日欧のスポーツカーの中には、1リッターで100ps以上を絞り出す様な高性能エンジンが珍しくない。しかし、アメリカンハイパフォーマンスカーの場合、NA(自然吸気)では1リッターあたり70ps前後、スーパーチャージャーなどの過給器が付いてようやく100psを超えるくらいが平均となる。
これは一体どうしてなのだろう? アメリカのメーカーには技術がないのか? もちろんそんなわけはない。これには明確な理由が存在する。
実はアメ車はエンジンマネージメント(ECU=エンジンコントロールユニットのセッティング)に余裕を持たせることで、車両の耐久性や信頼性を高めているのだ。
簡単に言えば、アメ車はオーナーが多少メンテナンスをサボったり、ドライバーが少々乱暴な運転をしても壊れないように、様々な部分に余裕をたっぷりとったセッティングを行っているのである。
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>>アメ車×コンピューターチューン その2 その効果は?
アメリカという世界最大の自動車大国は、日本、ドイツ、イタリアといった他の主要な自動車生産国と比べると飛び抜けて広い国土を持つ。また、世界でも有名な訴訟大国でもある。
そんな国で販売するクルマだからこそ、アメ車はスポーツカーと言えども安全マージンをたっぷり取って設計されている。
そして、これは逆に言えばセッティングを詰めることで、パワーを大幅に向上させる余地が十分にあるということにも繋がるのである。
また、アメリカと日本では道路事情も違えば気候も違うし、ガソリンの質(主にオクタン価)だって違う。『ワールドスタンダード』とか『世界戦略車』などといったところで、アメ車(とくにハイパフォーマンスカー)は開発段階で日本での使用環境などを考慮しては設計されていないし、そもそもクルマの使用方法などというものは、ユーザーの数だけ違いがある。
もちろん、ディーラーで購入した車両を一般公道で普通に使うだけであれば、ノーマルでも全く問題はない。しかし、仮にそのクルマが本来有しているポテンシャル(潜在能力)をしっかり引き出したいのであれば、ユーザーの使用環境や使用目的に合わせてセッティングを変更する必要がある。
そしてそのキモ(最大の重要ポイント)となるのが、コンピュータ(ECU=エンジンマネージメントシステム)であり、アメ車に限らず、現代のクルマでは、チューニングにECUのリプログラミングは必要不可欠なのである。
0.1428万円
年式:2023年
走行距離:7,000km
クラフトスクエア
183,250円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
272,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
3,553円
MAINTENANCE
6DEGREES
1,881円
MAINTENANCE
6DEGREES