TEST RIDE

[試乗記]

2019年~2020年の2年間限定MT車専用モデル

2019 フォードマスタング ブリット

厳選されたスポーティモデルの中古車は非常に貴重な存在

BCDにはBCD車両のほかBCD認定中古車というものがある。今回のブリットはまさにその認定中古車であった。

更新日:2022.08.30

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL 0120-17-2290 [ホームページ] [詳細情報]
     BUBU横浜 TEL 045-923-0077 [ホームページ] [詳細情報]

アメ車は今もMT車の販売が続く

 現代版マッスルカーの中でマニュアルミッション率が一番高いのがマスタングである。振り返れば2015年以前の旧モデルにおいてもMT車を中心としたラインナップを誇っており、通常モデルのみならず特別限定モデル、例えばBOSS302、シェルビーGT500といったMT車のみのスペシャルハイパフォーマンスモデルを販売していたのである(もっと振り返ればSVTコブラなんかもあった)。

 それは現行モデルにおいても同じであり、例えばシェルビーGT350なんかは珠玉の一台と言われ、未だ高値安定を誇っている。

 本国アメリカン=ATでのんびりと運転と思っているかもしれないが、それはピックアップやワゴン&SUVユーザーのイメージであり、実際にはMT車でスポーツ走行を楽しむユーザーは多い。

 それゆえに、世界的にMT車が減少の一途をたどりもはやほとんどのモデルがATとなっているにもかかわらず、未だアメ車にはMT車が豊富にラインナップされているのである(当然カマロ、チャレンジャー、マスタングにも)

 中でも現行型マスタングにはアメ車随一のMT車ラインナップが揃っており、直4ターボから大排気量V8モデルに至るまで様々なMT車モデルをチョイスすることが可能である。

▲2019年型のマスタングブリット。MT車ベースの限定モデル。そんなBCD認定中古車。

▲BCDはブリットのハイランドグリーンのみを扱っており、そのグリーンカラーが実にシブい雰囲気を発している。

マスタングのMT車率は非常に高い

 取材したBCDは、AT&MTにかかわらずコンディション良好の個体を取り扱っていることもあり、国内では非常に珍しいMT車のラインナップが充実した店舗。

 これまでにも直4ターボ、V8においてはGT、カリフォルニアスペシャル、ブリット、マッハ1、シェルビーGT350といった、ほぼほぼオールラインナップの現行型マスタングのMT車が扱われてきている。

 実際、「マスタング、チャレンジャーを比較した場合、マスタングのMT車ユーザーの比率はかなり高いです」といい、そうした要望に応えているのだという。

 そんな中での今回の出物がブリットである。ブリットとは2019年~2020年の2年間限定モデルであり、映画『ブリット(Bullitt)』(1968年公開)に登場していた1968年型フォードマスタングGT390ファストバックを現行マスタングにトリビュートした50周年記念モデル。

 ボディカラーは劇中車さながらのハイランドグリーンとブラックカラーの2色のみとなり、ベースはマスタングGTで、搭載されるV8エンジンも同様の5リッターV8ではあるが若干のチューンにより475hp、最大トルク420lb-ftを発生させる。もちろんMT車のみである。

 シャシーは、フロントエアースプリッターを含むパフォーマンスパッケージをまとい、映画に登場した1968年型フォードマスタングGT390ファストバックさながらにフロントグリル内にはエンブレムが付かず、ブラックのアメリカンレーシング製トルクトラスト5スポークホイールも劇中車を意識したものである。もちろん内部には赤いブレンボのキャリパーが光る。

▲ブリットは往年のマスタングをトリビュートしたモデルだけあって、フロントグリル内には本来あるエンブレム等が一切ない。

▲ブラックのアメリカンレーシング製トルクトラスト5スポークホイールと赤いブレンボブレーキがグリーンボディに映える。

▲リアのマスタングのエンブレムは『BULLITT』に置き換わっている。

BCD車両がベースの認定中古車

 BCDでは、このブリットのハイランドグリーンのみをあえて扱っており、他のGT等との差別化を図っている。また個人的にも、このグリーンカラーがなんともシブいと思うし、大人に似合うマスタングだなあとも思っている。

