例えば中古車を購入しようとする場合、特に日本においては、「距離」が重要であると言われている。
アメリカだと仮に10万キロ走っていてもまったく問題はないというが、日本の場合はその大多数においてNGであり、より走行距離数の少ない個体を探そうとする。その個体が多少高額であったとしても。
おそらく、日本においては走行距離の少ない=安全性の担保につながっており、その安全性とはすなわち購入後のトラブル回避ということになるのだろう。
だから今、チャレンジャーを購入しようとするなら、『新車』であれば言うことないだろうし、モデル末期が近づいているということを加味すれば、余計に新車を買って長く乗りたいという意識が働くはずだ。
だが。2022年型の新車には、いくつかの問題点がある。まずは生産台数の減少とそれゆえの輸入難である。
ここ数年のコロナ禍にウクライナ問題、それによって起こっている半導体不足&燃料不足、そしてコスト高etcによってアメリカ本国での新車の生産台数が減っており、それらを自国で賄おうとする力が働き日本への輸入が阻まれている。
ここ数年、特にコロナ禍以降においては日本からのファクトリーオーダー(以前は結構できたのだが)が通ることはほとんどなく、すなわちお気に入りの状態を求めることが叶わない(近い状態の車両を探すことは可能かも)=本国メーカーから直接NGが出されてしまうのである。
それでも新車を購入することは可能であるのだが、上記した通り生産台数が低い状況では日本へ輸出するよりは国内で売ってしまう方が優先されているからそんな状況下で日本へ輸入しようとするなら何らかの強いコネクションが必要になる。
今、日本で最新車両の新車を直輸入されているショップさんにはこうしたコネが確実にあるからこその新車が入手できる状況といえるのである。
そんな中で今回取材したベルエアーのR/Tスキャットパックの2022年型の新車。
ベルエアーは以前から新車をメインに販売しているショップであり、その多くは逆輸入車であるトヨタタンドラやスバルアセントだったりするのだが、実は以前からチャレンジャーの新車も販売しており、千葉県全域で多くの人気を博している。
余談だが、先日掲載した土屋圭市氏が袖ヶ浦サーキットで試乗したヘルキャットレッドアイワイドボディもベルエアーが販売した新車である。
さて、新車ということであるから、購入価格は円安等も絡んでの価格になってしまうというネガティブ要素がまったくないわけではない。だが、新車であるということは、「これから日本の道路を走らせる」わけであり、過去の走行記録に縛られる必要がまったくないという利点がある。
すなわち、旧ユーザーが刻んだ距離によるトラブル等の心配がまったく入らないということであり、一方でそこが心配要素とも言われる中古車とのコンディション事情の明確な違いである。
だから、購入して万が一トラブルが起きたとしても、それはこのクルマの製造ライン中の出来事が原因かもしれないし、単なる個体差かもしれないし・・・。少なくとも事前に誰かが走らせたことで起こったトラブルではないことだけはハッキリしていると同時に、まったく何も起こらず非常に快適に乗れる可能性も当然ある。
どちらかといえば後者の可能性の方が非常に高く=それこそが新車の醍醐味=だからこそ高価な金額を払って買う意味はそこにある。
今回ベルエアーが輸入したR/Tスキャットパックはワイドボディであり、ボディカラーがレッド。ちょっと前にあるユーザーさんを取材した際には「赤を探した」と語っていたくらいだから、レッドのワイドボディとなると珍しい。
実際、チャレンジャーの場合、純粋なレッドよりはゴーマンゴーといったオレンジカラーの個体の方が多いから、こうした純粋な赤いチャレンジャーは非常に珍しいといえるのである。
余談だが、このチャレンジャーにはフロントリップスポイラーにプロテクターが装着されており、これはベルエアーで販売されているちょっとしたカスタマイズパーツ。
カラーはカーボン、レッド、イエロー、ブラック、ブルー、ゴーマンゴーなど全6色あり(写真はレッド)、ご覧のように愛車のカラーに合わせたコーディネートが可能になる。他のカラーオーダーも可能というから問い合わせてみるといいだろう。
個人的な好みで言えば、赤いワイドボディとブラックパーツのコンビが非常に美しくもありカッコいいと思うので、リッププロテクターを付けるにしてもブラックがいいとは思う。それにしても、赤×黒のチャレンジャーはあまり見かけないからか非常にカッコいい。
個人的に推しているメタリックカラーだと非常に大人っぽく見えるが、原色の赤だといわゆる純粋なスポーティカーに見え、それはそれでめちゃくちゃカッコいい。
「どうせ買うなら人とは違うもの」と思うなら、赤いボディカラーのワイドボディの新車は、非常にオススメではないかと思う。
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