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[試乗記]

ウエストクラブが直輸入した最新タホを取材

2018 シボレータホ

2015年のフルモデルチェンジで激変した日本でレアな存在

モノはいいのに日本には台数が少ない。そんな代表的存在が現行型のシボレータホである。2018年型を取材した。

更新日:2018.12.27

文/田中享(Tanaka Susumu) 写真/田中享(Tanaka Susumu)

取材協力/ウエストクラブ TEL 053-427-0808 [ホームページ] [詳細情報]

想像以上に良い現行タホのスタイル&性能

 現行型シボレータホがフルモデルチェンジを受け登場したのが2015年。ボディは5180×2044×1889ミリと若干だが大きくなり、搭載されるエンジンは2104年型までと同じ5.3リッターV8だが、エコテック3に進化し、355hp、最大トルク383lb-ftを発生させる。

 ボディ&シャシーは、これまで同様トラックたるシルバラードをベースとするが、縦4灯のヘッドライトながらもタホ独自の精悍なマスクを実現している。

 全体的なデザインは、スクエアかつシャープな印象を与え、2014年型までとは明らかに異なるボディラインを形成。さらに見た目としては、ボディ全体にクロームのアクセントが加えられており、良い悪いは別にして、旧モデルとは明確な差別化が図られている。

 格段に良くなったシルバラードがベースとなる2015年以降のシボレータホ。兄弟車たるサバーバンや、そのタホ・サバーをベースに誕生するエスカレードまでをも考えると、長期のモデルサイクルを考えた正常進化がなされているはずである。すなわち、メルセデスやBMW、それにレンジローバーといった世界のライバルたちと伍するレベルのSUVにだ。

 実際に触れた現行型タホは、その期待を裏切らない最高の質感と走り、そしてインパクトを与えてくれる。とはいえ、最新SUVにありがちな軟弱なモノコックボディのCUV的なモノには成り下がらずに、ザ・アメリカ的なゴツイ骨太感は健在であり、それだけでも「タホに乗る理由に得る」と言っても過言ではない。

クロームのアクセントも効いているからか、個性的かつ何にも似ていないオリジナリティ溢れるフロントマスクを実現している。シルバラードがベースとなるが、その面影はあまりない。最近ではドラマや映画ではよく見る存在だけに筆者的にはまったく違和感ないが。

ボディサイズは5180×2044×1889ミリと若干大きなっているが、見た目の印象はそれほど変わっていないように見える。だが、全長は旧モデルよりも50ミリ伸びており、だがそれは、後部座席のスペースにあてられているということで、居住性が一段と向上しているのが新型の特徴である。

当たり前だが、フルノーマルの車両である。

きらびやかなクロームが効いた派手な出で立ち。旧型のスタイルももちろん嫌いじゃないが、現行の実物を見た方々のほとんどが、「いいよ〜」を連呼していることからも、いわゆるアメリカ的な派手さと個性が上手く調和されているように感じる。

車両本体価格が上がり完全な高級SUVとなった

 だが…。タホも今や800万円以上の金子が必要になる高級モデルにランク付けされる。それって、ひと昔前ならエスカレードが新車で買えた金額である。

 タホの場合、新型になっても、プレミアム感がアップしても、基本的な成り立ちはアメリカンSUVであって、その感触はまったく消えてない。すなわちタホの個性は死なず。正直、2014年型モデルでもまったく過不足なかったが、この2015年型以降のモデルに触れてしまうと、垢抜けたことも含め、申し分ない存在だと思うのである。

 車両本体価格が上がり、完全な高級SUVとなった現行型のシボレータホは、日本へはほとんど輸入されていない。というのも、ひとえに良くなって車格が上がり価格帯が上昇したからである。

 たとえばこの2018年型のシボレータホの新車を購入しようと思えばざっと800後半から900万円が必要になる。それってちょいと昔ならキャデラックエスカレードが買えた価格である(現在のエスカの新車は1200万円はかかる)。だから業者的判断で言えば「タホよりエスカレード」ということになるのだろうし、実際に購入者も「エスカだな」となっていたわけである。