 そんなブリットの2019年型を取材。走行距離は1.9万キロという。が、この個体はBCD車両ではなく、BCDの認定中古車である。

 BCDがメインで販売しているBCD車両。それについてはこれまでの記事で何度も紹介しているが、カリフォルニアにある支社を通じてコンディション良好な車両を独自輸入している車両のことである。

 一方認定中古車とは、BCD車両が日本国内にて一度販売された後に下取り等でBCDに戻ってきた車両が再び販売個体として展示された車両のこと。

 要するにアメリカ本国から自社流通にて直輸入した車両が販売されオーナーのもとに行き、その間BCDによるメンテナンス等の管理のもと過ごした車両であり=履歴のはっきりした再販車両=認定中古車である。

 「クルマは機械の集合体ですから、100%完璧であることは残念ながらありません。ですが、だからこそ中古車を販売するにあたり購入者のリスクを減らすことを考えれば、販売店として履歴のはっきりした車両を販売する方が、そうではない車両を販売するよりもリスクを減らせる可能性が圧倒的に高いはず、と考えているのです。BCDの認定中古車は弊社が管理していた車両がベースとなっていますので、いわゆる一般的な国内流通の中古車よりは安心感が高いと言えるのです」

▲搭載されるV8エンジンは5リッターV8ではあるが若干のチューンにより475hp、最大トルク420lb-ftを発生させる。

▲タワーバーによりガッチリと固められている。

▲むき出しのエアクリーナーだが、非常にクリーンな状態が維持されている。さすがBCDの認定中古車。

価格的優位性も当然あり

 そう、BCDの利点は販売した車両を自社で管理していることであり、そのクルマが再度中古車になった場合には、それ以前の状況&状態を把握しているだけに再販するための整備等が的確に行える。だから次のユーザーになる方々にもメリットは非常に大きいと言えるのである。

 実際、1.9万キロ走行のブリットは、このままBCD車両と言われてもなかなか区別がつかないような状態の良さをキープしているし、特に国内ワンオーナーということだが、内装等にヤレ等がほとんど感じられないから、非常にレベルの高い中古車ということができる。

 驚きなのがダッシュボードやセンターコンソール、そしてシートであり、当然中古車となればそこら辺に前ユーザーの使用歴が残るはずである。

 が、この車両にはそれらが一切感じられない。当然クリーニングはされているのだろうが、この車両にはそれだけであり、人工的な操作が加えられた形跡が全くないのである(前オーナーさんは相当大切に扱われたのだろう)。

 しかも本国アメリカから直輸入されるブリットの販売価格は為替に左右される部分が多分にあるが、当然それよりも価格の優位性が高い。

▲MT車専用モデルであり、各部に『BULLITT』ロゴが入ったインパネ。基本はマスタングGTと同じだが、シェルビーGT350と同様のパーツも使用されている。

▲メーターは液晶によるデジタルメーターを使用。グリーンを基本としたカラーリングも素敵だ。

▲センターコンソール上部にはシェルビーGT350のような追加メーターが装備されている。

▲スカッフプレートの『BULLITT』にも好感。また状態も非常に良いのが嬉しい。

フォード専用電子デバイスでアフターも抜かりなし

 もちろん、BCDはフォード専用の電子デバイスVCMを所有しており、入庫時のチェックも行われているから、そういう意味ではこの車両を購入された後のアフター整備に関する心配も必要ないのである。

 世界的に、こうしたスポーティなモデルがどんどん姿を消しEV車へと時代が進んでいく中で、さらにMT車の数が減少していく中で、厳選されたスポーティモデルの中古車は非常に貴重な存在と言えるだろう。

 今回は5リッターV8エンジンを搭載したMT車専用のブリットであり、当然探していた方には朗報だろうし、また、いわゆる一般的なGTのMT車を探していた方にも、他のGTとは一線を画するモデルとして、大人っぽいマスタングとして非常にオススメだと思うのである。

▲劇中車と同じホワイトカラーのシフトノブ。クラッチ操作は慣れてしまえばまったく問題ないレベルで、シフトは球体ノブが握りやすく、ストロークもかなり短いから気持ちよくシフトできる良品。

▲ブリットにはノーマルシートの他オプションのバケットシートを装着したモデルがあるが、取材車は前者のノーマルシート装着モデル。中古車とはいえ状態が驚くほど良いのが嬉しい。

▲細かなことだが、シートやドアパネル等もグリーンのステッチが与えられている。

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