TEST RIDE

[試乗記]

ニュータホ、ファーストインプレッション

2015 シボレー タホ (CHEVROLET TAHOE) vol.3

実物はすべてにおいて最高レベル

9年ぶりにフルモデルチェンジしたシボレータホに試乗した。よりプレミアム感が増したと言われる新型2015年モデルは果たしていかに? 全方位チェック開始!

更新日:2014.08.04

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL  [ホームページ] [詳細情報]
     BUBU横浜 TEL 045-923-0077 [ホームページ] [詳細情報]

見た目のインパクトは歴代随一

 仕事柄、ニューモデルに接する機会が多いのは事実だが、ほんとに一番最初に目にするのは本国メーカーの広報が発するメディアニュースだったりするわけだから、みなさんと同じようにメーカー発の広報写真を眺めるわけである。

 「へぇ~これがニュー・タホか、ちょっとビミョーだな~(だいぶ前の話であるが)」

 タホのあとにデビューするであろうニュー・エスカレードの写真を見ていたせいもあるが、カッコイイともカッコ悪いとも…、なんとも言えない不思議な第一印象だったことは間違いない。具体的に言うと、各部のデザインがあまりにも直線基調すぎてボディラインの抑揚等が写真では見れなかったこと。それにフロントマスクが何とも言えない感じに見えた。

 個人的には、歴代最高モデルと記憶する2104年までの「現行モデルで十分」との評価があり、超個人的な評価として、新型タホは、一発合格とはなり得なかったのである。

 だが取材当日、初めて見たタホのインパクトはかなりものだった! いや実際には直線基調のボディは当時見た写真のままだったし、ある程度は想像していた通りだったのだが、3つほど予想を覆すものが確実にあった。

 まず一つがフロントマスクのインパクト。キラキラ顔に少々やりすぎな感はあるものの、アメ車らしい個性と迫力、そして何より他の何にも似ていないオリジナリティ溢れる表情に一発ノックアウト。どこぞの覆面レスラーのような感じもするが、実物の印象はかなりいい。正直、今一番欲しいアメ車のナンバーワンにリストアップしたほどである(笑)。

 それにボディカラー。プレミアムカラーのサブレメタリックというらしいが、このパープルメタリックのようであり、ガンメタにも見え、時にブルーにも見えるなんとも言えない絶妙なカラーリングが、タホのプレミアム感を一層増長する。

恐る恐る街に繰り出したのだが、動き出してしまえば、旧モデルと大きさ的な違いはほとんどなく、意外にも扱いやすい。何よりトラック然とした、ちょっと粗野な感じが微塵もなく、タホとは言え、高級車に乗っているかのごときフィーリングを味わえる事に驚きを覚えたのである。

新車でも中古車でもそうらしいのだが、基本ボディカラーは「白か黒」って方が多いらしく、まあ確かに無難な選択肢ではあるが、恐らく新型タホも新型エスカレードも「白黒」が大多数を占めるのだろうが、このタホがまとっているプレミアムカラーのサブレメタリックというのがまた絶妙なカラーリングであり、こういったセンス溢れる車両こそタホに似合っていると感じる。

写真で見ていた表情とは明らかに違う。実物は、アメ車らしい個性と迫力、そして何より他の何にも似ていないオリジナリティ溢れるフロントマスクに、「今年見た新型車の中で一番カッコいい」と衝撃を受けたのである。

迷っているなら是非実物を見てほしい。必ずやインパクト受けるはずである。

本気になったGMの手腕は凄いの一言

 そしてその2。インテリアの変革である。2104年型でも何ら不満はないが、この2015年型は、2104年型にプラスして質感の向上と共にデザイン性がアップしており、一気に垢抜けた感じで満たされる。しかも各部にアメリカ的なデザイン性が見られるから、エスカレードやナビゲーターといったラグジュアリー的な雰囲気はないものの、満足感は非常に高い。

 常に視界に入るメーター類は格段に洗練され、コラムシフトの動作感にも品があり、センターコンソールやエアコン系の操作スイッチの作りの確実さ、さらにドリンクホルダーへと続くその一連のインテリア各部に貼られるレザーにホワイトステッチの見事なデザイン。

 これまでのシンプルイズベストといった質素なインテリアに、華が加わった感じであり、誰もが納得するであろう(筆者は感動した)変革に富んだインテリアが与えられているのである。

 そして走り。ボディはこれまでの中で随一の高剛性化を図り、サスペンションの精緻化と共にトラックベースとした挙動が完全に消えている。正直、2014年型までの現行型の出来があまりにも良すぎるために、2015年型になったからといって「それほど変わらないだろう」という事前の予測が完全に裏切られたほどだった。

