2022年前半に発表されたダッジチャレンジャーの生産終了。その時同時に発表されたのが「ラストコール」と呼ばれる7台の限定車。今回取材したモデルはその6番目にあたる300台限定のスペシャルモデルである。
<ラストコール 7台>
1:シェイクダウン
2:スーパービー
3:チャレンジャースウィンガー
4:チャージャースウィンガー
5:キングデイトナ
6:ブラックゴースト
7:デーモン170
まず、この300台限定モデルを日本に仕入れることの大変さが伝わるだろうか。なんせ全米300台である。日本における300台とは比べ物にならない比率である。
そしてラストコールにおける6番目と最終7番目はダッジチャレンジャーのみをベースとした限定車であるから(それ以外はチャージャーもあり)、争奪戦の激しさが半端ではない。
だがスペース横浜は、独自の仕入れルートを持っているからこうしたスペシャルモデルの入手に強い。期待にたがわずブラックゴーストを直輸入している。もちろん新車である。
さて、ブラックゴーストだが、まずはその名前の由来について知るべきである。それは1970年のオリジナルチャレンジャー時代に遡る。
当時、デトロイト警察の警官であった人物が乗っていた1970年型ダッジチャレンジャーRT SEは、ウッドワード通りに現れては強烈な走りと速さを見せつけ通りを支配していたという。ブラックのボディにHEMIエンジン搭載のそのマシンは当時ブラックゴーストと呼ばれ、多くのエピソードを残していた。
その車両は、2020年にNational Historic Vehicle Registerに寄贈されたと言われているが、その当時の通称ブラックゴーストをモチーフに製作されたのがラストコールのブラックゴーストである。
ベースとなっているのは、チャレンジャーSRTヘルキャットレッドアイワイドボディであり、搭載エンジンはチャレンジャースーパーストックに搭載されていた807hpエンジン。現行型チャレンジャーラインナップにおける最大パワーを放つ6.2リッターV8スーパーチャージャーである。
ボディはピッチブラックのカラーに「ゲイタースキン」と呼ばれる野性味あふれるオリジナルルーフグラフィックが貼られ、ホワイトのリアテールグラフィック、フロント「DODGE」バッジ等、1970年代チャレンジャー時の「ブラックゴースト」に由来する歴史的趣向にのっとり飾られている。
ホイールは20インチのサテンカーボンホイールが装着され、内部にはブレンボブレーキ。そしてダブルインテークを備えたボンネットにはフードピンが装着されている。
一方インテリアは、アルカンタラを用いたラグナレザーのシートが装備され、ステアリングにもアルカンタラが使用されるなど、レーシーな雰囲気で満たされる。
ボディ全体をブラック&クロームで仕上げ、リアテールにホワイトストライプをあしらっているのもオリジナルを再現していてのことだが、そのオリジナルを知らなくてもこのブラックのチャレンジャーのオーラは凄まじい。
そして現代のブラックゴーストが放つ速さも、当時のブラックゴーストに負けず劣らず強烈に違いない。
と同時に日本に1台かもしれない(もしかしたら他にもあるかもだが)貴重なチャレンジャーオーナーになれる方が本当に羨ましい。
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