ファットボーイは前後17インチホイールを採用し、フロントに幅140mm、リアに200mmの太いタイヤを装着しているが、乗り味はいたって穏やかでクセがない。
交差点の右折はもちろんのこと、角度がキツイ左折でも速度をしっかりと落として、曲がりたい方に荷重を掛けてやれば大回りせずに曲がることができる。
また、エンジンは排気量1,689ccのツインカム103Bエンジンを搭載しており、発進では少しスロットルをひねりクラッチをわずかに繋いでやれば、十分なトルクで333kgの車重をいとも簡単に動かすことができる。
さらにスロットルを開ければ力強い加速と、それに呼応した低く迫力のある排気音と鼓動で、たちまちハイスピードレンジに突入する加速力も持っている。
ファットボーイは6速ギアを備えるが、5速でも100km/h以上の高速走行は可能であり、タンデムや荷物を搭載しての移動も余裕でこなせるパワーを備える。
なお、ブレーキはフロントがシングルディスクとなっているが、4ピストンを採用しているため必要十分な制動力を持っている。多少強くフロントブレーキを掛けても、太いフロントフォークのおかげもあって車体の安定感は各段に良い。
ファットボーイはクラシックなスタイルのため、一見するとリアショックを持たないリジットフレームに見えるが、実は車体下部に隠れるようにリアショックが水平に配置されている。
旧いハーレーではリアショックが無いリジットフレームが当たり前だったが、路面の凹凸がまともに車体やライダーに伝わるため、疲労の原因ともなる。このため、ファットボーイはスタイルを損なうことなく、しかし、ライダーが快適に楽しめるようにリアショックが搭載されているのだ。
また、前後に幅広のタイヤを採用していることで、総じてクッション性も良好で、長距離でも疲れにくいのがファットボーイの特徴であり、ロングツーリングを楽しむ人にもお勧めとなる。
今回、ハーレーをご紹介するにあたり7台を乗り比べてみたが、乗りやすさ、扱いやすさで選ぶなら、このファットボーイが一押し。これからハーレーを楽しむたいという男性ライダーはもちろんのこと、女性ライダーにもお勧めするハーレーである。
>>2017 ハーレーダビッドソン ファットボーイ(HARELY-DAVIDSON FAT BOY™) 試乗レポート 前編
搭載するエンジンはソフテイルファミリー共通の「High Output Twin Cam 103B™」で、最大トルクは126.0Nmを発生する。
大きく前に置かれたステップやシフトペダルが特徴となるフォワードコントロール。シフトペダルはシーソー式で、手前側を踏み込んでギアをアップさせることもできる。
グライドバーと呼ばれる幅のあるハンドルはゆったりとしたポジションとなる。車体の押し引きなど、取り回しもしやすい。
リジットフレームのスタイルを持つソフテイルファミリーの一員でもあるファットボーイ。フロントタイヤやフロントフォークが太いことで迫力のあるフロントビューを演出。なお、リアショックは車体下部に隠れている。
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