TEST RIDE

[試乗記]

2015年モデルと2012年モデルを直接比較

ダッジチャージャーR/T (DODGE CHARGER R/T) vol.1

「デザイン優先」か「機能優先」か?

2005年に登場した新生ダッジチャージャー。2008年からは日本国内での正規ディーラー販売も始まり、メーカー自体が満を持して登場させただけに、その知名度は爆発的なものとなった。そんなチャージャーは、2011年にマイナーチェンジを行ない、デザインを大幅に進化させている(第二世代)。で、その後2015年に再度マイナーチェンジし(第三世代)、ボディデザインのみならず、パワートレインやハンドリング、足回り等の変更を受けているだけに改良の幅が気になるところ。ということで、第二世代と第三世代モデルを並べ、二台を同時に比較してみた。

更新日:2015.11.30

文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL 0120-17-2290 [ホームページ] [詳細情報]
     BUBU横浜 TEL 045-923-0077 [ホームページ] [詳細情報]

過去を捨て登場した新生チャージャー

 話は一瞬それるが、ダッジチャレンジャーは最初から昔の復刻版を目指して登場したが、チャージャーに関して言えば車名だけの流用で、自由な発想でデザインされてきたと言っていい。

 往年のチャージャーは2ドアクーペだったが、実際に登場した新生チャージャーは4ドアセダンだったし(だからチャレンジャーは大幅なデザインチェンジができずに逆に今苦しんでいる)。

 とはいえ、事実上チャレンジャーとチャージャーは兄弟車ということで、搭載されるパワートレインやシャシーは同じだから、パフォーマンス面で劣るということはほとんどなく、考え方によってはチャレンジャーの4ドア版と考えてもおかしくはない。

 ということからも、デビュー当時から高い人気を誇っていたし、4ドアという使い勝手の良さや実用性の高さから実際にはチャレンジャーよりも売れていたし、現在でも中古車としての引きの強さを持っている。

 だが。2015年にマイナーチェンジが行われ第三世代モデルが登場すると、新型チャージャーへの指名は確実に減ったという。ということで、2015年型R/Tと旧型2012型R/Tを比較してその理由を探ってみる。

2005年デビューのチャージャーに対して3年後の2008年にデビューしたチャレンジャー。復刻モデルだからこそ、デザイン的寿命が近づいても、モデルチェンジが出来ないのは痛い。

同じく兄弟車となるクライスラー300。だが、300は近年FCAのコントロールのもと、イタリアンデザイン的な要素を多分に含んだ車両となっている。チャージャーはこの先もアメリカンな4ドアセダンのままでいられるのか?

写真は1968年型の元祖ダッジチャージャーだが、現行型とは何の関連性も見いだせない方が多くいるのかもしれない。

中古車としては2011年からの第二世代がオススメ

 2011年に大掛かりなマイナーチェンジを受けて登場した第二世代モデルは、シャープなマスクを継承しつつも左右一体となったリアテールが印象的。

 フロントマスクは、ボンネットのラインが変化し、かなりの抑揚がつけられる一方で、リアはそれまでのデザインを一新させ、全く新しいデザインを採用している。メカニズム的にもV6モデルが3.5から3.6Lになり、V6のみATが8速になる等、トータルでの進化が与えられている。

 とはいえ、アメ車好きのメインストリームとなる5.7リッターV8へミに関していえば、旧型からの流用ということで、パワートレイン等も含めそのまま第一世代のものが使用されていた。ちなみに5.7リッターV8は370hp@5250rpm、最大トルク395lb-ft@4200rpmを発生させ5速ATと組み合わされる。

 ということで、この時代のモデルにおいては、第一世代と第二世代の差がデザイン的なもののみで支配されているという認識が広まり、ユーザーとしては「好みのデザインを選べば」ということになる。

 だが、実際に中古車検索を行えば、第一世代ものはすでに10年選手ということで、もの自体の劣化が凄まじく、またこの世代のチャージャーが人気だった理由=カスタマイズの魅力、ということもありノーマルに近い個体は皆無。逆にいじり倒されたものが多いという理由からか敬遠されているという。

