シボレーSSは、1996年に消滅したシボレーカプリス以降存在していなかった「シボレーV8エンジン+後輪駆動」となる、2014年誕生のパフォーマンスセダン。兄弟車となるオーストラリアの「ホールデンコモドア」にも使われる後輪駆動用のプラットフォームを使用し、エンジンにはC6コルベットでおなじみだったLS3型6.2リッターV8エンジンを搭載。
ボディには、ボンネットフードとトランクにアルミニウムを使用することで低重心化と軽量化を図っており、ボディ前後の重量配分は50:50を実現する。
当然足回りも強化され、前マクファーソンストラット/後マルチリンクの足回りに、355mmのベンチレーテッドディスクと4ポッドの2ピースキャリパーを組み合わせたブレンボ製ブレーキを採用し、前後19インチの鍛造アルミ&タイヤが装備される。
名機LS3エンジンは、コルベットでお馴染みだったが、415hpのパワーに、最大トルク415lb-ftを発生させ、パドルシフト付き6速ATもしくは6MTとの組み合わで、0-60マイル加速は4.7秒という俊足を誇る。
車重1800kgのボディには十分すぎるほどのパワーであり、近年のアメ車「脱V8」的な動きはキャデラックにまで押し寄せているが、例えば直4ターボ搭載のCTSあたりと比べても、その差は圧倒的であり、SSはアメ車好きに訴えるすべてを持っていると言えるだろう。
実際のサイズ感はそこそこあるのだが、見た目の大きさを感じさせないデザイン。温和な印象を与えることもあり、走りの激しさとのギャップが面白い。とにかくめちゃめちゃ速い。
リアから見ると、一瞬アメ車に見えない(笑)。だが走れば別人のごとき速さにアメ車を感じることになる。
全長:4966mm
全幅:1897mm
全高:1470mm
ホイールベース:3961mm
車両重量:1803kg
エンジン:V8 OHV
排気量:6162cc
最高出力:415hp/5900rpm
最大トルク:415lb-ft/4600rpm
サスペンション:Fマクファーソンストラット/Rマルチリンク
メカニズム的には当時のGMハードウエアを使用しているだけに、日本での整備性もまったく問題はない。使えるサイズの4ドアセダンであり、走らせればコルベットと同じ咆哮を奏でる。
シボレーSSは、驚くべきことにインテリアからもスポーティさを全面に押し出している。下部のみ直線となった楕円形のステアリングは、レーシングマシンの雰囲気を醸し出し、シートもセダンにしてはホールド性が非常に高く、アルカンタラの質感もかなり高い。
インパネ内のメーターはイマドキの液晶ではなくあえてアナログを使用。人によっては古いと思うかもしれないが、SSは古臭いといよりは、あえてそう設えることにより、雰囲気をだすことを優先しているようである。個人的には液晶系はかえって安っぽく感じるから好きではない。
着座位置も驚きで、座るとかなり低く、まるでスポーツカーのようにタイトな状態になる。とはいえ、ボディの感覚はつかみやすく運転自体に支障はないから好みの問題だが、スポーティを望むオーナーにはかなり具合のいい室内空間である。ちなみに、リアシートもバケットタイプになっているのにはさすがに驚いた。
全体的な質感やスポーティな雰囲気作りは、当時カマロと同等レベルのものがあり、「GMもやればできるんだなあ~」との思いが強くなる。
搭載されるエンジンは、C6コルベットに搭載されていたLS3型V8エンジン。415hpのパワーに最大トルク415lb-ftを発生させる。車重1800kgのボディには十分すぎるほどのパワーである。
6速ATとMTが存在するが、6速ATにはパドル操作が可能となり、走行性能向上の一役となる。
ブレンボブレーキと前後19インチの鍛造アルミ&タイヤが装備され、マグネティックライドの足回りと相まって、相当なレベルの走りが可能となる。
意外に大人しい顔つきがこのクルマの最大の特徴。いざ走れば別人のごとき激しいアタックが可能。
さらなる驚きは、走り出してからだった。思っている以上に速く、しかもボディがかなりガッチリし、ステアリングの反応もダイレクトかつ俊敏であり、かつてのシボレー後輪駆動車と比較しても驚きの連続だった。
そういう意味では、旧4ドアチャージャーあたりと比較しても圧倒的にSSの方が速く、かつ現代的であり、人気云々問わず感触のみを伝えるならば、シボレーSSの走りの質感は圧倒的である。とくにマグネティックライドの足回りとブレンボブレーキの組み合わせが絶品であり、ちょっと攻めた走りくらいではドライバーの方が先に萎えてしまうほど限界が高い。
