2021年から発売が開始されているブロンコには、2ドア&4ドアモデルのほかに「スポーツ」と呼ばれる存在がある。
この「スポーツ」、ブロンコと名がつくことで非常にややこしい存在になってしまっているのだが、実際のところ非常に使い勝手に優れたSUVであり、人によってはブロンコ2ドア&4ドアよりも価値を見出すのではないか、と密かに思っている。
で、まずはその立ち位置を調べると、ブロンコスポーツは、ブロンコ2ドア&4ドアが本格的クロカン四駆という位置付けに対し、普段使いを快適にするアーバン四駆。
だからブロンコ2ドア&4ドアモデルがフレームボディのFRベースなのに対し、スポーツはモノコックボディのFFベースという違いがある。
当然ボディサイズも異なり、ブロンコ2ドア&4ドアモデルがジープラングラー的サイズなのに対し、スポーツはジープコンパス的サイズとなり、いわゆる都市型クロスオーバーSUVということが言えるのである。
▲2リッター直4エコブーストターボを駆使した軽快な走りが自慢。走りの全てのレベルの高さに乗れば驚くこと間違いない。
▲シンプルな箱型ボディでありながらも居住空間も走りも充実。個人的には「ミニエクスプローラー」の称号を送りたい。
ここからはスポーツについて。まずデザインは、ブロンコ2ドア&4ドアが旧ブロンコのスタイルをベースに誕生しているが、スポーツは円形のヘッドライトは有するものの、平面に近いボディパネルと前後オーバーハングを短くした箱型フォルムを採用している。
このボディに搭載されるエンジンは2種類あり、1.5リッター直3エコブーストターボと2リッター直4エコブーストターボエンジン。
組み合わされるミッションは、ともに8速ATであり、2.0L直4に組み合わされる8速ATのみセレクトシフト付きのパドルシフト装備となっている。
■1.5リッター直3エコブーストターボ:181hp、最大トルク190lb-ft 8速AT
■2.0リッター直4エコブーストターボ:245hp、最大トルク275lb-ft 8速AT+セレクトシフト付
足回りはフロント、リアともに独立懸架。駆動方式は4WD。アーバン志向とはいえ、クラストップの悪路走破性を誇るという。
駆動方式は4WDのみとなっており、「BASE」、「Big Bend」、「Outer Banks」、「Badlands」、「First Edition」の5つのラインナップが存在している。
▲ブロンコファミリーの中でサイズの一番小さいモデル。実車の見た目のサイズ感はジープコンパス程度。この個体は3700キロ走行で688万円。
▲ボディは小さく都会派SUVにもかかわらずオフロード走行も得意。シンプルかつクリーンなボディスタイルのデザインは魅力的で安っぽさは皆無。
▲搭載されるエンジンは2リッター直4エコブーストターボエンジン。245hp、最大トルク275lb-ftを発生させ、8速ATと組み合わされる。他に1.5Lモデルも存在する。
インテリアは、アクティブ仕様のブロンコ2ドア&4ドアとは異なり、洗練されたSUV仕様といった印象。それでも傷が付きにくく、ウォッシャブルなフロアやシートバック素材が採用され、内張りには様々な小物を取り付けておく仕掛けがある等、アクティブに使うための工夫が凝らされている。
もちろん、センターコンソールには8インチのモニターが装備され、インフォメントシステムが内蔵されている他、各種運転支援機能が採用されている。
ということで実車である。2021年型の「Badlands」。初期のラインナップには「First Edition」があるが、それはあくまで初期モデルのみ。だから「Badlands」が事実上のトップモデルということになる。搭載エンジンは2.0リッター直4エコブーストターボ。走行約3700キロの個体である。
▲一見シンプルに見えるインテリアだが、実物は想像以上に質感がよく、ウォッシャブルなフロアやシートバック素材が採用され、内張りには様々な小物を取り付けておく仕掛けがある等、アクティブに使うための工夫が凝らされている。
▲シフトは、センターコンソールに配置されたダイヤル式タイプ。8速ATとなる。
▲各種スイッチ類の並びや質感に安っぽさは微塵も感じない。
▲シンプルだが発色の良い視認性の高いセンターメーター。全体的に安っぽさがないから、こういったメーターにも質感を感じる。
写真では何度も見ているが、実車を見ると驚くことがたくさんあった。まずは「あまり大きくないな」というもの。
実サイズはジープコンパス程度なので、アメ車としてはミッドサイズかそれ以下程度。だから非常に扱いやすいサイズ感とデザインの良さに感心。
さらに室内に入るともっと驚く。ブロンコスポーツは、平たく角ばったデザインをしているが、ドライバーズシートに収まると窮屈さは微塵も感じない。逆に、このサイズにしては驚きの室内空間であり、5人乗車としてはかなり広々とした印象だ。
というのも、着座位置が低く調整されているため、デザインから感じる頭上の狭さは皆無であり、また着座位置が低いから乗降性が良く、非常に好感。くわえて目前に広がるインテリア全体の質感が高く(Badlandsだから)、これまた想像以上に良いから驚く。
▲ステアリングの奥に「+−」を表示したパドルシフトが装着される。これは2リッター直4ターボエンジンにのみ対応される。
▲ブラウンとブラックのツートーンカラーのシート。デザイン、サイズ感、質感、ホールド性も良好。アウトドア使用を考慮してウォッシャブルな素材を用いている。
▲セカンドシートも同様な素材感のシートを用いている。4ドア5名乗車を満たす居住空間もブロンコスポーツの魅力である。
▲荷室の容量も必要にして十分のサイズ感。
と同時に走り出してもその質感は全く変わらない。ボディは驚くほどしっかりし、加速、ブレーキ、ハンドリング等にクセがなく、これまた想像以上に上質だから、個人的には「ミニエクスプローラーではないか」と感じたほど。
ブロンコと名がつくからアクティブなマシンをイメージするが、実際に走ると上質なSUV。いわゆる街中&高速を中心とした一般使いならフレームボディなんていらないし、スポーツのようなモノコックで十分。
それは2011年から2019年までのエクスプローラーが示していたわけだし、ブロンコスポーツにはそのDNAを受け継いだ感触が多分にある。
フォード車を中心としたラインナップを誇り、フォード認定サービス工場を持つアベカーズもそのことに気づいており、「ブロンコに関しては『スポーツ』を中心としたラインナップを充実させていこうと考えております」ということだ。
個人的にも、旧時代のエクスプローラーに慣れた方々の次なる選択肢として非常に好ましいのではないかと思うし、それを購入するショップがアベカーズであれば、なおのこと安心だと思う。
というのもアベカーズはフォード認定サービス工場であるから、こうした高年式のフォード車に対するパーツ手配やメンテナンス作業にも長けているからである。
ブロンコと聞けば2ドア&4ドアモデルをイメージしスポーツを軽視するかもしれないが、実のところスポーツの方が価格的なメリットもあり、それでいてルーフも固定の上質な室内空間があるから、日本における使い勝手は抜群に良く満足感の高いSUVではないかと思うのである。
▲リアハッチのガラスウインドーのみの開閉も可能。使い勝手に優れる。
▲アベカーズはフォード認定サービス工場であるから、展示されている在庫車には歴代のフォード車が並んでいる。
▲またこういったリンカーンブランドの取り扱いも行っている。
▲もちろんラプターの取り扱いも。こうした販売が出来るのも全て認定工場であるが故のパーツと整備が可能であるから。
19,404円
PERFORMANCE
6DEGREES
19,998円
PERFORMANCE
6DEGREES
3,480円
MAINTENANCE
GDファクトリー千葉店
48,070円
EXTERIOR
6DEGREES