オープンカーの楽しさはある意味スーパーカーを越える。実際にはどうか分からないが(笑)、でも乗れば分かる。少なくともそれに近い感動は味わえるはず。とくにオープンカー大国・アメリカの製のオープンに乗れば毎日が変わる。
この年代のマスタング、というか2014年まで続いた先代型の後期モデルのマスタングは、300hpを越えるから侮れない存在である。たしかに欧州プレミアムブランドのような緻密さまではないが、それに匹敵するくらいのレベルには進化している。
性能比較をしても十分に勝機ありだろうとも思う。実際にライフスタイルによっては欧州車よりもマスタングを好む方が向いている場合も多数あるし。
たとえば欧州プレミアムブランドのクルマたちは確かに高級飯的な存在かもしれない。一方で、マスタングはマクドナルドくらいの感覚かもしれないが、毎日食べても飽きないような親しみやすさに好感を持つ人が増えているのは事実である。
「でも、だったらV8がいい」という声が上がるかもしれない。たしかにアメリカンな雰囲気に「V8」は必需品だ。ただ、屋根なしオープンに関しては、その限りではない。しかも先代後期型マスタングのV6は305hpものパワーを発生させているのだから引け目を感じる必要はまったくない。
「マスタングのコンバーチブルは正規ではV8しか輸入されていませんでした。ですので、V6のコンバーチブルを手に入れるなら並行となるのですが、価格的優位性もあって、自由に手が加えられる魅力があります」とガレージダイバンのスタッフは言う。
取材した2012年型マスタングV6コンバーチブルは、発色の良いイエローブレイズメタリックトリコートをベースに独自アレンジが施されている。このボディカラー、日本ではあまりお目にかかれないレアなボディカラーであり、「どうせ乗るならこのくらいの派手さもいいのでは?」というダイバンの提案である。
ボディサイドには、まるでBOSS302のようなデカールチューンを施し、インテリアはもともとファブリックだったシートをブラックレザー+イエローステッチへと張り替え、「まるで純正か」と思わせるようなイエローの小技を随所に利かせている。
極めつけはイエローのカーボンダッシュであり、ブラック一辺倒のインテリアを激変させている。「正直、ここまで印象を変えるマスタングのインテリアパーツはなかったですね」
当初、メータークラスター(メーター内部)のみイエローに換えていたというが、「屋根を開けた時のインパクトこそが重要」ということで、インテリア全体をカスタマイズ。ここら辺は、欧州プレミアムには絶対にない、高級感と遊び心の両立である。
一方、足回りはテインの車高調により60ミリのローダウンが行われ22インチのBLUE LABELホイールと組み合わされることによって、じつにスタイリッシュなフォルムを形成している。
これだけのローダウンにもかかわらず、乗り心地の悪化を防いでいるのは日本の道を知り尽くしたテインの影響によるという。「共同開発したパーツですので、安心してお勧めできるショックです。オーバーホールもできるので、コスト的な優位性も高いです」
オープンカーというのは、走り出した瞬間からドライバーに刺激を与え続けるものである。だからこそ「オープンは別モノ」と言わせるのであって、スポーツカーとは異なるが、同じようなファンを与えてくれる。しかもクーペとオープンが楽しめる、まさしく一粒で二度おいしいアメ車である。
ダイバンのマスタングは、スタイルアップされた見た目といい、遊び心満載のインテリアといい、オープンエアの開放感に溢れた至福の満足感を与えてくれるのである。
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