ベース車両は、2013年型直4エコブースト搭載車。走行距離は5.3万キロのフルノーマル車である。
この個体はD車だけあって程度は相当にいい。またエンジンやミッションといった動力性能を司る基本部分の状態や耐久性にも申し分なく、事故車等のいわくつきの車両でなければ、ショップ側としても安心して納められるという。もちろん、ここにはショップとしての基本整備や確認作業を行った上での話である(油脂類のチェック、バッテリー電力チェック等々)。
だから購入時のポイントとしては、ベース自体の良さを認識しつつ、「どういったモデルをチョイスするか」によって決まってくるという。これまた冒頭にあるように、エクスプローラーにはエンジン2種類の3モデルラインナップが存在。だから、はなからエコブーストをチョイスすればAWDはセレクトできないし、またV6LIMITEDにあるブラックレザーはチョイスできないということになる。
一方で、V6をセレクトした場合には、レザー系シートをもったLIMITEDと布シートのXLTがあるが、希望の車両が見つかるかどうか。
「中古車は一期一会の程度重視」という合言葉があるだけに、オススメとしては直4かV6か、FFかAWDか、という割り切りが必要かもしれない。
洗練された各部のフィーリングと先進的な液晶メーター等がエクプローラーの真骨頂だ。デビュー当初はかなりの違和感を感じたものだが、現在は、見た目にも、実際に触れても、非常に質感高く居心地の良い空間が構築されている。
メーター周りなどは、良い物を手にしている実感がひしひしと伝わって来るほどだ。
センターコンソールも当時は、革新的であったが、センターのタッチパネルがすべて英語表記となっているのが難点であった。
コチラはブラックカラーのV6モデル。ボディカラーがブラックの場合はボディ下部のモール部分をあえてブラック同色にペイントするカスタムが有効であり、この車両にはそれが施されている。全体的に精悍になり、かっこよさが増す。
ちなみに、ブルートの岡崎氏は、ご自身も2016年型のエクスプローラー乗っていた経緯があり、だから車体に詳しく、また整備等のポイントにも長けている。そういうこともあってのエクスプローラー推しである。
ということで2011年~2015年年型のエクスプローラーには、コンディション良好のD車個体が多くあるということにくわえ、社外品のアフターパーツが非常に豊富であること。またトレイルブレイザーやグランドチェロキー等の5人乗りモデルでは味わえない室内の広さと7人乗りモデル&シートアレンジの多様性があげられるという。
実際、使わなくても日本人ユーザーは7人乗りを求めることが多いというから、格好の存在なのである。
また搭載される2リッター直4エコブーストエンジンは243ps/5,500rpm、最大トルク37.3kg-m/3,000rpmを発生させる。このエンジン、高速走行といった速度域が高くなると若干役不足を感じるかもしれないが、それ以外の速度域の低い段階では、大排気量エンジンに引けを取らない力強さを体感させてくれるのである。
2016年にマイナーチェンジが行われ、その時点で2.3リッターにスープアップしているが、中古車としてはまだ2リッターモデルが中心ということで、あえてV6をチョイスしなければ、必然的に2リッターということになるが、経験上、この2リッターは多くの人々を納得さsている。
そんなエクスプローラーの中古車事情としては、ナビの問題が指摘される。エクスプローラーが出た当時は、ナビがないことが問題視されていたが、今やスマホ全盛の時代であり自分のスマホで代用している方も多く、当時ほどの問題にはならないかもしれない。
搭載される2リッター直4エコブーストエンジンは243ps/5,500rpm、最大トルク37.3kg-m/3,000rpmを発生させる。このエンジン、高速走行といった速度域が高くなると若干役不足を感じるかもしれないが、それ以外の速度域の低い段階では、大排気量エンジンに引けを取らない力強さを体感させてくれる。
6速ATのシフトの動作感は極めてスムーズ。また変速もスムーズで、エコブーストエンジンとのマッチングも絶妙。この6速SSTは、シフトインジケーターを「M」に入れ、シフトノブサイドの「+/−」のボタン操作をすることで、マニュアル感覚で操作可能となる。
