二台のマスタング。黄色い現行型が2015年のV8GT。一方、シルバーカラーの旧マスタングは2012年型V6のディーラー車。二台それぞれ独自のカスタマイズが施されているが、際立つのがオーバーフェンダー。
比較的安価な価格帯で雰囲気を一変させるオーバーフェンダー。手がけるのはカレージダイバン。新旧どちらのマスタングにも対応可能ということで、二台のデモカーを登場させた。
ガレージダイバンといえば、東京江戸川区に店舗を構え、千葉に自社工場を持つ創業20年以上の老舗ショップ。千葉の工場では、日本中からのメカ的整備の依頼対応を行っているのと同時に板金整備も行っており、事故車の修理等でも非常に名高い。
そういった板金技術の高さを生かすためにもオーバーフェンダーの装着カスタマイズを提案している。
「フェンダー自体は5万円程度の商品ですが、きっちり装着するためにはやはり板金の技術が必要になります。千葉工場の技術をもって、改めてマスタングに装着し提案してみようと考えました」と宮國代表。
今回取材に登場した二台のマスタングには、現行型はスポーティに、旧型はラグジュアリーに、といった処理が施されている。それぞれを見てみよう。
これまでにも何度か登場している2015年型マスタングGT。2014年のセマショーに出展された各種パーツを身に付け、TEINの車高調整サスでコントロールされた非常にスポーティな一台。
昨年、同社にてフォードレーシング製のスーパーチャージャーが装着され、そのパフォーマンスは一気に上昇。600hp超のパワーへと変貌を遂げたのである。
今現在、装着されているホイールは、Vossenの22インチ。足回りとの組み合わせでもオーバースペック感が皆無であり、パワーとのマッチングも、あくまで一般走行においては何ら問題は感じさせず、乗り心地も非常に良い。
だが後日、レイズ製のホイールを装着する予定ということで(レイズはより軽量ホイールということ)、パフォーマンスアップとオーバーフェンダーとのマッチング、さらにはスタイルアップを果たすはずである。
アメ車も年々高性能化し、それを支えるパーツの性能にもこれまで以上の精度が求められるようになる。「これだけのマスタングにふにゃふにゃのパーツなんてつけられない」。だからこそ、質の高いジャパニーズ製品を積極的に取り込むことも必要になるはずである。
そういう意味でも、自社板金による装着技術を追い求めるダイバンがオーバーフェンダー装着に至った理由がよくわかるのである。
現行マスタングが登場したのが2015年。そろそろ中古車にも値ごろ感が出て、この2015年以降の中古車人気も伝えられるなか、あえてまだまだ旧マスタングの中古車を積極的に導入するガレージダイバン。聞けば、今現在も5~8台程度のマスタングに関する在庫車があり、そのうち2台以外のすべてが旧型マスタングであるという。
「まだまだ人気がありますし、現行型の中古車の値ごろ感とはいえ、まだまだ400万円を越えるモノが多い。ですが、旧マスタングはV8、V6とで価格は変わりますが、それこそ200万円台で入手可能なモノも多くある。そう言う意味では、今こそ旧型マスタングに乗って欲しいですね」という。
人気の秘密は、個性的なデザイン。いわゆる復刻デザインがいまなお魅力的であること。さらにメカ的な信頼性の高さ。それはディーラー車が多いということにも繋がり、まだまだ良質車が手に入る素地がある。BOSSやシェルビーともなると消耗や事故といった心配もつきまとうが、ノーマルV6やV8ではそこまでの緊張感はなくとも車両が手に入る。
といった流れのなか、ダイバンは当たり前のように旧モデル対応のオーバーフェンダーを展開している。
今回取材に持ち出した2012年型V6は、ワンオーナーのディーラー車、かつフルノーマル車。2012年型ということで、搭載される3.7リッターV6エンジンは305hpを発生させるから想像以上によく走る。
今回、オーバーフェンダーのデモ車ということもあり、ホイールはレグザーニに交換。20インチの新製品ZAGATOを装着。レグザーニ側にあえて無理をいい、オフセットをマスタング用に削ってもらい、スペーサーを噛ませる必要なく履きこなしているという。
見た目の印象も激変。オーバーフェンダーなしでは若干の違和感が伴うようなオーバーサイズ感も、フェンダー装着により解消しているのである。
もちろん好みの問題もあるだろうから、スポーティなホイールの選択肢もあるはずである。個人的には「旧V8GT+オーバーフェンダー+レイズ製ホイール」といったコンビネーションに非常に興味を持つのだが、いかがだろうか。
旧型モデルは、年式によりフェイスの印象がだいぶ異なるから、また違う年式の仕様をも見てみたいものである。
まだまだ人気のマスタング。アフターパーツもかなり充実してきているから楽しみである。
<関連記事>
>> ガレージダイバン東京店 【ショップinfo】 を見る
>> GDファクトリー千葉店【ショップinfo】 を見る
>> スーパーチャージャー・プロジェクト を見る
>> 2016 ガレージダイバン BBQ Meeting in 浦安 を見る
ガレージダイバンが自社で制作している動画をご覧ください。この動画以外にもかなりの
数がダイバンチャンネルにあります。
330,000円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
283,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
183,250円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
272,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