日本正規導入時の現行エクスプローラーは、非常にシンプルなバリエーションだった。3.5リッターV6(4WD)がベーシックな「XLT」と上級グレードの「リミテッド」の2タイプ。2リッター直4エコブースト(2WD)は「XLT」のみで、計3ラインナップ。非常にシンプルで分かりやすい構成であり、買う時点で装備等が絞られるため、迷うとすればV6か直4か、それとも4WDか2WDか、くらいなものだった。
すなわち、エコブーストであれば自然と2WDとなり、V6が欲しければ自動的に4WDとなり、V6の場合のみ内装の充実度を上げたリミテッドか否かを迷うことができたが、「エコーブースト+2WD」はワングレードだから、基本グレードを決めさえすれば、その他はある程度自動的決まってしまう。
とはいえ、実際にお金を出して購入するとなると、あれもこれも欲しくなるのが人間の性。ワングレードたるエコブーストを選びつつも、「サンルーフ付かないの?」etcと言った問い合わせがかなりあったという。
ちなみにV6のXLTとリミテッドは、90万円もの差額が付いていたが、その装備の差はかなりのものだった。標準のデュアルサンルーフやパワーフォールディングシート、カラードグリル、カラードドアミラー、シートクーラー等がリミテッド専用装備である。
エクスプローラーの売れ行きが上がるにつれ、「2リッターのエコブースト・モデルにもリミテッドが欲しい」という要望がかなりあったという。そんな現場からの声もあってか登場したのが、XLT エコブーストをベースにV6リミテッドと同様の装備を充実させた限定車「リミテッド エコブースト」。この限定車、発売と同時に完売したほどの人気高モデルである。
エクスプローラーは、モデルチェンジにより新たなユーザー層をかなりの数取り込んだと言われている。そうしたユーザーたちは、直4エコブーストに大いなる興味を持ちつつも、サンルーフ等の豪華装備も求める向きであり、結果、こうした需要がかなりの数あったということだ。
今回、取材して改めて思ったが、こうした装備の充実によって、エコブーストモデルの魅力が一段と増していることに気がついた。「これ以上何を望むのか」。そんなレベルまで達してるのだから売れ行き好調の理由も分かるのである。
ちなみに、この車輌はフォード新滋賀のスタッフが個人所有してる車両であり、今後ホイール&タイヤの交換、ローダウンetc、色々とドレスアップする予定ということで、仕上がり次第紹介していくつもりである。
エコブーストモデルではもともと手動だったシートの折りたたみが、リミテッドになったことで
「パワーフォールディングシート」が装備し、動画のような自動収納が可能になった。
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