TEST RIDE

[試乗記]

市販車最高峰807hpのジェイルブレイク

2022 ダッジチャレンジャーSRT ヘルキャットレッドアイ ワイドボディ ジェイルブレイク

最速チャレンジャーはこれで終わりか、まだまだ続きがあるのか?

最新車両をいち早く輸入し販売するスペース横浜にジェイルブレイクが入荷したので取材に行ってきた。

更新日:2022.07.14

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/スペース YOKOHAMA TEL 0455300139 [ホームページ] [詳細情報]

チャレンジャーだからこそ相応しい807hp

 チャレンジャー自体のモデルライフの終焉が近づいている。そしてダッジがとった最終的な方向性はガソリンエンジン搭載車ナンバーワンのパワーを発揮させること、だった。

 すでにデーモンという840hpモンスターマシンを世に送り出してはいたが(2018年)、そちらは直線一本やりのドラッグマシンであって、一般公道を速く走らせるのには不向き。また840hpといえど、それはスペシャルガソリン使用時においてのみであるから、実質790hp前後と言われていた。

 で、その後に登場した797hpのヘルキャットレッドアイ(2019年)は一般公道を走れる最速モデルと言われる存在であり、チャレンジャーラインナップのトップの座に君臨したのである。

 だが、再びダッジが動く。2020年にSRTスーパーストックをデビューさせる。スーパーストックとは、ご存知ドラッグレースの「スーパーストック」クラスを由来としており、ベースとなったのがレッドアイワイドボディである。

 レッドアイワイドボディは、6.2リッターV8スーパーチャージャーエンジンを搭載して797hpを発生させているが、スーパーストックはそのエンジンのキャリブレーションを変更して10hpアップの807hpを実現。

 一方、ボディはワイドボディをそのまま使用し、足回りにはビルシュタイン製のアダプティブサスペンションとリミテッドスリップデフが組み込まれ、スーパーストック専用の18インチホイールに315/40R18 インチのNitto NT05Rドラッグラジアル、さらにブレンボ製4ピストンブレーキが装備されていた。

▲スモークショーのボディカラーとブラックホイール、そして各部のレッドカラーのパーツがよく似合っている。

▲パッと見レッドアイワイドボディのような印象を受けるが実はジェイルブレイクという走れば分かる仕様。

 この仕様で0-60mph加速3.25秒、1/4マイル加速10.5秒、最高速度は168マイル(約270km/h)に達するという。

 ちなみにこのスーパーストック、ボディにエンブレム等は付かず、外見で識別できるのはホイールのみ。要するに「羊の皮をかぶった狼」的存在ということで、「わかる人にのみわかる」、「1/4マイル加速で思い知らす」的なマシンであったということで、スーパーストックはいわゆるデーモンの復活版と言える存在であった。

 ということで、お判りだと思うが、デーモン的存在が出ると後に必ずや登場するその一般公道バージョン。デーモンに続きレッドアイワイドボディ。そしてスーパーストックの後に2022年に登場したのがジェイルブレイクである。

 ジェイルブレイクは基本レッドアイワイドボディに準じているが、エンジンパワーが史上最強の807hpを実現している(最大パワー発生回転数が6400rpmと1000rpm高くなっている)。そしてスーパーストックと異なり20インチホイールを装備している一般公道バージョン最強モデルである。

 なおジェイルブレイクも同様に外見で識別できる部分がほとんどない。室内助手席前にエンブレムが貼られているのみであり、やはり「羊の皮をかぶった狼」的存在も継承されているのである。

 ちなみにジェイルブレイクは、これまでにあった新車注文時のオプションの縛りがなくなっているから、そうした様々な組み合わせにより今までなかった仕様が誕生する可能性を秘めており、その組み合わせによって「ジェイルブレイクだ」と識別できる可能性はなくはない。

▲搭載されるエンジンは6.2リッターV8スーパーチャージャー。807hp、最大トルク707lb−ftを発生させる。797hpモデルと比較して最大パワー発生回転数が6400rpmと1000rpm高くなっている。

▲305/35ZR20インチタイヤ&ホイールを装着する。

▲レッドカラーのバッジ類がハードなモデルを象徴している。

▲ボンネットルーフもデュアルシュノーケルフードとなる。

 さて、そんなジェイルブレイクであるが、当然ながらアメリカでは争奪戦である。プレミア価格だって覚悟しなくてはならない。だが、当然ながら入手するなら素早い方がいいに決まっているし、そういう場合はスペース横浜に頼るのが近道である。

 スペース横浜は、基本最新車両の新車をメインに扱っているショップ。だから他店ではお目にかかれないような最新車両の入庫が非常に多い。

 例えばグランドワゴニアがそうだったし、ブロンコもそう。またコルベットC8、キャデラックエスカレード、シボレータホZ71においては複数台の新車がいち早く展示されていたし、今回のジェイルブレイクも当然ながら入庫している。

 が、スペース横浜の場合、そういった車両が扱えるのは、最新車両を輸入するためのコネクションがあるということと(ここ数年のコロナ騒動があったにもかかわらず)、最新機器を備えた最新車両の整備に対峙することができるという自信の表れでもある。

▲スモークショーのボディカラーにレッドの内装食が非常によく似合う。

▲スエードのステアリングが付くだけで雰囲気が一変する。

▲組み合わされる8速ATは高負荷に耐え得るもの。

 近年のアメ車は、特に整備が難解になっており、輸入したのに日本仕様に改善できない、セットアップできない、というようなショップが非常に多い。

 だが、スペース横浜は常に最新車両を扱っていることととそれに対応する最新の機器を揃え、さらにメカニックが対応するための知識を蓄えていることによって、ブランドや車種を選ばず最新車両を扱うことが可能である=そうした車両を目当てにするユーザーが集まるという流れである。

 ということで2022年型のジェイルブレイク。すでに何度も見ているチャレンジャーであるが、いつもとは異なるオーラを感じ、エンジンオンの状況では心なしかエキゾーストノートが大きいような気もする、そして室内ではスエードステアリングが奢られており、只者ではない雰囲気を醸し出す。

 おそらく、0−100km/h程度の加速では、レッドアイワイドボディと大差ないと思われるが、そこからの伸びが爆発的に異なるだろうと推測される。なんせ2022年版最強チャレンジャーなのだから。くわえて800hp越えを象徴するかのような派手派手しいデコレーションがないのも好感。それでいて市販車最強パワーを誇るのだから素晴らしい。

▲パドルシフトを駆使した素早い変速が可能。

▲レッドアイならぬレッドカラーのメータ類。

▲「JAIL BREAK」を「示すバッジ類はここにあるのみ。

▲ボディ全体がグレイ×ブラック×レッドで統一されており、シートもレッド。非常にセンスを感じさせる1台。

 最後に。チャレンジャーにおける700hp超のパワーを発揮するヘルキャット、ヘルキャットレッドアイ、レッドアイジェイルブレイクは2023年が最終と言われている。当初はジェイルブレイクが最終形態と思われていたが、どうやらまだまだ続きがありそうだ(真偽は一切不明)。

 あくまで噂に過ぎないが、本国メディアサイトによれば、デーモンの840hp越えの850hpチャレンジャーを企画しているとか。EV時代前の最後の最後のチャレンジャーとしてマックスパワーを絞り出すという。

 本当かどうかは全くの不明だが、ファイナルエディションとして企画されていてもおかしくはないと思うがどうか・・・。

 いずれにせよ、800hpを超えている状況ですらすでに「異常」とも言える存在なだけに、ジェイルブレイクを入手された方が非常に羨ましい! そして本気で速いだけに、くれぐれも無理はなさらず大切に!

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