エコだ、電動化だ、自動運転だと、自動車を取り巻く環境はすっかり変わってしまった。排気量を削り、モーターを足し、静かに効率よく移動する。それが正義とされる現代において、BUBU MITSUOKA高崎ショールームで見つけた不敵な笑みを浮かべる1台のSUV。
そう、ジープグランドチェロキーSRT8。このクルマを一言で表すならマッスルSUV。ジープの皮を被った純度100%のV8モンスターで、個人的にはダッジチャレンジャーのSUV版と思っている。
プッシュスタートボタンを押してエンジンをかければ「ドォン!」という地響きのような咆哮とV8特有の重低音が揺らす。468hp、最大トルク63.6kg-mは伊達ではない。
そして走らせれば2t越えの車体を軽々走らせ、わずか5秒以下で時速100キロへと到達する。ターボの過給を待つタイムラグなど皆無。踏んだ分だけ、大排気量のピストンがハイスピードで上下し、アドレナリンを脳内に直接注ぎ込んでくる。これぞ古き良きアメリカンマッスルカーが持っていた、あの圧倒的な加速快感そのものだ。

▲2018年型SRT8。ディーラー車ベースでブラックのボディカラー。

▲ファミリーユースにもなるSUVでありながらも硬派なエンジンとデザインと足回りを備える。
だが、このマッスルSUVの真の凄みは「直線番長」に留まらないこと。足元に目をやれば、巨体を強烈に制動するブレンボ製ブレーキと、サーキット走行を見据えて調律されたビルシュタイン製アクティブサスペンションが奢られている。
コーナリングではロールを最小限に抑え、スポーツカーさながらのシャープな軌跡を描く。ジープを名乗りながら、その走りのステージは完全にオンロード(公道)、否、サーキットを見据えている。
実はこのグラチェロSRT8の大元は2006年に登場し、当時のライバルがポルシェカイエンであった。そしてカイエンの最速タイムを破ることで一躍スーパースターの座を射止めたという歴史あり。その進化系である。

▲搭載されるエンジンは6.4リッターV8HEMIで、468ps、最大トルク63.6kg-mを発生させる。速さは言わずもがな。好きな人にはたまらないビート感あり。

▲295/45ZR20インチタイヤに大径ブレンボブレーキの組み合わせ。まるでマッスルカーのような豪勢な装備である。また26年05週製造コンチネンタル4本装着。

▲V8重低音と加速するにつれ盛り上がる快音の持ち主。
なので、想定されるユーザー層が一般的なグラチェロユーザーとは全く違う。あえてオフのイメージの強いグランドチェロキーをベースにしたスーパーマッスルSUVであるため、V8エンジンを搭載したサーキット走行も可能なファミリーSUVという、非常に贅沢なマシンだからである。
そんな欧州の並み居るスーパーSUVをも蹴散らす最強のマッスルSUVがBUBU高崎ショールームに並んでいる。聞けば、2018年型の走行約5万キロのディーラー車ベース。
ということで、改めてSRT8を説明すると、この型のSRT8は2012年に登場し、2014年モデルでマイナーチェンジが行われており、その2014年以降のモデルたちの人気が特に高い。

▲オフロードのイメージがあるグランドチェロキーからは想像がつかないインテリア。チャレンジャー&チャージャーSRT系の意匠によく似ているインパネの雰囲気。ミッションは8速AT。

▲メーター周りのデザインや質感にも好感。視認性も良好。中央にあるタコメーター、そして300キロまで刻まれたスピードメーターがこのクルマの性能を物語る。

▲「スポーツ」モード、「トラック」モードあり。これによる足回りの変化を如実に体感可能。
ボディデザインは、オフロードをイメージさせるジープらしくなく野性的なフォルムをまとい、フロント正面から見たマスクの強面感は圧倒的であり、特にフロントマスク、ヘッドライト周りの造形がノーマル比で変わったことにより、凄みが増している。
搭載されるエンジンは6.4リッターV8HEMIで、468ps、最大トルク63.6kg-mを発生させる。いわゆるチャレンジャーのR/Tスキャットパックと同様のエンジンであり、この仕様で0-60mph(約100km/h)までの加速はわずか4.8秒、ゼロヨン加速13秒台中盤と、当時の世界中のSUVの中でもダントツの数字であった。
SRT8専用のエクステリアには各部にエアロが装着され、車高をダウン、エアダクトがただならぬ雰囲気を醸し出しており、足元にはブレンボ製ブレーキ(フロント6ピストン、リア4ピストン、ローターはフロント15インチ、リア13.8インチ)と295/45ZR20インチホイールを装着する 。

▲スエード素材のシートのホールド性はかなり高い。その分、サイドサポート部分の若干の使用感は致し方ない。

▲リアシートは若干リクライニングするから窮屈感は皆無。2列シートの乗員5名。

▲パノラミックサンルーフが付き、ハーマンカードンオーディオにDVD&リヤモニター付き。

▲リアには広大な荷室があるから、ファミリーユースにも使える実用性たっぷりのマッスルSUV。
一方インテリアは、クロームパーツとカーボン素材を組み合わせたスポーティなもの。ピラーにはスエード布が貼られ、高級車としての質感も圧倒的に高い。シートは、ホールド性に優れたSRT8専用のバケットシートが奢られる。
で、ディーラー車ベースであるから右ハンドルであるが、まったく違和感なく着座できる。考えようによっては、あの6.4リッターV8HEMIエンジンを右ハンドルで乗れるのだから人によっては価値が高い、とも言えるのではないだろうか。しかもSUVベース=ファミリーカーにもなるから、ダッジチャレンジャーを購入するよりも圧倒的に家族ウケも良いはず!
くわえて販売しているのが、自社工場を備えるBUBU高崎ショールーム。工場は最新鋭の設備を備えたサービスセンターで、系列会社には正規ジープディーラーがあるからディーラー直系の診断機や高度なノウハウが使用可能、そして純正パーツの供給ルートに至るまで心配がないという安心感が得られる。
またBCD車両の販売も行っているから=数多くのダッジチャレンジャー&チャージャーを販売してきた経緯があるから=同エンジンを搭載したモデルを整備してきた経緯から、グランドチェロキーSRT8に関しても全く心配はいらない。
取材車自体の状態も5万キロと走行距離が少なく、SRT8自体の数が少ないだけに、探していた方には朗報と言える個体である。
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