2005年に登場したマスタングをベースとしたカスタムカーは数多い。その中には当時の歴史の一部や映画に登場した劇中車を再現したコンプリートモデル等もある。エレノアがそれである。今回紹介する1台も、そういった歴史の再現とも言える力作である。
ランドマークが展開しているそれは、「マッハ1」パッケージ。あの1969年に登場した名車「マスタング マッハ1」の再現である。
ベースとなっているのは2006年型V8 GT。マスタングを得意としているランドマークが製作したマッハ1は、ホワイトボディにブラックを基調としたマッハ1デザインを施すことで、見事イメージを確立させている。
フロントフードスクープを装着させたボンネットとサイドには、ストライプがペイントされ、マッハ1チンスポイラーを組み合わせることで、往年のマッハ1のイメージを構築。リアには、リアウインドールーバーやダックテイル、リアスカート等の装着で、当時の雰囲気を出すことに成功している。
一方で足回りには、フォードレーシングのショックとアイバッハのコイルを組み合わせセッティングし、ブラックペイントされた20インチのアメリカンレーシングホイールを装着している。
こういった再現作業というのは、まず前提として新旧モデルのボディ外寸がまったく違うために、言わずもがなだがデッドコピーすることは不可能である。だからあくまで再現しつつ、最善のデザインバランスを産み出すことが必要になる。
そうはいっても多少の違和感がつきまとうのが常なのだが、このマッハ1に関しては、そういった曖昧さが微塵もなく、かなりの完成度を誇っている。この「マッハ1」パッケージは、派手なボディキットを装着するわけではないので、ボディラインが極端に変わらないことが最大の魅力であり、自然かつ違和感ない仕上がりの要因となっている。
このマッハ1パッケージは、同社で購入した車両はもちろんだが、車両持込みでも同仕様に製作可能という(タイヤ&ホイールは別)。
またベースはV6でもV8でも可能だが、V6の場合はチンスポの形状が変わるのと、マフラーが1本出しになるということだ。
さらに年式でいえば、2005年~2009年モデルまでは全く同じ仕様が可能。2010年以降〜2012年モデルまでは、一部形状が変わるが同様のスタイルに変更は可能である。また2013年以降モデルはエクステリアが変更されるので不可能ということである。
2005年に登場したマスタングのデザインコンセプトは「原点回帰」だった。マスタングが栄華を極めた時代のイメージを復刻したのだ。だからこそではないが、カスタム手法も原点回帰して、歴史の一部を再現することも十分可能だろう。それこそ、マスタングという歴史ある名車のなせる技なのだから。
それにしても美しい。すでに旧型となっているマスタングだが、新たな魅力を伴っている。
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