「近所のスバルディーラーの方々も見に来るんですよ」と、注目度の高さを物語るスバルアセント。アセントとは、3列シートを備えた北米専用のミッドサイズSUVであり、新開発のエンジンとともに、日本にはないボディの大きさとエンジンに注目が集まっている。
実車を見れば、初見は「フォレスターのデカい版」というデザイン的印象だ。ちなみに、筆者の実家には歴代のレガシィワゴンにフォレスターがあったから(スバルファンというわけではないが)、意外に詳しい(笑)。
だが、運転席に座り車両を動かすたびに感じる車両の大きさは、さすがに日本のフォレスターではない。車両サイズ:全長×全幅×全高が4998×1930×1819ミリだから、USトヨタで言うところのハイランダーあたりのサイズ感であり、アメリカ的なミッドサイズに属する。
でも、日本で乗るには仮にフル乗車するにせよ、このくらいのサイズでフル乗車全員が十分に満足できるサイズであり(フルサイズは必要なし)、筆者的にはちょうどいいサイズ感だった。日本の現行フォレスターは乗るといいのかもしれないが、はたから見てるとデザイン的にちょっと小さく迫力がない気がするし。
さて、注目のエンジンであるが、新開発の2.4リッター水平対向4気筒ターボは、既存のエンジンをボアアップし開発したもの。日本には2.2リッターが存在するが、アメリカには2.4を搭載して差をつけているという。
スペック的には、263ps/5600rpm、最大トルク38.3kg-m/2000-4800rpmということで、3.0リッター超級のパフォーマンスを実現している。
で、驚くのがその搭載位置。写真でどのくらいわかるかは不明だが、とにかく低い位置に搭載されている。サスペンションの取り付け位置よりもエンジン位置がぐっと低いSUVを初めて見たし、これだけでも、「このクルマ、運転したらどんなフィールなんだろう」とめちゃくちゃ興味がそそられる。
聞けば「スペック数値以上にパフォーマンスを感じさせるエンジンです」ということで、そのエンジンと搭載位置がもたらすスバルフィールこそがこのクルマの最大のウリなのだろう。
室内は、日本製のスバル車と同じテイストが与えられているということだが、全体的な雰囲気や質感は想像以上に高い。そこはUSトヨタやホンダにヒケを取らないし、個人的にはそれら以上の価値を感じたし、シートやパノラミックサンルーフ等の装備も充実しており、広大な室内空間ともにアセントの魅力が十分に味わえるだろうと思った。
もちろん、よく知られるスバルの安全装備、アイサイト関連のそれらはフル装備だし、北米専用車だからタイヤプレッシャモニターも装備されているので、安心感も格段に高い。
ただし、直輸入車だから、車両価格が600万円を超えており、モノは確実にいいが超えるべき壁が存在するのもまた事実である。
なお、車両販売を行っているベルエアーに行けば分かるが、店内店外の展示車には、各種アメ車の他にUSトヨタ、USホンダ、US日産、インフィニティ、の直輸入車がずらり並んでおり、今回のUSスバルが加わったことで、逆輸入車専門店としても充実したラインナップを誇っているのである。
12,810円
PERFORMANCE
6DEGREES
17,298円
PERFORMANCE
6DEGREES
18,420円
PERFORMANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES