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チャレンジャー+AWD+V6エンジンを逆手にとって

ダッジ チャレンジャーGT カスタマイズ途中経過

北海道の雪国仕様と思いきや、レーストラック流アレンジ

2019年型のGTをベースに北海道の道を走る四駆モデルの製作かと思っていたが、さにあらず。ワイドボディに吸排気系アレンジを加え、ホットなV6モデルに変貌を遂げる予定である。

更新日:2019.09.26

文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力/ジャパンレーストラックトレンズ TEL 0356613836 [ホームページ] [詳細情報]

チャレンジャーのAWDで北海道の雪国仕様?

 一ヶ月前に話には聞いていた。「今度V6GT入るよ」と。聞けば、「北海道からの注文でチャレンジャーの四駆が欲しいというオーナーさんからの依頼です」と。

 「北海道の雪道を走るのに四駆が欲しい。しかもチャレンジャーで欲しい。ならGTなら四駆モデルがある。V6エンジンだけど、四駆が絶対なので、それでお願いします」といった感じだろう(実際のところは分からぬが)。

 ところが、面白いことにGTのみの注文でなく、同時にカスタマイズもしたいという。ワイドフェンダーにホイール換えてリアウイング付けて。さらにV6エンジンにもアレンジをくわえて、エアクリーナー、へダース、そしてマフラー交換も。

 話は若干それるが、先日某イベントにてたまたま偶然にもV6チャレンジャー乗りの方にお話を聞いた。その方のチャレンジャーはローダウンしホワイトレターの極太タイヤを装着していて、パっと見だと、それはそれは迫力のあるチャレンジャーだった。しかも他のチャレンジャーとは異なり、若干甲高い排気サウンドが目立っていたからこそのインタビューとなったのだ。

ベースとなるのは2017年に登場したチャレンジャーGTのAWD。すなわち、V6エンジンの四駆モデル。今回はこのGTの新車ベースにワイドボディ用のフェンダーを装着し、ホイール等のカスタマイズを行う。

搭載されるエンジンは3.6リッターV6で、305hp、最大トルク268lb-ftを発生させる。そして8速ATで駆動する

リアには三分割のリアスポイラーを装着。ワイドフェンダーに立ち上がり角度の鋭いスポイラーがよく似合う。

V6モデルに装備されているスプリットグリルとワイドフェンダーの組み合わせが新鮮であり、かつ四駆であるという斬新さ。

V6エンジンのフィーリングを変えるチューンも同時進行

 で、聞けば、もともとスカイラインにお乗りの方が乗り換えでV6チャレンジャーに。ま、現実的なお話として「排気量による税金対策もありV6をチョイスしたとのこと」。

 だが、見栄え中心のカスタマイズに、マフラー系のチューニングだけは譲れず。でもそれらによってV8チャレンジャーとはかなり趣の異なるサウンドが手に入り、逆にV8に慣れている筆者には非常に興味深く思えたのであった(すごくイイ音だった)。

 その出来事のあとのGTだっただけに、しかもへダースチューンも行うということで待ちに待った取材だった。が、じつはまだ作業途中という(笑)。へダースのパーツ待ちということだ。

 ちなみに、チャレンジャーGTは四駆であるが、GT用の社外へダースは今のところ存在しない。恐らく四駆であるからフロントにもデフが存在することにより、パーツ開発が遅れているのかもしれない(もしくは開発されていないかもしれない)。

 でも、シッカリカスタマイズされれば、それこそワンオフのV6サウンドとフィーリングが得られるだろう。

 ということで、今現在、チャレンジャーのワイドフェンダーのアフターパーツの装着を終え、ウインカーやリアテールの意匠の日本仕様への改善作業を行っている途中段階で一度取材させてもらった。

 まったくの新車であるから車両自体がキレイなのは当たり前として、ワイドフェンダーがものの見事に装着されていることに驚いた。ちょっと前に純正のワイドボディを見たばかりだったので、それに劣らぬ装着精度に感心したのである。「これならみんなやった方がいいよ」と。

カスタマイズと並行して行われている改善作業途中に、写真撮影。リアテールがないのは、テールライトの日本仕様への改善を行っているから。

想像以上にフィッティングが良く、工作精度が高いワイドフェンダー。見ても触っても純正同様のクオリティである。それに合わせるタイヤの張り出しの調整も良好。

「AWD+V6エンジン」の存在価値が一段と増すはず

 しかもGTにはスプリットグリルが装着されているから、そのグリルとワイドボディとの組み合わせも斬新であり、カッコイイ。

 それにくわえ、今後V6エンジンの吸排気系に手が加わりサウンドを含めたフィーリングの部分にさらなる気持ち良さが加わるのであれば、まさに新しいチャレンジャーの楽しみ方として、「AWD+V6」の存在価値が増すのではないだろうか。

 今後、パーツの装着終了時点で改めて取材し、チャレンジャーGTの全貌をお届けしたい。

AWDという実益を兼ねた選択肢ではあるが、カスタマイズというひと手間かければ、逆にV8にはない絶対的な魅力が手に入る可能性を感じさせるのである。

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