更新日:2015.05.08
文/椙内洋輔 写真/トヨタ自動車
トヨタタコマは、1995年に登場したUSトヨタを代表するミディアムピックアップ。北米ではハイラックスに代わるライトなトラックとして登場し、2004年にフルモデルチェンジし現行に至るなど、ワークユースはもちろん、若者たちのプライベートユースでも人気の高い車種として根付いている。
バリエーションはレギュラーキャブ(2ドア)、アクセスキャブ(2ドア)、ダブルキャブ(4ドア)と3種類あり、それぞれに2WDと4WDが用意されている。
搭載されるエンジンは日本でもお馴染みの2.7リッター直4と、4リッターV6。またアクセスキャブの2WD+5MT仕様をベースに、スポーティな外観を与えた「Xランナー」というモデルもある。USピックアップとしてはコンパクトな車格であるが、「日本で乗るにはジャストサイズ」として多数の車両が逆輸入されて久しい。
そんなタコマの2016年モデルがデトロイトショーにおいて発表された。2016年モデルは、2004年に次ぐフルモデルチェンジとなり、およそ10年の歳月を経て3世代目へとモデルチェンジすることになる。
新型モデルのデザインは、米国カリフォルニア州のCALTYが担当し、大型の六角形グリルをはじめ、逞しさを強調したデザインであるという。
搭載されるエンジンは、2.7リッター直4(ガソリン)に加えて、セグメント初となる3.5リッターV6(ガソリン)。この3.5リッターV6は新開発エンジンであり、直噴化およびアトキンソンサイクル化されているという。
ちなみにトヨタは、燃費の良いクルマを実現するためには、車体の軽量化の他に、エンジンに限れば熱効率の最大化がポイントになると考えている。その熱効率を高めるためにアトキンソンサイクルを採用しているのである。トヨタによると、新型タコマのエンジンは従来モデルよりもパワフルになりながら、燃費性能をかなり引き上げているという。
トランスミッションは、6速ATを基本とし、3.5リッターV6では、6速MTも選択できる。 アルミホイールは、16インチから18インチサイズを装着する。
タコマのモデルチェンジは、ガチライバルとなるGMのミディアムピックアップ・シボレーコロラド/GMCキャニオンが2014年にデビューしたことを含んでのフルモデルチェンジ。独占状態だった「ライトトラック」にライバル出現ということで、気合の入ったフルモデルチェンジと言えるだろう。
ちなみにアメリカでは、もともと興味の対象外だったミディアムピックアップだが、西海岸のサーファーたちが遊び道具として使い始めたことから急速に人気が高まったと言われ、同時に燃費競争という追い風にも乗って、今やフルサイズモデルたちよりも動きが良いと言われるほどに成長しているジャンルなのである。
2016年にデビューする新型タコマの詳細スペックはまだ発表されていないが、きっとライバルたちを圧倒するスペックを放つに違いない。
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