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フォード マスタング (FORD MUSTANG)

スロットルコントローラー

電子制御スロットル車に可能なチューニング

電子制御スロットルをチューニングすることで生まれ変わるフィーリング。特にAT車の場合は効果てきめん。価格が3万円台(工賃別)と比較的安価なこともあり、今、人気沸騰のチューニングである。

更新日:2013.10.16

文/石山英次 写真/田中享

取材協力/ガレージダイバン  TEL 0356073344 [ホームページ] [詳細情報]
     GDファクトリー千葉店 TEL 0432153344 [ホームページ] [詳細情報]

おいしい部分を効率よく使えない

 ここで紹介するチューニングは、電子制御化されたスロットルをコントロールし、アクセルレスポンスのダイレクト感を上げようという試みである。

 かつてのクルマは、アクセルの開度に応じてスロットル弁のコントロールをワイヤーで行なうワイヤー式を採用しているのが一般的だったが、これをコンピューターが行なう方式のことを「電子制御スロットル」と呼び、アクセルの踏み込み量を電気的な信号に変え、それによってスロットルをコントロールするシステムが2005年あたりから次々に採用されるようになっている。

 だがノーマル状態では、安全面や燃費の向上などを重視したマイルドなスロットル特性となっているために(もちろん安全マージンも取っているだろう)、アクセル操作に対するレスポンスが若干鈍く感じることがあり(特に低速域はそう感じることが多いし、日本の道路事情と合わないことも多々ある)、特にAT車の場合は早め早めのシフトアップを促そうとするATのセッティングなんかとも絡み、余計にそう感じることが多い。

 メーカー的にはそうすることで燃費向上等を唱いたいのだろうが、日本の道路事情(ストップアンドゴーが多い状況)では、結果的にアクセルを踏みすぎてしまうことが多くなり、逆に悪影響なんてことも少なくない。

 ここで紹介しているスロットルコントローラー(商品名:スプリントブースター)は、そんな鈍さを解消するために開発されたモノであり、小排気量車はトルクフルな加速を実現し、大排気量車はノーマルで抑えられているマージンを解き放つことが可能となる。

 取材させていただいたガレージダイバンでは3万5000円(税別)で販売しているパーツであり、また比較的安価な価格帯ということもあって、電子制御スロットル化されたフォード系&ダッジ系等(その他のラインナップあり)全般に可能なチューニングとして人気を博しているという。

 このスロットルコントローラーには、「赤点灯モード」「青点灯モード」の2種類のモードが存在し、それぞれを走行中に変化させることが可能である。ちなみに「赤点灯モード」がマックス状態、「青点灯モード」が最適状態、そしてオフ状態がノーマルとなっている。

2011年型のV8マスタングをベースにエレノアとなっている。足回りはローダウンされ20インチのシェルビーホイールが装着される。

エレノアボディキットに合わせて装備されるマフラーはサイドマフラー(本物)。ドライバーズシートから聞こえるエキゾーストサウンドは迫力満点で、スロットルコントローラーを始動させると、一層響きが凄くなる(笑)。

搭載されるエンジンは5リッターV8。パワーは412hpを発生させ、ATと組み合わされる。個人的な印象としては、中速以降は非常に心地良いサウンドとパワーで満たされるエンジンだが、街中での超低速はAT仕様だと若干の不満ありという評価。

明らかなレスポンスアップ

 今回われわれの取材に対しダイバンは、2011年型マスタングGTエレノアに装着して、その走りを体感させてくれた。

 ベースとなっているマスタングは、5リッターV8エンジンを搭載し412hpを発生させるAT仕様。またエレノアにカスタムされた時点でボディキットをまとうと共にローダウン、サイドマフラー(本物)、そして20インチホイールを装着している。

 もともとこの時点でのノーマルマスタングで、ATとはいえ400hp超を発するわけだから、パワー不足を感じることはほとんどないと思う。だが個人的に街中でのATのセッティングには少々不満を感じていただけに、このコントローラーを装着することでどう変わるか? 非常に興味があった。

 まずノーマルで走ったが、相変わらず気持ちいいエンジンサウンドを奏でながら走る。だが、街中一般走行ではあえて意識しながら走っていると明らかに回転上昇が鈍いと感じる領域がある(何も考えずに走っていれば関係ないが)。特に低速。
 さらに数百メートル走る間にどんどんシフトアップを急ごうとするATのセッティングとの相性にも若干の疑問を感じることがある。

 そのまま速度を上げ勢いを増せばさすがに400hpのパワーを実感するが、少なくとも環七あたりをチョロチョロ転がしている時に感じる速さは、とても400hpとは思えない(たとえばずっと2速ホールドでガンガン走ればそんなことは微塵も感じないが……)。

 で、次にスイッチを押しコントローラー始動で走ると、最初から効果てきめんだった。少しアクセルを踏むとグイッと後ろから押される感覚で走りだし、明らかに極低速からのフィーリングが変わり出した。さらに通常ならシフトアップしようとする2000回転あたりでもそのまま勢い良く伸び続けようとする(ここが一番の変化)。同じ場所を走り続けたが、違いは明白だった。

 正直、赤モードと青モードとの違いまでは時間的な問題もありハッキリとは体感できなかったが、少なくとも赤モードであれば明らかにアクセルレスポンスが変わったのである。人によっては低速域のトルク感がより太くなったという印象を持たれるかもしれない。

 スロットルコントローラーとは、基本的に速度域が上がれば上がるほど効果の体感は少なくなる。逆に低速からスピードに乗るまでの段階で効くわけで、そういう意味では、これを装着したからといってマックスパワーが上がるわけではないので勘違いしないように。

 だが、日常的に使う極低速域からパワーゾーンに入るまでのレスポンスが上がることで、日常域の走りが明らかに変わる。つまり、手に入れた瞬間から効果が最大限体感できるということが、人気を博している最大の理由なのだろう。

 AT車でレスポンスに不満を感じている方は、一度検討してみるといいと思う。

走り出だしのアクセルレスポンスが明確に変わり、ATのシフトアップのタイミングがハッキリと変わったことで、パワフルになったと感じるくらいの変化がもたらされる。

始動は点灯しているボタンを押すことで行い、「赤点灯モード」「青点灯モード」の2種類のモードが存在し、それぞれを走行中に変化させることが可能。「赤点灯モード」がマックス状態、「青点灯モード」が最適状態、そしてオフ状態(点灯なし)がノーマルとなっている。

スプリントブースターの価格は3万5000円税別(取り付け工賃別途)。マスタングのV8、V6の他にGM系、クライスラー、ダッジ系等豊富なラインナップを誇っている。手頃なチューニングとして効果が素早く体感できるだけに、今人気のアイテムである。

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