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[試乗記]

パフォーマンスパッケージを装着した真っ赤なマスタング

2019 フォードマスタング GT プレミアム

「初めてのマスタング」という方には最適な個体

マスタングV8GTを取材。スポーティカーには真っ赤なボディカラーがよく似合う。

更新日:2021.10.26

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL 0120-17-2290 [ホームページ] [詳細情報]
     BUBU横浜 TEL 045-923-0077 [ホームページ] [詳細情報]

実車を輸入して展示して販売する

 先日あるディーラーの方とお話しした際に聞いたこと。「フォードジャパンが2016年いっぱいで撤退しましたが、その後もマスタングだけで年間500台超の輸入があった時期があるんですよ」

 要するに「数多く輸入されている」という意味なのだが、当然その中にはBCD車両が含まれているし、下手したらその1/4以上がBCD車両と言っても過言ではない。

 というのも、BCDは実車をショールームに展示して販売しているから、そこらの「欲しければ輸入しますよ」的なショップとは全くもって手法が違う。一台一台輸入し車両を実際に見てもらい納得して購入してもらう。だから当然クルマのレベルも違ってくる。

 同じマスタングでも見立てが違う。検査内容が違う。瑕疵があったら売れないからチェック体制が厳重になる。一方で、そういうクルマを買う側は、購入時のリスクが断然少なくなる。

 しかも、その販売手法で扱っているラインナップも多いから驚いてしまう。マスタングに関して言えば、直4エコブーストのMT車から始まって、直4AT、直4コンバーチブル、V8GTのMT、AT、コンバーチブル、シェルビーGT350、ブリット、マッハ1のMT、AT、シェルビーGT500と、もちろん全てが一堂に会すことはないが、これらすべての取り扱いが実際に行なわれている(60年代の初代マスタングもBCDのビンテージ部門で扱っている!)。

▲2019年型マスタングGTプレミアムにパフォーマンスパッケージが装着された個体。走行7200キロだがまるで新車のような佇まいが魅力。

▲レースレッドと呼ばれる真っ赤なボディが素敵。スポーティカーには赤がよく似合う。

現地のフォードディーラーのような豊富な取り扱い

 過去ログを見ていただければわかるが、どれにおいても最低1度はリポートさせてもらっている。何が言いたいかと言えば、こうしたまるで現地のフォードディーラーのような豊富な取り扱い車種は、他店ではあまり売られていない車両も含めて行なわれているということ。

 要するに、他店では売れそうなモデル中心のラインナップになり、コアなモデルは売れないリスクが高いから扱われていないことが多いが、一方で、BCDでは他店では扱わないMT車やコンバーチルまでを店舗在庫として展示し、マスタングファンの期待に応えようとしている。

 そういう意味においても、マスタングの購入を考えているなら、必ず一度は足を運ぶべき存在がBCDなのである。

 さて、そんなBCDが取り扱うマスタングV8GTである。2019年型で走行7200キロの個体。組み合わされるミッションは10速ATだからオールドテイストなアメリカンV8と最新の10速ATによる現代的な走りが楽しめるマスタングと言えるだろう。

 しかもボディカラーがレースレッドと呼ばれる鮮やかな赤。一般的にマスタングV8が直輸入される場合、白黒ボディと言うのが相場だし、たまに見かけるのがブルーメタ。ブリットのグリーンメタも見かけるが、派手な明るめのカラーはさほど見ない(シェルビー系は除く)。特に2018年以降の型になればなおさら黒白に集中する。

 だからこの赤いマスタングを見た瞬間、「いいね〜」とつぶやいた。純粋にスポーティカーには赤がよく似合う。しかもワインレッド系のラピッドレッドは何度か見たが、それよりも真っ赤が似合う。だから、このマスタングは女性が乗ってもカッコイイだろうし、純粋にスポーティカーを好む男性にももちろん似合う。

▲搭載されるエンジンは5リッターV8で、460hp、最大トルク420lb-ftを発生させる。大排気量V8NAエンジンらしい気持ちよさとサウンドを備えている。

▲シルバーのストラットタワーバーがガッチリ組まれている。

▲19インチのブラックアルミにフロント255/40R19、リア275/40R19インチタイヤが組み合わされる。ブレーキはブレンボの6ポッドキャリパー。

▲パフォーマンスパッケージに含まれているパフォーマンスリアウイングはマスタングのデザインに非常によく似合っている。

見るからに新車のような佇まい

 というのも、パフォーマンスパッケージが装着されており、それらがかなり効いているから速いしカッコイイ。特に19インチの極太タイヤとパフォーマンスリアウイングが雰囲気を高める。

