TEST RIDE

[試乗記]

過去の逸話を持つネーミングを積極的に復活

2017 ダッジチャレンジャー T/A

T/Aとはレース用ホモロゲーションモデル

1970年に登場したレースホモロゲーションモデル、チャレンジャーT/Aが現代版チャレンジャーで蘇る。その詳細を報告しよう。

更新日:2018.05.28

文/吉田昌宏 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL 0120-17-2290 [ホームページ] [詳細情報]
     BUBU横浜 TEL 045-923-0077 [ホームページ] [詳細情報]

現行型チャレンジャーはいつまで続くのか

 いきなりだが、ダッジというかクライスラーというかフィアットというべきか、商売上手であるな~とつくづく思う。チャレンジャーに関してである。

 次々とラインナップを増やしモデルチェンジを遅らせつつも魅力は絶やさずに今も販売を継続している。もう10年超えである。

 まあでも、チャレンジャー自体の歴史的インパクトの強さもあるのだろう。なんせ過去のチャレンジャーは「たった5年程度の存在」だったにもかかわらず、今だに与えるその影響力はめちゃめちゃ凄まじいのであるから。

 余談だが、現行型のこの先のモデルチェンジが行き先不透明なのも面白い、というかハッキリしてくれと言いたい。

 実際、チャレンジャーのモデルチェンジは、2013年くらいからずっと囁かれ続けている。結局のところ、次なるデザインが未定、というか確定できない、というのが本当のところだろう。「このままのデザインを踏襲か、それとも劇的変化を与えるか」

 そもそも、現行チャレンジャーの魅力は、往年のチャレンジャーのオマージュである。だから次なるモデルチェンジというのは、未知なるチャレンジャーであって、FCA首脳陣にとってもかなり悩ましいに違いない。まさか過去の歴史をなぞらえて、三菱車ベースのチャレンジャーを出す、なんてことにはならんだろうし…。

 さて、そんなチャレンジャーは、2017年にT/Aをデビューさせ、デーモンが華々しく登場、さらにヘルキャットのワイドボディが追加され…と、ラインナップを次々に増やし、2018年となった今年以降、果たしてどんなモデルがラインナップの加わるのだろうか。

 そのワクワク感と「モデルチェンジの有無の結論を早く出せよ」とのじれったさとでいっぱいのチャレンジャーである。

 もし万が一、現行チャレンジャーで生産終了となるなら、今のうちに入手すべき自分用の一台を見つけないといけないし(笑)。急がねば。というような個人的な嗜好も込め、T/Aを取材した。

サテンブラックのボンネットフードと「T/A」デカールが純正装備されており、ルーフやリアデッキリッドもブラックで統一されている。「T/A」は伝説のモデルだけにデカールだけでも雰囲気が異なる。

全体的にありがちなカスタマイズとも言えるが、メーカー純正のT/Aとしてトータルバランスに優れたラインナップと評価できる。またグレーのボディカラーが素敵である。

こちらが伝説のT/A。フード上のエアベンディングシステムが特徴。レースのホモロゲマシンだった。

伝説のホモロゲモデルが現行モデルベースで登場

 1970年に登場したダッジチャレンジャーは、その年のSCCAが主催していたチャンピオンシップレース、通称トランザムレースへのワークス参戦を決めていた。

 このSCCA(スポーツ・カー・クラブ・オブ・アメリカ)主催のレースは当時、マスタングやカマロといったマッスル市場の販売成績に大きな影響をもたらしており、マスタングやカマロ追撃の挑戦者として登場したチャレンジャーもその恩恵を受けるべく、シリーズワークス参戦を余儀なくされたのである。

 で、そのレース用ホモロゲーションモデルとして誕生したのがチャレンジャーT/Aだった。T/Aとはまさしく「Trans America」の略である。

 当時搭載されたエンジンは、340キュービックインチのV8に3基の2バレルキャブレターで290hp、最大トルク340lbft(実際のレースには排気量制限がありディチューンエンジンが搭載された)。

 トランスミッションはMTとATが用意されMTに装備されたピストルグリップが有名である。

 またボディには専用のFRPフードにボディストライプ、サイドエキゾーストが特徴だった。

 なおこのT/A、レース成績は最高位で3位という実績のみで当初の目論見通りにはいかず、ワークス参戦も初年度のみの一年だけだった。というわけでこのT/A、一年のみの限定車両ということで、今となっては伝説のマシンとして語られることが多いのである。

T/Aサイドラインがボディに貼られている。全体的にブラック系の装飾でまとめられている。

ヘルキャットに装備されていたヘッドライト横のエアスクープが標準採用される。ヘルキャットは一眼だが、T/Aは両サイド二眼ともにスクープが装備される。

ホイールはインチアップされ20インとのブラックフォージドが装備される。

現行モデルのT/Aはホモロゲではなくバリエーション

 で、そういう過去の逸話を持つマシンを積極的に復活(もしくは名前を使用)させてきたダッジは、2017年にダッジチャレンジャーT/Aを登場させた。

 ベースとなるグレードは、R/Tの5.7リッターV8とSRT392の6.4リッターV8HEMIであり、可能な限り過去のT/Aを彷彿とさせるデザインと装備で満たされている(392ベースのみ「T/A392」と表記される)。

 この新T/Aには、サテンブラックのボンネットフードとフードピンが装備されており、ルーフやリアデッキリッドもブラックで統一されている。もちろんサイドストライプもブラックである。また標準よりも1インチ大きいモパー製20インチホイールもブラックで統一されている。

