R18インチ。

 それらを可能にするサスペンションは、アクティブダンピングを備えたTRX専用ビルシュタイン製ショックを備え、過酷な地形を走破するダンピング性能と放熱性に優れた性能がウリである。

 フロントサスには、キャスターとキャンバー角に注意を払った鍛造アルミ製のアッパーアームとロアアームが組み込まれ、すべてがオフの性能向上を目指した作りになっている。

▲TRX専用ビルシュタイン製ショックにより過酷な地形を走破するためのダンピング性能が高められている。

▲325/65R18インチタイヤを備える。

▲スーパーピックアップだけに荷台の使い道も自由自在。

テスラモニターさながらの巨大なモニター

 一方、インテリアもエクステリア同様、かなり気合いの入った豪華絢爛な造り込みをもたらしている。全体的にはブラックを基調としたインテリアだが、各部にスエードを用いたり、縦長の12インチタッチスクリーンが現代の最新車両に相応しい質感と斬新さをあたえてくれる。

 実際に各部に触れてみたが、「え〜、これがアメ車?」と唸らずにはいられないほど感触が良く、質感の良さが滲み出ている。ヘルキャットエンジン搭載と云う事で、「ダッジチャレンジャーヘルキャットもこんな風にすれば良いのに」と思わずにはいられないほど、ラムのインテリアは素晴らしい。

 くわえてステアリングのタッチが良く、装備されるパドルシフトのサイズ感も良く、その奥に見える各種メーター類のデザインや視認性も素晴らしいから、これだけでも「買いだ」と思えるほどいい。

 もちろん、アップルカープレイやアンドロイドオートが搭載されているから、自前のスマホのナビをテスラモニターさながらのデカイ12インチ画面に映し出すことが可能だし、ゴージャスなスピーカーも装備されているから、攻める走り以外は安楽に運転を楽しむこともできるだろう。

▲スパルタンなレーシングマシンとはとても思えない豪華な雰囲気のインテリア。スエードとカーボンとレザーが上手く組み合わされている。

▲使用されるミッションはトルクフライト8HP95 8速AT。もちろんステアリング裏に付くパドルシフトでも操作可能だ。

▲質感が素晴らしいメーター類。視認性も良好で雰囲気も車格にマッチしている。

▲ステアリングやシフト後方のコンソールにはスエードを使用し上質な雰囲気を作り上げている。

マッスルカーブランドの血を引く1台

 ラム1500TRXは、当然ラプターの存在があったからこその登場ということになるのだろうが、実車を見てみるとそんなことなど全く気にならないほど単独でカッコいいし、やっぱりラムはどこまで行ってもマッスルカーブランドの血を引く1台だと認識させられるのである。

 で、だからこそダッジブランドの最新車両(新車)を販売&整備しているスペース横浜に入荷したのも当然であり、日本で安心して乗るための改善作業や納車整備を行っているから、クルマ以外の部分にも「価値」を求める方には最適である。

 というのも、2020年以降の最新車両はどんどんメカニズムが複雑になり、特にECU関連の対応が非常に難しくなっている。だから普段あまり最新車両に触れないショップが最新車両を販売し「自社で対応できない」という事態がかなり頻発している。

 一転スペース横浜は、常にそうした最新車両を販売し扱っているから、使用している電子デバイスも常に最新であり、またそれらを使用しているメカニックも常に最新情報にさらされ対応しているからノウハウの蓄積が違う。TRXは重量級車両であるからブレーキの制動試験が必要であるが、その試験ももちろん自社で受けてレポートを取得している。

 ということで、そういったもろもろの差が確実に出てしまうのが最新のアメ車であるから、新しい車両であればあるほど、購入店を見極める必要があるのである。

▲シートはブラックレザーでホールド性も良好な逸品。

▲セカンドシートはセダン&SUV以上に広く使える空間が与えられている。いっその事ファミリーカーとしても十分に使えるスペースがある。

▲とにかくめちゃくちゃカッコイイ。さすがマッスルカーブランド発のピックアップ。702台の限定というのが何とも惜しい。

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