TEST RIDE

[試乗記]

24歳の若者が購入したガソリンエンジン搭載時代の名車候補筆頭

2020 ダッジチャレンジャーSRTヘルキャット ワイドボディ

月々のローン返済も仕事にモチベーションに

若干24歳の若者が稀代の名車候補・チャレンジャーヘルキャットを購入した。その経緯を聞いてみた。

更新日:2022.04.01

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL 0120-17-2290 [ホームページ] [詳細情報]
     BUBU横浜 TEL 045-923-0077 [ホームページ] [詳細情報]

EV時代到来前に乗っておきたい筆頭候補

 筆者は、この車両を以前取材し、以下のように評している。

今現在、ヘルキャット自体の数が少なく、ワイドボディとなればなおさら少ない。しかも今回のような低走行の個体となれば数がもっと絞られる。くわえてヘルキャットの生産終了が発表された事実を合わせれば、今後価値や価格の上昇は必至であるから、ヘルキャットを入手し堪能しておくなら「今のうち」であり、脱ガソリンエンジン車時代到来前に乗っておくべき最後の名車と言えるのである。

 すなわち、2015年にダッジが本気で製作した米国製最強モンスターエンジンを搭載したヘルキャットは、名車候補のダントツ筆頭であり、チャレンジャーファンならずとも一度は体感すべき存在である。

 というのも、700hp超を日常的に使用可能とした功績が非常に大きく、純ガソリンエンジン搭載車として日々価値が増し、今後価格上昇は必至だから乗るなら今のうちである、と。

 くわえてBCD車両なら精査された個体が日本に導入され、その後も展示ショールーム内で在庫され、購入時の独自プランや購入後の維持の心配をすることなく楽しめるから、という意味も込めている。

 ちなみに取材当時のBCD販売価格は1158万円。取材当日筆者も「欲しい」と本気で思ったが、さすがに1000万円越えは厳しい(笑)

 だが、昨日のニュースで「近年稀に見る円安傾向が・・・」との報道を見たから、「ヘルキャットの購入は今後もっとむずかしくなる(高価になる)」と言わざるを得ないだろう。

 だからこの車両を購入された布施智寛さんは、ある意味かなりラッキーだったのかもしれない。

▲2020年型の3800キロ走行車。ホワイトボディにブラックサテンにペイントされたデュアルシュノーケルフードが似合っており、マッスルカー然としたスタイルに包まれる。そのワイドボディであるから一層ハードな印象をもたらす。

▲エンジンブロックと同色のオレンジ色に塗られたキャリパーとワイドボディ専用の305/35ZR20インチタイヤの組み合わせ。ヘルキャットレッドアイと同サイズだけにリアの安定性はより高いと言える。

▲搭載されるエンジンは6.2LスーパーチャージャーV8。アメリカ史上最強パフォーマンスを放つこの量産エンジンは、元は707hpであったが、2019年から717hpにアップしている。とにかく十分に速い。

最初のチャレンジャーはR/Tスキャットパックワイドボディ

 布施さんは、今現在24歳になりたての若者だが、実は初めてのチャレンジャーは22歳の時だった。2020年型のR/Tスキャットパックワイドボディである。

 しかもスモークショーと呼ばれる当時の新色で、この車両がまだ本国から日本へ向け渡航中にもかかわらず購入を決めている。

 「今やネットでいろいろな店舗の車両が見られるようになっていますが、自分が気に入ったのがBCDのHPで見たスモークショーカラーの個体でした。BCDのHPには他店では見られないカラーのチャレンジャーが多く扱われており、『買うなら絶対ここしかない』と、まだ日本に届く前の状態で購入を決意しました」

 筆者も同感だが、BCDはチャレンジャー専門店として、グレードやボディカラーにこだわることなく、またミッションにこだわることなく、状態の良いチャレンジャーらしい個体を積極的に導入している。50thアニバーサリーエディションやV8R/T、V6SXTも扱われているし、当然MT車も豊富にラインナップされている。

 だから、他店と比較すれば『違い』が明確であり、布施さんもそのBCDらしさに惹かれ千葉県から横浜まで買いに来たというわけである。

▲こちらは下取りされた2020年型R/Tスキャットパックワイドボディ。布施さんが22歳の時に購入された最初のチャレンジャーであった。

▲そしてこちらのヘルキャットワイドボディに乗り換え。世界で最初に700hp超を実用的に使用することを可能にした名車である。

▲以前もチャレンジャーに乗っていたこともあり、とにかく700hp超のエンジンに興味津々。6.2リッターV8スーパーチャージャーエンジンの凄さを事前に自ら下調べしてらしい。

乗るなら今しかない!