だが、それ以上に問題があるとすればフォードマイタッチ。センターコンソールにあるタッチパネル。このパネルには、オーディオやエアコン等の操作パネルとなっており(全部英語表記)、このパネルが経年劣化によりダウンしてしまったらどうなるか? おそらく全取替えの数十万円コースだろうと言われている。
現状、そういった個体はないというが、他車や他メーカーの欧州車ではタッチパネルのダウンが結構あるとのことで、危惧される。
しかしそういった状況を加味してか、アフターパーツでタッチパネルを殺し、日本製ナビをインストールしてエアコンスイッチを別体で装着するパーツが存在しているというから、タッチパネルが死んだ場合には、そうした変更を視野に入れておけば怖くはないだろう。
また、ボディカラーでいえば、白黒がデフォルトということだが、ボディカラーがブラックの場合はボディ下部のモール部分をあえてブラック同色にペイントするカスタムが有効だという(上記ブラックの写真)。
ボディカラーが白でそれをやると、なぜかのっぺりしてしまってオススメできないというが、ブラックの場合は逆に引き締まって精悍になり、かっこよさが増すという。だから購入時にそういうカスタマイズがなされている個体ならちょっと儲けものだろう。
フォードマイタッチは、すべて英語表記。だから操作系の作業がすべて英語のため拒絶するオーナーも多いという(笑)。またこの先、このタッチパネルがダウンすれば、オーディオやエアコン等の操作パネルにもなっているから大変なことになる可能性を秘める。
こうしたことに対応するために、またナビゲーションをセンターコンソールに移設するために、上記のようなアフターパーツが存在する(写真は株式会社トライポッド提供)。またこれ以外にも、TVキャンセラーを使用してスマートフォンや地デジチューナーを画面に映してナビにしたりテレビを観たりすることも可能という。
トレイルブレイザーやグランドチェロキー等の5人乗りモデルでは味わえない室内の広さと7人乗りモデル&シートアレンジの多様性が人気の秘密。
中古車市場的には、V6と直4モデルとの価格差は、新車時のそれほどはないという。だから、どちらも狙い目だが、当然、チョイスしたモデルによってFF、4WDと決まってしまっているのがエクスプローラーの悩ましいところ。
以上の話を聞き、最後は試乗して個体の状況を観察した。2013年型の走行5.3万キロということで、6年落ち。年9000キロペースで走ったということだが、驚くことに中古車風情を感じさせる部分は、使用感のある前席シートのみ(あとはタイヤくらいだろうか)。リアは限りなく使われてない感を残し、ボディはいまだガッチリ。またエアコンはガンガンに効き、リアシート部分まで確実に冷える。
というか、想像していた以上に劣化が少ない。やはりD車であるからこそ、新車時の検査等がのちのちに効いてくるのだろうと思う(ヤレが確実に少ない)。だから200万円台から300万円程度の中古エクスプローラーは、きわめて安心感の高いアメリカンSUVであると、今もなお思えるのである。
※なお、2016年にマイナーチェンジした際に、日本フォード撤退のニュースが世界中を駆け巡ったが、その時点でキャンセルしたユーザーがかなり多かったというが、その時点でキャンセルせず購入したユーザーもいたわけである。
その車両が購入後3年経ち中古車として市場に流れる可能性が多々ある。当然、その車両たちも狙い目ということになる。
試乗させてもらったが、驚くことに中古車風情を感じさせる部分はわずかであり、ボディはガッチリし、またエアコンはガンガンに効き、驚くほどのコンディションだったのである。
2016年にマイナーチェンジされたモデルがコチラ。搭載エンジンの排気量が2.3リッターになり、261ps、最大トルク42.8kg-mを発生させる。
19,404円
PERFORMANCE
6DEGREES
19,998円
PERFORMANCE
6DEGREES
3,480円
MAINTENANCE
GDファクトリー千葉店
48,070円
EXTERIOR
6DEGREES