ラムバンはその名の通りバンである。だからショート、ミディアム、マキシロングとボディバリエーションも豊富で、搭載エンジンも3.9リッターV6、5.2リッターV8、5.9リッターV8が存在していたところから、それらを組み合わせた非常に膨大なバリエーションが存在していた。
ただし、その中にも組み合わせの決まりがあり、たとえばショートボディには3.9リッターV6と5.2リッターV8のみが、ミディアムボディには5.2リッターV8と5.9リッターV8のみが、そしてマキシロングには5.9リッターV8のみと制限があったことから、欲しいモデルを探すための労力が求められることもしばしばあった。
ちなみに、日本ではショートボディの人気が高く、一時期は、日本で大人気となったアストロユーザーを越えるほどのオーナーがいたとも言われているのである。
とはいえ、日本で求められるショートボディは5.2リッターV8。V6エンジンは3速ATと組み合わされていたため、「さすがにきつい」と敬遠されることが多かったのである。
だが。ここにV6エンジン搭載車を新車で購入したオーナーさんがいた。購入当初は「3速云々よりもダッジバンが好きすぎた」ということであり、もちろん、「日本での交通事情を鑑みてもデメリットが多いかも」とは感じつつも、勢いで購入。実際、街中ではそれほど気にならずも、高速走行時はかなりのストレスがあったという。
それでもダッジバンへの愛情は尽きることなく、なんと現在にまで至る。とはいえ、その閒に大きな決断を下している。3速ATのチューニングである。一言で言えば、4速ATへの換装。
くわえてへダースを組み込み、MSD、ラムエアーの装着やマフラーの交換もおこなった結果、フィールのみならず、サウンドにも変化が現れ、ノーマルV8では敵わないような野太い攻撃的なサウンドが実現されているのである。
実際に試乗してみると、バンとは思えぬ刺激。「ドドドッドドドドドド」。もの凄い振動はまるでバイクのようである。さらに4速ATも違和感なく変速のギクシャクも全くない。いわゆるフツーのアメ車である。
ちなみにへダースは、ラムバン用なんて存在しないから加工調整を何度も繰り返し製作されたオリジナル品。しかもへダースは、マフラーのように車検時に問われることがないから変化や個性が出しやすいのも利点であり、V6マシンと言えどもレーシーな雰囲気に変えてしまうのだから効果満点なパーツである。
搭載されるV6エンジンは、175hp、最大トルク225lb-ftをオリジナルスペックで発生させるが、ラムエアーやマフラー効果でレスポンスアップがなされ軽々吹ける。何度も言うがサウンドが素晴らしい!(V8とは明確に異なるが、非常に攻撃的なサウンドに魅了される)
ちょっとばかり強めにアクセルを踏んでも、正直、それなりだが、それでもサウンドやフィールでドライバーを楽しませてくれるから、日本の道路法規内でも十分に楽しくかつ興奮できること間違いない。まさしくオンリーワンなダッジバンである。
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