2002年に一度、幕を閉じたカマロ。通称4thカマロの時代である。そしてそれから8年後の2010年、満を持して5thカマロがデビューした。驚くべきはその身体能力であり、2002年から8年分以上の進化を一気にもたらしたのである。
その5thから6年後の2016年、現行6thカマロにモデルチェンジし、2018年にマイナーチェンジ。昨年ついにそのマイナーチェンジ版(後期型)が日本でも発売されたのである。
今現在日本にて発売されたモデルは以前と変わらず、V8エンジン搭載のSS、4気筒ターボ搭載のLTRS、そしてそのコンバーチブルの3種類。
この6thカマロのトピックスをまとめれば、プラットフォームの変更による高剛性ボディと軽量化の実現、デザイン的なリファインによるシャープなボディ、サスペンションリファイン+軽量化による走行性能の圧倒的向上、そしてカマロ初の直列4気筒エンジン搭載車のラインナップということになる。
プラットフォームに関して言えば、キャデラックATS、CTSにも使用されているGM最新のプラットフォームが用いられており、走らせたときに体感する剛性感が凄まじい。あくまで体感だが、屋根の開く現行コルベット以上の強さを感じるし、どのような道を走らせても頼り無さは一切感じさせなのが素晴らしい。
某評論家がつい最近語っていたのだが、「実力で言ったらベンツやBMよりもボディや足はよくできているよ(ブランド力で負けても(笑))」との言葉が忘れられない。
一方ボディデザインは、この後期型ではフロント&リアのデザインが変更されているが、全体的にはキープコンセプト。5代目から6代目への進化時にボディ全体的が一回り小さくなっているような感じを受けていたが、後期型でもそういった印象に変わりはなく、とにかくマイナーチェンジを受けたフロントマスクの迫力が凄まじい。
くわえて圧倒的にシャープなボディデザインと組み合わされ、ボディラインの抑揚等とうまく結びついているから、イマドキの強面&スタイリッシュクーペとして見る者に瞬間的な好き嫌いを迫りそう。そのくらい個性が際立っていると思うし、逆に「嫌い」という方がいてもおかしくないほどだとも思った。
だが、カマロはそのくらい個性的な方がいいと思っているし。
個人的には5thの初期モデルが近年のカマロにおいては一番の好みであったが、この最新モデルを間近で見てしまうと、一瞬にして心変わりしてしまうほどであった。
さて、4気筒エンジン搭載のLTRSに試乗。このエンジンは8速ATと組み合わされる。余談だが、V8SSだと10速ATと組み合わされるというから、その差は明確だろう。
さらに余談だが、マスタングの4気筒エンジンには10速ATが組み合わされているから、これまたその分の差が出るはず。
だが、実際に乗ると8速ATとか4気筒とか、そういったスペック的な内容や差分はどうでもよくなる。とにかく楽しい。
車重1560キロに275psが効いているのか、それとも4気筒エンジンという心理的な軽さが聞いているのかわからないが、とにかく軽快。アクセルの反応やミッションの変速といったあらゆる部分が小気味よく、肌に馴染む。
それでいて、ボディは明確にガッチリしているし、シート等の剛性も高いと感じるし、猛烈に硬いものに守られているような感じがしっかりあるから、外車に乗っている感じがするし、あらゆる部分が気持ちいい。
マスタングの時もそうだったが、V8に乗ればV8がいいと思うが、4気筒ターボに乗ればそれも悪くなく…。カマロも同様の印象だし、個人的にはエンジンの差以上に現行カマロとしての迫力というか雰囲気の良さが気に入っている。
昨年末の話だが、六本木のけやき坂近くでグレーのカマロを見た。その時のカッコ良さといったら…。その時思ったのだが、アメ車を良く知る方たちの閒では現行カマロよりもチャレンジャー、マスタングの方が人気が高いと言われるかもしれないが、普段そういった情報に触れていない方たちにはカマロですら、抜群にカッコ良く見えるのではないか。
実際、国産車が多かった六本木の路上でカマロは輝いていた(笑)。その時は6代目前期型だったが、この後期型でも迫力はそれ以上だからもっと目を引くのではないか!
カマロのデザインは、都心の繁華街でよく映える。買ったら是非、銀座青山渋谷新宿六本木付近に出向いて、多くの方々に見せびらかして欲しい。
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