まずは2台のSRT。2台といっても1台は、オーナーさん自身が好みのボディカラーやインテリア、その他オプションをチョイスしFCAにファクトリーオーダーした車両であるから売約済となっているのだが、その姿があまりにもカッコ良かったために、参考までに撮影させてもらったものだ(もちろん、この仕様でオーダー注文は可能だ)。
いわゆるマットなグレーのボディカラー。チャレンジャー系で人気のデストロイヤーグレーをまとったデュランゴSRT。インテリアは、ダッシュにまでレザーを張り巡らせ、ホワイトステッチによる装飾と最上級レザーシートが組み合わされている。
レンガ色というべきか、そんなレザーの質感は驚くほど柔らかく、触った瞬間に「高価だな」と分からせるほど質感が高い。
グレーのボディにインテリアカラーが反映され、見た瞬間に「オーダー品」とも思わせてくれる組み合わせのセンスの良さにも感心する。
SRTの硬派な雰囲気にデストロイヤーグレーのボディカラーが実に似合っており、マットな20インチホイール&ブレンボの赤キャリパーとのマッチングも最高である。
恐らくだが、デュランゴといえども、ボディカラーはやはりブラック&ホワイトが多いだけに、このグレーの1台はかなり希少価値の高い存在と言えるだろう。
もう一台のSRTはホワイトの販売車両。2019年型の新車であり、上記グレーとの違いはインテリアのダッシュに使用されているレザーやシート表皮の違いである。
それでも実車を見れば、SRTの雰囲気の良さは折り紙付きである。さらにマイナーチェンジ以降、車両に付帯する各種安全装備も充実しており、そういった点からも現代的装備を兼ね備えたパフォーマンスSUVということで、欲しい方にはたまらない存在であることに間違いない。
さて、もう一台のブラックであるが、そちらは5.7リッターV8エンジンを搭載したR/Tである。ただし、ブラックトップパッケージを装備しているために、ボンネットフードにはSRTのものが付き、ホイールもブラックであるから、一瞬SRTのように見えなくもない。
だが、それらによってスタイリッシュかつスポーティな雰囲気は高まり、これはこれでオススメなパッケージだと思う。
で、搭載されているエンジンは、5.7リッターV8で、360hp、最大トルク390lb-ftを発生させる。それを8速ATで駆動する。
■全長×全幅×全高:5110×1924×1827ミリ
■ホイールベース:3042ミリ
■車重 RT:2441kg
■車重SRT:2505kg
■6.4リッターV8:475hp、最大トルク470lb-ft
■5.7リッターV8:360hp、最大トルク390lb-ft
5.7リッターとはいえ、パワーは360hpもあるから、考えようによってはこれで十分とも言えるだろう。考え方としては、チャレンジャーのR/TとSRT392との違いのようなもので、もちろん圧倒的なパフォーマンスが欲しければSRTがベストなのは間違いないが、このデザインや雰囲気に魅力を感じたならば、R/TのV8でも十分に機能するはずだ。
それにオールブラックの硬派な印象は、やはり何ものにも代え難い。実際スペースYOKOHAMAのスタッフいわく「最近は、ベンツやBMWにお乗りの方々からお問い合わせや注文を頂くことが多くなりました」とのことで、多くのユーザーから引き合いがあるという。
想像するに、今のBMWやベンツは、とにかくモデルラインナップが豊富になり、たとえばBMW X1、X2、X3、X4がどれも一緒に見えちゃう、なんてことが多分にあるし、我々からしてみたら、メルセデスAとCとEクラスの違いもあまりよくわからない。
そんな中であまりにも増殖かつ似通っているラインナップに嫌気がさし、「他人の乗らないモデル」ということで、デュランゴやチャレンジャー、チャージャーに食指が動いている、そしてスペースYOKOHAMAの充実した新車ラインナップかつ整備工場に目をつけた方々からの問い合わせが増えている、という流れなのだろう。
スペースYOKOHAMAでは、新車のチャレンジャー同様、最新のデュランゴにも対応した工場設備を有しており、納車前には本国アメリカと同様のテスターにて搭載コンピューターを最新状態にリセットして納車している。
これは、船積みから納車時期までの閒に本国で更新情報が出ていた場合に、対応せず納車すればトラブルのもとになるからであり、逆にいえば、そうした本国ディーラーと同じ状況で整備や納車ができるというのがスペースYOKOHAMA店の最大のウリなのである。
同社のキャッチコピー「新車はすべて一緒じゃない」とは、まさしくそういう意味であり、新車とはいえ、そうした納車整備ができなければ、もしくはしなければ、その時点で差が生まれており、その差が、その先のユーザーさんの満足度に繋がる、ということなのである。
スペースYOKOHAMA店には、今後も2019年モデルのデュランゴが入庫するというし、オプション込みのオーダーも受け付けているから、デュランゴが気になるなら一度実車を確認しにいくのも良いだろう。
>> 2019 ダッジデュランゴ SRT & R/T vol.1 を見る
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