2005年にオープンした本庄サーキット。全長1.112キロという短い全長ではあるものの、短い直線とヘアピンを結んだコースレイアウトにてアメ車には若干厳しいコースかもしれない。いわゆるストップアンドゴーを短時間の間に何度も繰り返すからである。
だが、全体的なスピードレンジが低いために、初心者でも楽しめるという利点もある。そういう意味ではお勧めコースのひとつかもしれない。
今回、車楽が仲間と一緒に参加した走行会を取材して本庄サーキットの面白さと、サーキットを走ること自体の楽しさを改めて認識した次第。
国産走り屋系車と300、チャレンジャーが一緒に走っている姿にはもちろん感動したが、それとは別にオールド系のマッスルカーが同時に走っている姿には驚きすら覚えたのである。
「もちろん、イマドキの電子制御の塊のようなクルマに乗ってサーキットを走っても良いんですが、自分は何もない原始的なクルマを操って走るのが好きですし、操る実感が持てるんで楽しいいんです。とくに本庄のようなサーキットだと速度域が低いので安心して楽しめますし」とは車楽代表の飯島氏。
でも、旧車ベースだとクルマの仕上げは大変じゃないですか?
「旧車だからとか、サーキットを走るとか、特別意識せずに普通に現代の街中を走れるよう手を加えて行けば、そのままサーキットで楽しむことは可能なんです。で、そのままサーキットを走れるレベルであるということは、一般道を普通に走ることができるのは当たり前ですよね。そんな意識で常に旧車には接していますし、ユーザーさんのお手伝いをしています」
今回車楽が持ち込んでいるデモカーの68カマロと飯島氏が乗っている66マスタング、どちらもサーキット走行に耐え得るよう手が加えられているが、この両者、乗り比べると車輌の動きが如実に違うという。実際には、マスタングに対抗してできたカマロの方がすべてにおいて乗りやすくコーナリングも速いという。こうしたドライビングのリアリティが得られることも、旧車の醍醐味という。
「イマドキのクルマからでもいいですし、いきなり旧車でもいいですし、サーキットで走らせること(タイムを削ることではない)を是非一度体験してみてください。いろいろ得るものがあるはずです」
走行会は、レースではないし(もちろんタイム測定はあるが)、マイペースで走っていけることが何より一番の魅力。そんな方々の声をお聞き下さい。
見た瞬間「もったいないな〜」(笑)とついつい発してしまったくらい美しいC3コルベット。これを手に入れた竹田氏は「みんなとサーキットを走るために購入した」と語る。しかも、今日がその初日。つまり、先ほど見たコーナーでのスピンは、走行初日にして初めてのスピンとなったわけだ。
このC3コルベットは、前輪よりもずっと奥にエンジンが搭載されており、見た目以上に重量バランスに優れたクルマ。さすがスポーツカーと唸るようなハンドリングが体感できる。
「いや〜、今日初めてなんで怖いですね。でもさすがに3回も走ればだんだん馴れてきましたが、まだ後ろのクルマを見る余裕はないです(笑)」
さすがサーキットを走りたいから購入したというだけあって、何度も出陣していたが、1年後にでも颯爽と操る姿が見れるといいですね!
もともとダッジコロネットに乗っていた永山さんだったが、さすがにコロネットではサーキット走行に向かない(笑)。ということで、一念発起してこの68マスタングを手に入れたのだが、もともとのコンディションもあり、ベースとして手に入れ仕上げていくのに時間がかかっており、今はまだその途中という。
「最初の段階で『手間も費用もかかる』ことは承知してましたら、まずは仕事から変えて起業し、資金や時間をつくってこのマスタングに注いでしますよ」という。
390エンジンをパワーアップし5MTに載せ変え、着々と進化している途中であるが、すでに普通に普段乗りできる状況にはなっているので、今後豊富なアフターパーツを駆使してスペシャルな1台に仕上げていくという。
めちゃめちゃキレイなエレノアがサーキット走行? とも思ったが、当日は見学。だがその息をのむような出来映えの見事さに多くの来場者が寄って来る。
「普通に通勤で使えるように」というオーナー氏の注文を見事実現したこのZEAL FACTORY号には、302エンジンをベースにチューンされたV8、足回りには4リンクのコイルオーバーにSSBCブレーキ、そしてエアコンにパワステ、パワーウインドーに…と、旧車という言葉がイメージするモノとはまるで別もののようなクルマに仕上がっている。
撮影時にエンジンをかけてもらい若干の移動をお願いしたが、まるで普通の現代車のように短いクランキングでいとも簡単にかかり、何事もなかったように移動する姿に、一同感動。「これなら乗ってみたい」という方も多数いるんじゃないかと思うくらいの完成度だった。
330,000円
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