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ドリフトのできる走りを極めた貴重な存在

ダッジ ラムバン

DODGE RAM VAN

多くの人と荷物を載せてのんびり走るというイメージのあるバンを、走り中心のドリフトマシンにカスタムしてしまった!

更新日:2009.12.14

文/編集部 写真/編集部

取材協力/ジャパンレーストラックトレンズ TEL 03-5661-3836  [ホームページ]

バンの概念を変えてしまうほどのインパクト

 バンといえば、多くの人と荷物を載せてのんびり走るというイメージが強いが、このダッジラム・ショーティはちょっと違う。それこそヘタなSUVやスポーツカーならいとも簡単に置き去りにするほどの高い走りの実力を備えているのだ。

車両の製作コンセプトは、なんと「ドリフトのできるバン」。このラムバンの足回りは、フロント、リアともに3インチのローダウンされている。フロントに強化サスペンションを装着し、フロント、リアともに強化スウェーバーを装着することで、コーナリング時のロールを見事にコントロールしているのだ。

さらに、走りにおいて最も重要なブレーキも強化されている。スリットローターに強化ディスクパッドを装着し、パワーと車重に負けないように手が加えられている。実際にこのラムバンに試乗してみると、ハンドリングの応答性の良さと正確性、制動時の安心感などは目を見張るほどである。

 また、足回りのチューニングもさることながら、このラムバンの場合、動力性能の向上も図られている。ヘダースやワンオフマフラー、ラムエアシステムなどで吸排気系にライトチューンを施し、さらには追加コンピューターを装備することで、V8エンジンとは思えないほど、軽々とした吹け上がりと体感的な速さを実現しているのである。

一方で、外観もかなりの迫力を醸し出している。とくに目を引くのがフロントマスクで、オリジナルボンネットダクトや、ラムトラックから流用した純正フロントスポイラー、ワンオフバグガードなどがまるでWRCを走るランエボのごとく周囲を圧倒する。
 サイドのオリジナルオーバーフェンダーもアクセントになっており、走りの意識を高めた日本唯一のラムバン誕生である。

ステアリングに「DODGE」のロゴが入ったレザーが巻かれているのと、タコメーターとAT油温計が追加されている程度のインパネ周辺は、外観のワイルドさとは対照的に大人しい印象を受ける。

セカンド&サードシートを取り払ってフローリング化した車内は広々としており、いかにもアメリカンといった感じである。オーナーの趣味であるサーフボードがいい感じのアクセサリーとなっている。

2トンを超えるヘビー級のボディを持つラムバンにスポーティな走行性能を持たせるためには、パワーアップは欠かせない条件なのだ。

マジでスポーツできるバン

 このラムバンに試乗して驚くのは、その圧倒的なパワーである。元々ダッジ系に搭載されるマグナムエンジンは、ノーマルでもソコソコにパワフルなエンジンで、体感的にはGMのボーテックユニットなどより余程パワフルに感じる。
 とは言え、さすがにバンの場合は重量が重量なので、低速域でのトルク感はともかく、中速域以上の走行時にはどうしてもパワー不足を感じてしまうのだが、このラムバンの場合、出足にも加速時にもパワー不足はまったく感じない。エンジンの回転数に関係なく、どの速度域からでもレスポンスよく加速できるパワーには、正直言ってかなりの衝撃を受けた。

 また、格段にアップしたパワーを受け止めるための足回りのセッティングも高い完成度を誇る。強化サスでローダウンし、レーストラックオリジナル減衰力のカヤバ製ショックで引き締められた足回りは、直進安定性が抜群によく、路面が少々悪くても不快な縦揺れを感じることはない。

 さらには前後に強化スウェイバーを装着していることで、コーナリング時のロールがほどよく抑えられているところもポイントが高い。
「ドリフトできるバン」というキャッチに嘘はなく、マジでスポーツできるバンである!


ラムトラック純正のフロントリップスポイラーを流用装着することで、ラムバンの弱点とも言える腰高なイメージを払拭することに成功している。元が純正部品だけにデザイン的な違和感は全くない。

レーストラックでワンオフ製作されたオールステンレスのデュアルマフラーは、高回転域での抜けが良くなるだけでなく、中低速域でのトルクも太くなるように設計されている。

ホイールはクレーガーのファイブスター15インチをチョイスしている。タイヤサイズはフロントが255‐60R15で、リアが275‐60R15。タイヤの大型化にともないオリジナルのオーバーフェンダーを装着する。

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