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[試乗記]

一瞬にして「旧型タンドラを過去のもの」と思わせる進化レベル

2022 トヨタタンドラ SR5

新型タンドラからしか得られないものが確実にある

トヨタ系逆輸入車を積極的に直輸入している千葉市原のベルエアーにて最新型のタンドラを取材した。

更新日:2023.02.14

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/ベルエアー TEL 0436-26-5700 [ホームページ] [詳細情報]

14年ぶりのフルモデルチェンジで圧倒的進化

 取材したベルエアーは、旧モデル時代からタンドラを積極的に直輸入しており、シエナ、セコイア、タコマ、ハイランダーetcも手がけている実績とともに、フルモデルチェンジを果たした新型タンドラを積極的に輸入している。

 以前取材したホワイトの個体はすぐにsouldoutとなり、その後も深いグリーンの個体が入荷しこのライトグリーンの個体も続いている。

 今回取材した個体はそのライトグリーンの個体であり、これまでと同じくSR5のクルーマックス仕様である。

 さて、新型モデルであるが、さすがはトヨタと思わせるだけの進化が見て取れる。と同時に進化により切り捨てた部分もあるから、そこに納得して購入したならば、最大限の満足感を与えてくれるに違いない。

 というのも、フロントマスクを含むデザインの存在感が圧倒的であり、国内トヨタ車のどんなモデルよりも大きいボディとの組み合わせにより新型タンドラでしか得られない迫力があるから。

 かつてはタンドラのSUV版と言われたセコイアが存在したが、新型ではセコイアはハイブリッドのみのため、日本に直輸入することができない。よってこの迫力が日本で味わえるのはタンドラのみなのだ。

▲「テクニカルマッスル」をキーワードに14年ぶりの刷新を図った新型モデル。ルナロックと呼ばれるボディカラーも新鮮。

▲このサイズ感は北米トヨタならではであり、旧モデルをはるかにしのぐ迫力をもたらす。

 同時にインテリアも全面改訂が行われ、全く新しいマルチメディアシステムが搭載されている。まず、センターコンソールには8インチのディスプレイが装備され、使い勝手が大幅に向上している。

 オプションではトヨタ史上最大の14インチディスプレイの装着も可能であり(リミテッド以上は標準装備)、これまでとの見た目の違いが一目瞭然。プラスして全体的にスイッチ類が大きく、タッチのしやすさや質感の向上にも繋がり、この点においても新型が格段に勝っていると判断できる。

 新型タンドラでは、トヨタセーフティセンス2.5とスターセーフティシステムが標準で全車装備され、各安全装備とも格段の強化がなされているのはさすがトヨタ。日本でもこの安全装備による恩恵を当然受けることが可能だから安全性は高いと言えるだろう。

▲搭載されるエンジンは3.5リッターV6ツインターボエンジン。389hp、最大トルク479lb−ftを発生させる。V8を捨て、排気量を落とし、過給器でパワー&トルクを補うことで旧V8パフォーマンスを上回る。

▲サイドステップが装備されている。

▲装着タイヤは265/70-18インチ。ブラックホイールとの組み合わせ。

 この新型モデルのデザインコンセプトは、「テクニカルマッスル」。ピックアップとしてのスタイルを維持しながら、モダンなデザインとアウトドア機能を組み合わせた最新仕様である。

 製作面では、ボディが一段と強固になり、ボックス型スチールラダーフレームも高強度が保たれ、強化アルミニウムベッド、さらにシャシーも改善され、新開発のマルチリンク式のリアサスが採用される等、走行性能が格段に向上している。

 で、実車だが、一目で圧倒される。顔の迫力が真っ先に伝わってくるし、最新のトヨタ車であることもわかる。そして何より、一瞬にして旧型タンドラを過去のものと思わせるほど洗練されていることが伝わってくる。

 旧型は14年前の基本構成をリファインしながら2021年まで生産されたわけだから致し方ない部分もあるだろう。だが、新型は想像以上の変化、特にボディラインとインテリアの変化は圧倒的である。

▲イメージが一新されたインテリア。各部の質感や洗練性は格段に向上している。

▲ミッションは10速AT。シフトノブはグローブをしたままでも動かせるよう大型化されている。

▲8インチのタッチスクリーン。

▲アナログとデジタルを融合させたメーターパネル。

 くわえてマジでデカイ(笑)。先代比で約10センチ全長が延びていることもあり、そのサイズ感は相当なものであるし、相変わらず広いクルーマックスも健在であり、大人4人が超快適に過ごせてしまうだけの空間が用意されている。プラスして荷台があるわけだから、デカイのは当たり前だろうしアメリカ人が好むのもよくわかる。

 この新型モデルに搭載されるエンジンは、3.5リッターV6ツインターボ。389hp、最大トルク479lb−ftを発生させるから、旧型比でざっと8hp、最大トルクで78lb−ftアップしている。

 くわえて組み合わされるミッションも10速ATに変化しているから排気量を落としターボで過給、そして多段化ミッションとの組み合わせで動力性能を維持つつ実用燃費も確実に向上させているのだろう。

 V8エンジンを失っても実際にはパワー自体は若干上昇しているわけだから、V8からV6ツインターボに変わったからといって、嘆く必要は全くないのかもしれない。また最大牽引能力も格段に向上しており、最大で12000ポンド。約5400キロということである。

▲シートは大柄で硬質なファブリック。

▲クルーマックスであるから後席スペースは圧倒的に広い。下手なセダンやSUVでは全く太刀打ちできない広大なスペース。

 ボディは、ダブルキャブ、クルーキャブが用意され、グレードは「SR」、「SR5」、「リミテッド」、「プラチナム」、「1794」、「TRD Pro」となる。

 ただし、「TRD Pro」はハイブリッドのみ搭載(だから直輸入は不可)。その他は3.5リッターV6ツインターボエンジンがベースで、オプションでハイブリッドモデルもセレクト可能である。

 さて、ベルエアーにより直輸入された個体はSR5のクルーマックスであるが、この個体の最大の特徴はボディカラー。Lunar Rock(ルナ ロック)と呼ばれるライトグリーンぽいカラーリングである。

 新型タンドラには現在10色のボディカラーが用意されるが、その中のルナロックは月の石をイメージしたカラーリング。で、このカラーリングの表情が非常に良い。

 タンドラには他にアーミーグリーンと呼ばれる濃いグリーンがあるのだが、ルナロックはそれとは全く異なる薄いソリッドカラーのグリーンになり、ミリタリー系でもなくアウトドア系でもない、非常にオシャレな感じが伝わってくる。

 これまでタンドラといえば「白か黒」が定番であったはずだが、新型ではこうした独自のカラーリングも悪くないなあと思わせてくれるのである。

 タンドラ全般でいえば、やはり旧型V8モデルの人気は今も高く、中古車の国内需要が追いつかないレベルだそうだ。一方で新型は、国内トヨタ車ユーザーやレクサスユーザーからの問い合わせや引き合いが多いということだから、人とは違う大きいトヨタ車に魅力を感じる方が多くいるということなのだろう。

▲広大な荷台スペースの使い方は貴方次第。

▲ビルシュタインショックによる硬質な乗り味が味わえる。

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