 それはまったく別物に乗っているかのごとくであり、ハンドリング、ブレーキング、そしてロール等の挙動制御のレベルはさらに一段上のレベルに上がっている。

 最新のC7コルベットでも感じたが、本気になったGMはマジで凄まじい。「もうちょい前から本気出せよ」とも言いたいが、この最新GMが仕上げたアシは、旧世代からアメ車を知っている方々が乗れば、それこそ驚愕の出来である。これなら誰が乗っても何ら不満はないレベルと言っていいだろう。

 ちなみに、今回取材したタホは、LTという中間グレードモデル(+オプション多数)ということで、マグネティックライドサスが装備されていないのだが、しかも22インチタイヤという大径ホイールを装着しているにもかかわらず、街中ではタイヤの転がり音しか聞こえないほど巧みに凹凸を制御しており、まるで高級セダンのような静粛性と共に、乗り心地は世代最高レベルと言っても過言ではない。

 C7でもそうだが、マグネティックライドが装備されていない標準仕様のアシがしっかり作られているからこそ、マグネティックライドが生きるのだろう。

常に視界に入るメーター類は格段に洗練され、コラムシフトの動作感にも品があり、センターコンソールやエアコン系の操作スイッチの作りの確実さ、さらにドリンクホルダーへと続くその一連のインテリア各部に貼られるレザーにホワイトステッチの見事なデザイン。ある種近未来的な造形となり、これまでのトラックベース然とした雰囲気とはまったく異なるのが新型の特徴である。

目に見える視覚的な効果ももちろんあるが、メーターの機能性が大幅にアップしている。視認性も良く、多機能なオンボードコンピューターとしての役割を果たす。ちなみに個人的な意見だが、新型エスカレードよりもタホの方のインテリア&メーターの方がアメ車らしさに溢れていると思う。

一番下位グレードとなるLSには装備されないが、それ以外のグレードに用意されるオプションにてチルト&スライド式のパワーサンルーフをチョイスできる。サン&エンターテイメントというオプションになる。

マグネティックライドサスが装備されていないグレードでの試乗だったが、驚くほど安定感高くかつ快適であり、「これ以上何を望むのか?」と自問自答したくらい良かった。

全席ファーストクラスを実現する

 ということで、BUBU横浜店で取材終了後に、そのまま試乗に出かけた。目指すは渋谷である。

 東名高速に乗り首都高を走り池尻大橋で降りたわけだが、その際のタホの走りは衝撃だった。特に時速100キロを超えてからの安定感とステアリングの落ち着き、さらに咄嗟のブレーキング等が、背の高いSUVかつ重量級4WDモデルから想像される挙動とはまるで異なり、一回り以上小さいSUVを運転しているかのごとく軽快かつ安定しており、アクセルオンでもオフでも心地よく走れるのが嬉しい。

 また電動調節機能を備えたシートアレンジが多彩で、ドライバーに合わせた微調整も可能なために、ちょっと上目からフロントフードを見下ろすアップライトな姿勢が取れるために、幅2044ミリサイズではあるが、さほど大きさを感じずに運転できるのもいい。

 だからこそ、渋谷であえて狭い道に入り込んだりもしたが、全く問題なく走れたし、ボディサイズの大きさにも臆する必要はないだろう。ちなみに、109前や道玄坂付近では、それこそ周囲に圧倒的なインパクトを与えた新型タホ。同時に走っていたマセラッティやポルシェを余裕で蹴散らすほどの視線をかき集め、渋谷の若者たちに「なんじゃこれ?」と場の雰囲気を一瞬にして変える事ができたのである。

 最後に。同乗したカメラマンが言っていたが、セカンドシート以降の広さが半端ではないという。実際に2014型から2015年型に進化した際に、ボディ全長が5130ミリから5180ミリへと伸びているのだが、そのプラス50ミリはすべて、後部座席の足元スペースに与えられているという。すなわち、全席ファーストクラスじゃないが、乗員7人すべてが等しくプレミアム感を共有できるだけの室内空間を得ているというわけである。

見慣れた高級車たちが普通に走っている渋谷だが、やっぱりアメ車の迫力は凄まじい。タホの登場により、周囲の雰囲気を一瞬にして変えたのである。

渋谷界隈の路地にあえて入ってみたが、もちろん昼間ということもあったのだが、普通に通り抜ける事ができた。フルサイズボディだが、アメ車の経験値がある方ならまったく問題なく乗れるサイズである。

アメ車は繁華街によく似合う。それほど個性が強いとも言えるが、単純に派手だからこそ派手な場所がよく似合うのだろう。

どこぞのキャッチコピーではないが、いいモノ感に溢れた品質感を常に味わいながら運転できる。とはいえ、骨太なアメリカンSUV的感覚もしっかり残っているので、タホであることを忘れてしまうようなことは一切ない。質感最高である。

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