 だからこそ、第二世代となる2011年からのモデルが絶対的にオススメとなるのである。

 実際に見た2012年型は、やはりハードなイメージを連想させる雰囲気を持っており、実物もかなりカッコイイ。実際に乗っても、4ドアセダンとしての使い勝手はもちろんのこと、5速ATと370hpを発生させるV8エンジンを駆使した豪快なアメ車の印象が強く、いわゆるマッスルセダンという風格すら漂っている。

 特に印象的なのが、トルク感が非常に強く、低速からの走り出しの力強さが圧倒的(細かな制御はほとんどないが)。まあ言ってしまえば、旧態依然ということになるのだろうが、「アメ車はこれだよな」と思わずにはいられない力強さに思わず頬が緩む。

アメリカンな映画やドラマでよく登場する4ドアセダン。警察車両としての登場も多く、見慣れている感は多分にある。強面系のイカツイフロントマスクが特徴で、世界中を見渡しても、ここまで男っぽいスタイルのセダンはほとんどない。

2011年のマイナーチェンジで唯一非難の対象となったリアテール。それまでの左右独立型から連結型になって、フロントとリアのアンバランスさが指摘されていたが、今見ると意外にも見慣れてしまっているからか、悪くないと思う。

搭載されるエンジンは、5.7リッターV8ヘミ。370hp、最大トルク395lb-ftを発生させる。このエンジンに関しては、デビューからずっと変更なく使用されている、ある意味完成型エンジン。この第二世代時は5速ATとの組み合わせによって、アメ車ならではの豪快な低速からの加速感が味わえる。

2015年に再度マイナーチェンジで第三世代へ突入

 ただし、その代償は大きく、燃費は10年前とほとんど変わらないと思って間違いないはず(笑)。とはいえ、それ以上にアメ車を感じさせる最後の時代の象徴として、貴重な個体と言っていいだろう。

 2015年登場した第三世代モデルは、ボディパネルのほとんどすべてが一新される大幅なモデルチェンジが行われた。その変化は、第一世代が第二世代へと生まれ変わった時よりも劇的なものだった。

 フロントマスクは、グリル、ヘッドライト、バンパー、フェンダー、ボンネット、フロントドアといったほとんどのパーツが変更されており、LEDがアクセントとなったフロントフェイスは、一体感を感じさせるシャープな印象になっている。

 同様にLEDが使用されるリアテールのデザインも一段と洗練され、旧型時に感じていたフロントとリアのアンバランスさがなくなり、前後のデザインのまとまり感はこれまで以上に高いものとなった。

 と同時にフロントフェンダーおよびボンネットラインがいままで以上に低く見えるようにもなっている。真横からのスタイルも、前後オーバーハングが短くなった印象を与え、今となっては非常に貴重な直線基調のラインを保ったスタイルの美しさは健在である。

 一方インテリアも大幅にリファインされ、メーター周りが一新。さらにステアリングホイールは3本スポークの新デザインでパドルシフト付きになり、センタコンソールも新設計で8.4インチのタッチパネルが収められる等、まったく新しい空間が作り出されている。

 性能面でも同様にアップグレードされており、2014年型まではV6モデルのみしか設定のなかった8速ATが2015年モデルではV8モデルにも採用されるようになり、その採用がチャージャーのフィーリングを劇的に変えている。

正直、2011年までが非常に質素な室内空間だっただけに、2011年でのマイナーチェンジでの変化でもそれなりの満足感は味わえる空間にはなっている。

メーター周りの質感なんかも悪くはないから、旧型でも十分と思う方もいておかしくはない。

シフト周りは非常にシンプルなもの。
当時はまだ5速オートスティックATが搭載されていた。オートスティックは、シフトノブを左右に動かすことでシフトのアップダウンを行う機能。

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>> ダッジチャージャーR/T (DODGE CHARGER R/T) vol.2 を見る

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