 そして購入されてまるまる1年1万キロ乗り、BCDにヘルキャットが入荷したことを知る。と同時にヘルキャットの生産終了も知ることになる。

 「実はスモークショーのワイドボディを購入する時点でF8グリーンのヘルキャットもあって迷ったんです。が、その時は縁がなく6.4リッターモデルを選んだんですが、頭の中にはずっとヘルキャットの存在がありました。そして生産終了になるらしいということで、『乗るなら今しかないかも』と火がついたのです」

 とはいえ、1000万円越えの車両である。簡単に買えるわけはない。が、これまた布施さんはかなりの幸運の持ち主であるのか、コロナ禍により中古車全体が値上がり傾向、チャレンジャーに至っても同様に高値買い取り状態が続いており、さらにBCD独自プランの50プランを利用していたという事実もあり、驚くほどの高値で下取りが可能だったという。

 実際の売買金額はふせるが、布施さんの予想を上回る高価な金額で下取りされたのだ(余談だが、購入された時点での金額もコロナ高騰以前の価格だったため実は今では考えられないほど安価であった!)

 「もともと月に9万円程度のローン支払いを行っていました。が、下取り価格を含め、ヘルキャットを購入しても同じく月9万円程度の支払いで済むことが可能でした。支払い期間がずっと長くなりましたが(笑)、スモークショー購入時と同じ状態に近いのでやっていけそうです。というか、スモークショー自体もその当時と今とでは100万円近く販売価格が違いますし、本当に運が良かったと思います」

▲布施智寛さん。24歳。この年齢ですでに2台目のチャレンジャーというのも凄いが、それがヘルキャットであるというのだから羨ましい。

▲購入時には事前の試乗はなく、納車日当日が初めての運転という。

▲納車日には隣にいるご友人の巻島さんと千葉フォルニアに行くといい、そこで他の友人と待ち合わせていると話してくれた。

▲一番右のグリーンのチャレンジャーが巻島さんの愛車。MT車である。

今や若者の憧れは「チャレンジャー」

 布施さんは、もとはVWのティグアンを購入され乗っていたというが、「クルマ趣味の仲間を増やしたり、集まりに参加したりするにはアメ車が良いかも」という理由から、カマロ、マスタング、チャレンジャーの中からチャレンジャーを選んだというだけあって、生活の中でのクルマにかける割合がかなり高いという。

 だから、ある程度の金額をクルマに割くことを全く厭わないというだけあって、長期にわたるローンも覚悟の上という。

 「今しか乗れないものですからね。全く苦ではないですし、仕事のモチベーションにもなります」

 布施さんは、以前のスモークショー時代から「オイル交換を3か月に1度」行っており(年4回のうち3回は自腹でオイル交換代を支払う)、その都度千葉から横浜まで移動するほど大切にされていた。その甲斐あってか、全くのノントラブルであった。

 今やチャレンジャーのオイル交換すら適切に行えないショップがあるくらいだから、その部分においてもショップ選びは非常に重要な要素だが、布施さんとBCD横浜店にはしっかりとした信頼関係が築かれているのだろう。

 「スモークショー時代にはちょっとしたカスタマイズも横浜店に依頼していました。ディフューザーを装着したりダウンサスを入れたり。ですが、次のヘルキャットは長く付き合う予定ですので、まずはこのままの状態でしばらく乗ってみる予定です」

 布施さんは実はまだ試乗すらしたことがなく、取材当日が納車日。なので話を聞いている段階では「購入前後の話がベース」であって、「乗ってみて」の感想は聞けていない

 というか、乗ることもなくBCDから1000万円以上の車両を購入したということも凄いし、そういったもろもろの事実がBCDの全てを表していると言えるだろう。

 だが、それ以前に6.4リッターV8に乗っていた経緯があるだけに、全くの初めてではないだけに、大丈夫だろうとは思ったが、筆者は一言「アクセルベタ踏みはダメですよ、気をつけて!」と挨拶して話を終えた。

 その後、展示ショールーム内でチャレンジャーに囲まれながら、BCD鈴木氏から納車説明が行われ、憧れのレッドとブラックの2種類のキーが渡されていた!

 納車当日に足がないということで、当日、同じくチャレンジャーに乗る友人の巻島輝さんに乗せてきてもらったという布施さん。横浜店からの帰路、大黒パーキングに寄り、その後千葉フォルニアに行くということだった(笑)

 筆者が布施さんと同じような年齢時には「四畳半のアパートに住み、カップラーメンを食べながらフェラーリに乗っている」なんて笑い話をよく聞いたものだが、今や若者が憧れるのは「チャレンジャー」ということだから、アメ車ファンとしてまんざらでもない気分である。

 と同時に、本国車両であるチャレンジャーに不安なく乗れる状態を作っているBCDの存在の偉大さを改めて知るのである。

▲BCD横浜の店内はまさにチャレンジャー専門店のごとき台数が展示されている。そこで納車説明を受ける。

▲最後にブラック&レッドの2種類のキーを受け取る布施さん。

▲ご覧の通りBCD横浜店の5台あるリフトには5台の新旧チャレンジャーが、納車整備、車検、納車準備を受けていた。まさしく専門店ならではの光景だ。

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