さて、ここで紹介する2台のチャレンジャーは共に「T.I Pack」が装備されたV6モデルである。パッと見の印象だけでいえば「V6かV8かわからない」とのいうのが第一印象。少なくとも外観から得られるイメージは、搭載エンジンの違いというよりは、単純に「カッコイイ」という方が圧倒的だ。
加えてシンプルイズベストなスタイル。まるっきりノーマルではない感じを与えつつ、しかしすべてが品良くライトな感じでまとまっているために、「ちょうどいい塩梅」とでも言おうか。
赤い仕様は、比較的よく見かけるメッシュタイプのホイール(TWS 20インチ NURBURGRING)を装備し、ありがちなスタイルをまとっているが、シルバーの仕様はリアスポイラーレスで飾り気が減ってはいるが逆に硬派な印象を与えてくれる。TSW 20インチ PANORAMA の5本スポークが珍しく、ジャパニーズ旧車のような雰囲気をも与えてくれるから新鮮である。
こういったリアスポイラーレス仕様やTSWホイールに関しては、購入時にチョイスできるとのことで、ボディカラーとあわせて購入前にシミュレーションしてみるのも面白い作業だと思う。
フロントスポイラー装着によりロー&ワイドを印象付け、ダウンフォース向上による走行安定性をもたらしてくれる。R/Tに装着されるフロントスポイラーとは両サイドのエッジ部分のデザインが異なり、抵抗をもたらすことでダウンフォースが得られるようになっている。
リアスポイラーレスのチャレンジャー自体が珍しいからか、そしてまたボディカラーとなるシルバーの艶や輝きが独特だからか、シンプルな5本スポークのホイールと相まって、懐かしいちょっと古めの旧車風情をもたらしてくれる。まさにスカGのような雰囲気だった。ドレスアップというよりは、ドレスダウンのカッコ良さといった感じだろうか。
チャレンジャー自体がある意味完成型のデザインとしてまとまりすぎていることもあってか、ごちゃごちゃとパーツを装着して着飾るよりもシンプルな装いの方が断然似合っているのは間違いない。
赤いチャレンジャー及びシルバーのチャレンジャーは、リアスポイラーの有無や装着ホイールのデザインの違いはあれど、基本V6 SXTベースということで街中での試乗は赤いチャレンジャーで行った。
アイバッハサスでローダウンされた車高と20インチホイールの組み合わせは、上級となるV8モデルに近いサイズ設定となるが、果たしてどうか?
基本街中での試乗だが、やはり8速ATの効き目は抜群である。旧モデルでも何度かV6に乗っているが、比較にならないほどクルマが軽く感じられそして速い。しかも制御が巧みだから、305hpと最大トルク268lb-ftを効率よく使い切っている感じがあり、低速から中速域までまったく不満がない。
また、足回りのゴツゴツ感はほぼ皆無。スポーツモデルということを加味すれば、ロールが減っていることの方が嬉しい。さらに車高が下がっていることで前後ピッチングが明らかに減っているからブレーキングにも確実に効果が出ており、まさしくファントゥドライブが楽しめる。と同時に現代的な意匠になったインテリア各部が室内全体を明るい雰囲気にしていることもあり、街中走行でも十分に楽しい。
V6 SXTには、3.6リッターV6ペンタスターエンジンが搭載され、305hp、最大トルク268lb-ftを発生させる。そしてそれを8速ATで駆動する。
グレードにより若干の違いはあるが、2015年型になりインテリア全体が進化し、すべてにおいてスポーティカーに相応しいデザイン、質感を手に入れている。
非常に効率の良い8速ATのおかげもあって、V6モデルでさえ小気味よい走りが可能となっている。なお、V6モデルはステアリング裏にパドルシフトが付かないことは覚えておくべき。
走り全体において、すべてに余裕が感じられ、かつエンジンパワーを使い切れる楽しさで満たされる。
読者の中にはV6ということで「興味なし」と端から見下している方がいるかもしれないが、それはちょっと早計である。
マックスパワー707hpを発生させるヘルキャットがいるモデルラインナップの中で、もしくは485hpを発生させる6.4Lという存在がいる中で、あえて305hpでは何もかもが逆に「余裕」となり、たとえばそれはボディの剛性が上がったようにも感じられるし、シャシーの安定感が上がったようにも感じられるし、ハンドリングが一層軽快になったようにも感じられるし…etc、エンジンパワー以外の走る要素のすべてにおいて余裕が感じられて、逆に凄いクルマに乗っているような印象を与えてくれるのである。
すなわち、それこそがエンジンパワーを使い切る快感、醍醐味というやつなのだろう。
もちろん、一瞬の加速力や最高速等ではV8モデルに劣るかもしれないが、日本人が日本の法規制にあわせて日本の道路を走る限りにおいては、そしてたまにワインディング等を走る限りにおいては十分に魅力的であり、使い切る魅力に浸ることができるのである。
それでいて圧倒的なスタイリングで他者を魅了するチャレンジャーの風格が同様に味わえるのだから、V6モデルの存在価値は高いだろうし、そうした比較的ライト装備なV6モデルを際立たせる「T.I Pack」の存在こそ極めて重要となるのである。
シートは布張りだが、レザーシートと比較してホールド性が向上するから、あえてレザーを望むのでなければあまり気にならない。
日本で走る上で必要なものだけをチョイスできる「T.I Pack」はノーマルスタイル重視の方々をも納得させるだけのものがある。まさにシンプルイズベストな仕様と言っていい。
<関連記事>
>> 2015 ダッジチャレンジャーSXT T.I Pack (DODGE CHALLENGER SXT T.I Pack) vol.1 を見る
>> 2015 ダッジチャレンジャー R/T (DODGE CHALLENGER R/T) を見る
19,404円
PERFORMANCE
6DEGREES
19,998円
PERFORMANCE
6DEGREES
3,480円
MAINTENANCE
GDファクトリー千葉店
48,070円
EXTERIOR
6DEGREES