 だが、エスカレードブームが一息つきついた現在、本当に自分にあったSUVが欲しいと考えたときに、そして流行り廃りに関係なく質実剛健性を兼ね備えたアメリカンSUVがいいと思えば、やっぱりタホが浮上するのである(タホしかないのである)。

搭載されるエンジンは2104年型までと同じ5.3リッターV8だが、エコテック3に進化し、355hp、最大トルク383lb-ftを発生させる。また、ダイレクトフューエルインジェクションやエンジン負荷によって4気筒を休止させるアクティブフューエルマネジメント、バリアブルバルブタイミングシステムが搭載され、さらに6ATとの組み合わされることで旧モデル比10%近くの燃費向上を達成している。

これまでのシンプルイズベストといった質素なインテリアに、華が加わった感じであり、誰もが納得するであろう変革に富んだインテリアが与えられている。具体的には2015年型以降のモデルは、2104年型にプラスして質感の向上と共にデザイン性がアップしており、一気に垢抜けた感じになった。

センターコンソールは、造形的にまとまっており、機能的かつ良質な雰囲気を醸し出している。

最初は若干、ボディの長さに気を遣うが、それに慣れれば、アメリカンフルサイズSUV独特のおおらかさと強さが混じったフィールに感動する。

2018年型の新古車的存在を実車を見て輸入

 とはいえ、モノがない。日本国内で探すにも、もともと輸入された数が少なく、実際にいま乗っている方々は好きでコダわって乗っている方々ばかりなので売りに出されない。ということで、直輸入してもらうしかないのである。

 話はちょっとそれるが、ネット上でよく見かける「車両輸入いたします」の広告は、正直あまり信用しない方がいい。

 日本において現物を見て品定めして購入する方が絶対にいいに決まっている。写真だけ見て、輸入してはもらったが「こんなはずじゃなかった」という、現実を知らされたオーナーさんからの被害届みないな悲鳴は、いまだかなりの数だ(現地のアメリカ人、もしくはメキシカンバイヤーが値ごろな車両をそれらしく見せていた車両なんてゴロゴロあるからである)。

 だから欲しい車両があれば、日本にて現物がチェックできる車両にこしたことはないが、必ずしもそればかりが可能というわけにはいかない。

 今回この車両を直輸入したウエストクラブは、弊社田中がコルベットに乗る以前から常に車両の面倒を見てもらっていたアメ車ショップ。適正価格の車両販売やメンテナンス作業の信頼度は常に高く、今回のタホはそんなショップが西海岸から輸入したもの。で、驚くのがこの車両のために同社代表の石川氏は現地に赴き実車を確認して輸入の手配を行っている。

 車両は2018年型で、現地ではGMの社用車であったローマイルの珍しい車両であった。「現地のバイヤーが『良い』と勧めるものと、日本人が好むものとはかなり違う場合が多いので、自分の目で見て判断したほうが確実ですから」

 で、取材したタホがそれである。走行距離が約1万8200km。ボディカラーも珍しいレッド系のものであり、2018年型の新古車的存在であり、実際の新車購入よりも100万円以上も安価に入手可能だったということだから、オーナーさんの満足度も高いのである。

シートは大柄かつ非常に硬質なレザー張り。カラーを含め、いいもの感に溢れたシートだった。

走行距離が約1万8200kmの実走行。同社代表が実際に現地に赴き車両を確認しての購入だっただけに、安心感はひとしお。さらに今後10万キロ、20万キロは楽勝の耐久性にも驚くほずである。

撮影時、ラゲッジにはオーナーが車両と一緒に注文したスタッドレスタイヤ&ホイールのセットが積まれていた。ホイールやタイヤはアメリカの方が安価なので、車両と一緒に直輸入するメリットは大きい。

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