北米トヨタが誇るミニバン、トヨタシエナ。あのセマショーには二年連続でショーモデルを出展し、北米トヨタがシエナにかける意気込みのような強い思いを感じさせるモデルである。
シエナは、同じく北米トヨタの雄、タンドラとはオーナー像が決定的に異なり、やはりミニバン好きに愛されているモデルとなっている。たとえば国内モデル・同じく3.5リッターエンジン搭載のヴェルファイアやアルファードの最高級モデルは800万円弱。一方でこのシエナSEは乗り出し600万円。そういう意味でもシエナの人気は高いのである。
だが実際には、価格的な優位性や趣味性、そして左ハンドルモデルといった魅力以外に、なによりもその性能&パフォーマンスに圧倒的な価値が見出され、購入されている方が多いという。
シエナは、ヴェルファイアやアルファードよりも重心位置が低いため、それによってもたらされるドライブフィールが圧倒的に良いのである。
すでに発表されている2017年モデルは、内外装の変化はほとんどなく、肩透かしを食った感じだったが、一方でエンジンやミッションといったパワートレインに大幅な変化が加えられ、シエナの優位性がより一層高まったのである。
2016年までシエナに搭載されていたエンジンは3.5リッターV6。266hp、最大トルク244lb-ftを発生させていたが、今回新たに搭載されたエンジンは同じく3.5リッターV6の筒内直接燃料噴射(D-4S)を採用したもの。それによって296hp、最大トルクは263lb-ftへと進化している。
このエンジン、新たに開発されたものではなく、すでに登場している新型トヨタタコマに搭載されているものである。
一方、このエンジンに組み合わされるミッションは、これまでの6速ATから8速ATへと進化している。ちなみに、ギア数が増えたことによる重量増は否めず、低速域でのメリットは相殺される可能性があるものの、高速域での燃費向上は確実と言われている。
ということで、国内ヴェルファイアやアルファードよりもパワー数で上回ったカタチとなり、世界最速のミニバンとの称号も伊達ではなくなったのだろう。
今回取材したベルエアーにはすでに日本最速で入荷したシエナの2017年モデルの白と黒が2台あった。だが、残念ながら白は即売してしまい、残り黒が1台残っている。
なお、すでに発表だけされている2018年モデルでは、再びマイナーチェンジによりボディエクステリアの変化とボディカラーの追加、さらには電装系や安全装備のレベルアップが図られる。
最大の特徴はフロントマスクであり、フロントバンパーが鋭角になり、グリルの開口部が大きくアグレッシブになった。すなわち顔が新しくなったわけである。
ということで、シエナは2016年までの旧エンジン&ミッションと2017年の新エンジン&ミッション、そして2018年以降の新顔と、市場には3つのバリエーションが存在するようになることから、中古車を含めシエナの購入を考えているオーナーさんは注意が必要であると、ベルエアーは教えてくれたのである。
330,000円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
283,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
183,250円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
272,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