余談だが、カマロの時にもよく言われたように、マスタング、チャレンジャー、カマロを比較すれば圧倒的にカマロの走りが上であり、おそらくそれはGMの走り込み&製造クオリティが格段に優れていることを意味しているのだと思うのだが、シボレーSSに関しても同じく他車と比較した場合、カマロと同等の満足感が得られるはずである。
しかも搭載されているLS3エンジンのパワー感が断然いい。サウンドもまさにアメリカンV8。低速から中速域がめちゃくちゃ気持ちいい。昨今、こういった4ドア系は燃費的問題をクリアするために、V6か直4エンジンがメインとなりつつあるが、このSSのV8は圧倒的にファンであり、いまだにアメリカを主張する。
シボレーSSの車重は1800kgだから、415hpのパワーでも十分以上のパフォーマンスを示すし、たとえば6.4リッターV8搭載のチャージャーSRT392は485hpのパワーで2000kg超の車重だから、SSのパフォーマンスの高さが分かるはずである。
温和なマスクと4ドアセダンという一見地味な印象を与えかねないフォルムながら、走り出せば信号一つ分でその差に気づき、街角ひとつ曲がればその軽やかな身のこなしに驚き、高速の入口でアクセル全開にすれば、エンジンの主張が大きく「あーやっぱりアメ車だな」と誰もが納得するはずである。
下部のみ直線となったステアリングは、レーシングマシンの雰囲気を醸し出しており、シートもセダンにしてはホールド性が高く、全体的に若々しくスポーティなインテリアが構築されている。なお、各部の質感も異様に高い。
メーターは最近流行りの液晶タイプではなく、アナログメーターを2連で配置したもの。好き嫌いもあるだろうが、回転上昇に応じたリニアなメーター針の動きが心地よい。最新のマシンに古風なアナログメーターのコンビがそそる。
アルミ製ペダルが似合う。
世の中的には、V8エンジンがどんどん消滅していき、日本でもとうの昔にトヨタクラウンからV8がラインナップから消えている。そういう意味では「V8エンジン+後輪駆動」というのは絶滅危惧種だけに、今後ますます大切にしていかなければならない存在なのだろう。しかもそれが4ドアセダンともなれば、もっともレアな形態だけに超貴重な存在と言っても過言ではないのである。
シボレーSSは、単なる希少価値だけにとどまらず、2014年当時のGMの最新クオリティに基づいたハイパフォーマンスセダンだけに一層価値は高まるし、4ドアだけにビジネスの足やファミリー層にも検討していただきたいと思う。
こうした魅惑のスポーツセダンをも積極的に日本に直輸入するBCD。シボレーSSは、本国専用マシンだから日本での取り扱いはほとんどない。だが、BUBU自体にGM系のディーラーがあるというのも心強く、さらにBCD自体が現地法人を通して日本に車両を輸入しているだけあって、程度良好のSSのような魅力的だがレアなマシンでも積極的に販売しているというのが何とも嬉しい。
スタッフ曰く「乗ればわかりますが、非常によく出来ているスポーティセダンですし、こういった面白いアメ車らしい存在こそ、積極的に扱っていきたいと考えてます。また、エコやダウンサイジングもいいですが、『これがアメ車だ』という存在がまだ本国にはあるわけですから、BCDとしても扱わないわけにはいきませんね」
走行距離は2万9000キロ弱とまだまだなだけに、カマロやコルベットの4ドア的存在としても非常に面白いと思う。
レザーとアルカンタラのツートンレザーシート。スポーティの名に恥じないホールド性が最高レベル。肩までしっかりホールドされる。最新モデルたちのシートは世界的に見てもレベルが高い。
リアシートにいたってもホールド性良好のシートが装備されている。赤いステッチもスポーティ。
各部の設えは高級そのもの。また全体的な雰囲気がスポーティであり、こうしたちょっとしたロゴ等がドライバーを刺激する。現行カマロにこそ必要だった雰囲気作りがSSにはある。
フル純正のフルノーマル車だが、室内にはパナソニックNAVI&地デジTVとETCが設置されている。
19,404円
PERFORMANCE
6DEGREES
19,998円
PERFORMANCE
6DEGREES
3,480円
MAINTENANCE
GDファクトリー千葉店
48,070円
EXTERIOR
6DEGREES