 また、当然ながら車両のコンディションも素晴らしい。7200キロ走行ということだが、見る限り新車のような佇まいであり、エンジンルームもお見事なクリーンさだったし、室内においては本当に新車のようだった。特にシートの座面にはシワひとつ入っていないから驚きであったし、乗り込むのが憚られるほどだった。

 ちなみに、こうした現代的な車両、特に2015年以降の車両は、機械的なメンテナンスだけではコンディションを維持するのは難しく、電子デバイスを使用した適切な確認や対応ができなければならない。

 しかも、クルマの状態や各症状は千差満別であるから、その都度対応力が求められ、同時にそうした能力差によって納車前の段階で車両の質が変わってくる。

 BCDの場合、車両の取り扱いの数が他店とは比較にならないほど多く、マスタングに関するノウハウが集積し対応力が年々増しているから、かつて正規ディーラーだった店舗よりも現行マスタングに関する各種情報力では上である。

 さらに機材、電子デバイスに関しても最新車両に対応してるからマスタングに関して車種や年式を選ばないのである。

 そういう意味では、初めてのマスタングという方には最適だろうし、他社で購入された車両からの乗り換えという場合でも、それ以前の対応との差にきっと満足してくれるに違いないのである。

▲インパネの質感は十分に高く、装備品の豊富さにも満足感は高い。またステアリングやシフト操作の硬質感等に世界基準の品質を感じる。特に電動パワステは一段とフィールが良くなり、ATシフトのガッチリ感とカチッとした操作フィールに満足感も高い。

▲組み合わされる10速ATは現状最先端の多段化ATとなる。パドルを使用したマニュアルモードもあり、シフトレバーを「D」から「S」に切り替えることで使用可能。

▲パドルシフトを駆使した10速ATを操作するだけでもかなり異質な体験だろう。V8+10速ATといえばレクサスLCと同じなのだから。

▲まるでシェルビーGT350のごとき追加ゲージを備える。これもパフォーマンスパッケージに含まれる装備である。

EV時代を前にV8はいかが

 最後に。最近、アメ車に乗るなら「最新か最古」というような思いを持っている。というのも、その方が、より如実にそれぞれの魅力を味わうことができるんじゃないかと思うからである。

 最新であれば、そのデザインや性能の他に完成度の高さ。インテリアの質感や200キロ巡航が可能な走行性能、そして全般的な作りの良さに、そして大排気量V8エンジンに、アメ車であることの個性を十分に感じ取ることができる。

 一方、最古とはいわゆるヒストリックの部類であり、60年代から70年代モデルにかけてが好ましい。もちろん、それら年代のモデルは、何ら手を加えずに現代の交通事情に適応できるとは言い難い。

 が、それでも所有しているだけで毎日の生活が楽しくなり、それなりの個体であれば走って楽しむことが可能であり、そしてそれらには、現代のアメ車がなくしてしまった魅力がいっぱい詰まっている。

 マスタングの場合も然りであり、古いのが好みであれば一気に行ってしまうべきだし、新しいのが好みなら当然V8がマストだろう。特にこれまで一度も体験したことがなければ、絶対に一度はV8エンジンを所有すべきである。ありきたりな言い方が、EV時代を前に、最後のV8を、である。

 BCDの場合、ビンテージ部門でオールドマスタングを扱っているから、運が良ければショールームに最新と最古がともに並んでいる状態が見られるはずである。

▲2018年からアナログメーター以外に液晶のデジタルメーターがオプションで装備可能となっている。現車にはそのオプションのデジタルメーターが付属していた。

▲レザーとクロスのツートーン仕様のシートはまるで新車のような雰囲気。実際レザーに使用感はない。ホールド性の高い形状はマスタングによく似合う。

▲2015年以降の車輌は、機械部品の対応だけでなく、こうした電子デバイスを使用したコンピューター系の対応ができないと車輌を完調に保つことができない。それはフォード車に限らずダッジもである。

▲まるで新車のような真っ赤なマスタングV8。女性にも似合うだろうし、パフォーマンスパッケージが装着されているから、「人よりちょっと速いマスタング」が好みの方にも最適だろう。

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