 一方ヘルキャットに装備されていたヘッドライト横のエアスクープがT/Aにも採用されており、アクティブエキゾーストシステムと同様に吸排気系にチューンが施されている。とはいえパワー数値に変化はないが、固有の装備としては嬉しい限りである。

 なおT/A392は、392ベースのサスペンションやホイール、ブレンボブレーキで構成されている車両にT/Aパーツが装着されている。

搭載されるエンジンは5.7リッターV8とSRT392の6.4リッターV8の2種類からチョイス可能。基本的なスペックは他モデルと同一。取材車は5.7のV8で370hpを発生させる。

ブラック系でまとめられるボディだけに、チョイスするボディカラーはよく検討すべき。グレーにブラックもよく似合う。またブラックボディだとオールブラックとなりそれもいい。

取材時に入庫したてのT/A392と並べて撮影。向かって左のブラックボディが392。BCDならいろいろ見比べることができるのが利点である。

搭載されるV8エンジンと8速ATの組み合わせがこれまで以上にチャレンジャーを積極的に走らせる。スーパースポーツとはいかなくとも十分にスポーティ。

改めて現行チャレンジャーのデザインは素晴らしい

 取材したT/Aは、2017年モデル。5.7リッターV8エンジン搭載の8速ATモデルである。走行990kmということだから、ほぼ新車。この後もしばらく慣らしをした方が良いレベルの走行距離である。

 ボディは流行りのグレーカラー(デストロイヤーグレーという)で、マスタング系にもあるグレーとはちょっと異なり、このデストロイヤーグレーの方が色が濃いので、グレーの主張がより強い。個人的にも、こちらのグレーの方が好みである。くわえてボンネットフードのブラックとのマッチングも良く、グレーの良さが際立っていた。

 ちなみに、取材前日に港から引き上げてきたというT/A392が車庫にあり、そちらはボディカラーがブラックだったからオールブラックとなり、T/Aっぽさが際立たない仕様だったが、個人的にはオールブラックが好みなだけに、それはそれで非常に良かった。

 チャレンジャーに関しては、これまでに数え切れないほど試乗した経験があるが、今回のT/Aもそれら過去の経験から大きく外れることのないものだった。最新モデルほどの圧倒的なパフォーマンスはないが、スポーティモデルとして十分魅力的な走りをするし、T/Aとしての加飾がすべての満足感を高めてくれる。やはり何度見ても現行チャレンジャーのデザインは素晴らしい。

基本は現行モデルと同様のインテリアを有する。個人的にはMTと迷う。

この8速ATは、チャレンジャーの走りを変えた、とまで言われる。なので、積極的にATを選ぶ方が増えているという。

インテリア等に大きな変更はないが、ホワイトメーターが採用される。

スポーティであるが、街中をゆっくり走るのも面白い。あえて日常的の足として使ってみたいと本気で金策を練る。

BCDなら現行チャレンジャーのすべてが見られる

 この秀逸なデザインだけでもいまだ「買い」だし、もし仮に現行が最後のモデルとなるなら、是が非でも入手すべき一台だと思う。

 ちなみに、伝説のT/Aは一年限りの限定モデルとなってしまっていたわけだが、新T/Aは2018年も同様に発売されている。よかった、マジで金策急がねば。

 個人的には、マスタングやカマロといった新世代モデルのレベルの凄さを知りつつも、くわえてパフォーマンス自体もさして驚くレベルではなくなっていることを承知の上でも、あえてR/TベースのT/Aを新車で購入し生涯の友として墓場まで持っていこうかと考えている(MTかATかは悩むところだ)。

 なお、この車両を販売しているBCDでは、下はV6モデルからヘルキャットにいたるまで、くわえてMT&ATにこだわらず、良質な車両を在庫しているだけに他社ではほとんどお目にかかれないMT車に乗りたいユーザーが多く来店している。

 だが最近、チャレンジャーにも変化が起こっているという。それが2015年以降モデルの8速ATの導入である。

 「2015年モデルとして全車8速ATが搭載されたチャレンジャーでは、そのATのフレキシブルなコントロール性が段違いに見事であり、正直、MTよりも優れた箇所が多数見受けられるのは事実です。

 一番の特徴が6MTのギア比と8速ATのギア比の違いで、6MTはたしかに操る楽しさに溢れるのですが、ギアが比較的ワイドレシオで2速で街中走行のほとんどが補えてしまう。一方で8速ATは、きめ細やかなセッティングにより、また6速直結のギア比がクロスしているので、かなり加速重視で面白いといいます。

 実際、2015年からの8速ATのオーナーさんの満足度はかなり高いようです。あれだけ小刻みに変速し思うがままに加速が得られれば、MTを凌駕しているといっても過言ではないですよね。気になる方はぜひ試乗して乗り比べてみてください」と市川店長。

 V6、5.7V8、そして6.4V8とほとんどのモデルの在庫車を揃えているBCDだからこそ、チャレンジャーのそういった部分にまで確認して購入することができるのである。

反応の良いハドルシフトが装備されるから積極的に楽しめる。

ホールド性と座り心地が両立されたシート。

AT同士で比較すれば雲泥の差という8速ATの進化。MTはもちろん楽しいが、2015年以降のATだと、これまで以上にスポーツ走行が楽しめるという。

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