2019年に最初の一台を取材し、2020年にも次なる一台を取材。だが、2021年はコロナ禍もあり車両の入荷ペースが若干落ちたというが、それでも今までに10台以上のアセントを日本国内に直輸入し、販売されている。
その売れる理由は、スバル好きオーナーということに尽きるのだろうが、個人的には「左ハンドルミッドサイズSUV」がポイントではないかと考えている。
日本にはそれまでフォードエクスプローラーの正規輸入があり、フォードジャパン撤退後に次なる乗り換え候補車を検討した場合、探せる候補車がかなり限られていた。ミッドサイズであれば、ダッジ系かジープ系かUSトヨタの逆輸入車系か。
そんな中でのアセントのデビュー。ちなみに販売されているベルエアーには北米スバルの電子デバイスがあり、正確な日本仕様への改善作業と整備を行い全国納車されているから、その点でも非常に安心感が高い。
▲全長5m、全幅1.9mを超えるサイズ感は、USサイズのミッドサイズに位置する。乗車定員は、7名および8名から選択可能。
▲アセントは、スバルが北米でのファミリーユースとして開発されたモデルだけに、日本だとサイズに余裕があり、日本製スバル車にはないサイズ感が楽しめる。
さて、今回取材したアセントは2022年モデルのオニキスエディション。これは2022年モデルに新たに設定された特別仕様であり、7人乗りをベースにエクステリアをブラックで飾り、室内シートに撥水加工を施したモデル。
ホワイトカラーのボディにブラックアウトされた各部がよく似合っており引き締まっても見える。
このボディに搭載されるエンジンは2.4リッター水平対向4気筒ターボであり、263ps/5600rpm、最大トルク38.3kg-m/2000-4800rpmを発生させる。
このエンジン、2.4リッターながら3.5リッター級の加速感を実現すると評価されており、組み合わされるミッションがパドルシフトで8段階操作可能なリニアトロニックCVT。
駆動方式は、スバル独自のAWDシステム、シンメトリカルAWDを採用し、雪道や泥道などの悪路から高速道路といったさまざまな路面状況において安定感のある走りを可能にしている。
▲2.4リッター水平対向4気筒ターボは263ps/5600rpm、最大トルク38.3kg-m/2000-4800rpmを発生させる。SUVらしからぬ搭載位置の低さにも驚く。
▲オニキスエディションではブラックアウトされた20インチホイールが装備される。
▲オニキスエディションエンブレムもブラック基調。
と同時に、滑りやすい路面などにおいてエンジン、トランスミッション、ブレーキなどを最適に統合制御して、悪路走破性を高める「X-MODE(エックスモード)」を採用することで、スバル車ならではの安定感ある走りが実現されている。
安全装備においては、運転支援システム「アイサイト」とアイサイトアシストモニターが標準装備され、車両後退時の衝突回避または衝突による被害軽減や、自車の後側方から接近する車両を検知など、日本におけるスバルと同等レベルの安全性が担保されている。
スバルアセントは、スバルが北米でのファミリーユーザーに向けて開発がなされてきたモデル。すなわち、北米サイズの人間を快適に運ぶアレンジが特徴であるということだから、それを日本で使えばサイズ的な余裕が多く、日本製スバル車にはないサイズ感が楽しめるはず。
それいでいて水平対向のサウンドや安全装備が充実しているわけだから、「そろそろ家族的な問題でスバル車を離れよう」と考えているファミリー層にはもってこいの存在ではないか。
実際、国内スバル車のスポーティなモデルを持ちつつ、ファミリー用としてアセントを購入された、なんて方もいるそうである。
▲室内の雰囲気も良く、質感も非常に高いインテリア。
▲組み合わされるミッションは、パドルシフトで8段階操作可能なリニアトロニックCVT。
▲2連のアナログメーター中央には液晶表示が組み込まれる。視認性やフォント、デザインの良さも満足感に繋がる。
▲8段変速が可能なパドルシフト。
さらに今回のオニキスエディションでは、フロントグリルやミラーカバー、20インチホイールやバンパーアクセント、ルーフスポイラーがブラックアウトされていることで一段と魅力的になっているから、人とは違うスバル車として候補の1台になってもおかしくはないと思う。
なお、この車両を販売しているベルエアーは、チャレンジャー、マスタング、C8コルベットといった最新アメリカンのほか、タンドラ、セコイア、シエナ、タコマ、ハイランダー、スバルアセント、インフィニティといった、US NISSAN、US HONDAの「実車」を取り扱い販売しているだけにアメ車&逆輸入車に関する情報や整備力が豊富である。
そういう意味では、在庫を持たない「輸入代行ショップ」とは明確に一線を画すだけに、気になる車両があればこういったショップに話を聞くのがベストである。
▲撥水加工が施された耐久性の高いStarTexシートが全席装備されている。
▲セカンドシートはキャプテンタイプで余裕の空間が手に入る。
▲いわゆるミッドサイズの3列目シートであるが、非常に真面目な作りがなされており、大人でも耐えうる空間はさすが。
▲3列シートを生かしたままでものご覧の荷室スペースが確保される。日本車でこのレベルのスペースが得られるSUVはほとんどない。
19,404円
PERFORMANCE
6DEGREES
19,998円
PERFORMANCE
6DEGREES
3,480円
MAINTENANCE
GDファクトリー千葉店
48,070円
EXTERIOR
6DEGREES