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[試乗記]

68年型はアメリカンマッスルの代名詞ロングノーズが強調

1968 フォードマスタング

バランス的な黄金比は66年までが一枚上手だが…

マスタングと言えば「初代」となるのかもしれないが、いやそうじゃないと声を大にして言いたい。68年型を取材して改めてそう感じた。

更新日:2023.07.28

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL 0120-17-2290 [ホームページ] [詳細情報]
     BUBU横浜 TEL 045-923-0077 [ホームページ] [詳細情報]

黄金比をあえ崩して生まれたアメリカンな雰囲気

 68年型のマスタングである。ここ数ヶ月取材の頻度が増しているBUBUビンテージの車両であり、つい先日入荷したばかりということで、展示したてホヤホヤの在庫車である。

 以前から何度も記しているが、BUBUビンテージは常に在庫車ありきの販売方法だから、「先に入金してもらえばクルマ探しますよ」と謳う販売店とは異なり、実車を見て「買う買わない」を判断できるのが嬉しい。

 とはいえ、欲しいクルマが常に入荷するか展示されるか、という部分においては未知数である。

 というもの、BUBUビンテージの在庫車にはGM専門とかフォードオンリーとかモパーとかいう決め事はまったくなく、あくまでコンディション優良の旧車を販売するというのがポリシーだからである。

▲68年型のBUBUビンテージ。17インチホイールとバイナルトップが目立つが、それ以外は基本ノーマルベースとなっており、当時の雰囲気が十分に味わえる仕様。

▲リアからの眺めも最高。特にリアテールのデザインは初代前期よりも抑揚がつき非常にオシャレ。

 だからブランド品やメジャーモデルの販売を行うというよりは、程度を優先し、歴史を感じさせる状態の個体のみを取り扱っている。

 すなわち、モノとしての価値のみを優先するのではなく、クルマとしてのコンディションを最大限優先するからこそ、即日本の道路にて走りを楽しむことが可能になるのである。

 余談だが、マスタングに関して言えば、あえてファストバックを仕入れから外しているというが、それは「現地でも人気ゆえにコンディションの差が激しいから(ハイチューンによるダメージを受けた車両も多いとか)」という。

 ちなみに、こうした仕入れ車両はすべてがナンバーズマッチのフルオリジナル車というわけではない。

 もちろん完全なフルノーマル車もあれば、現地でレストア作業されたものもあるし、若干のカスタマイズが加わった車両の取り扱いもあるが、それらすべてはBUBUビンテージの仕入れを行うスタッフによる目利き作業を通して、お目に適ったものだけが日本に入荷する。

▲搭載されるエンジンは4.7リッターV8。当時のフォード傑作スモールブロックエンジンである。

▲各部のメンテナンスが行き届いており、消耗部品の手入れも行われている。

▲ステアリングはノンオリジナルだが、旧車ならではのメカニカルな雰囲気が素敵。

 現在は、偶然にもマスタングの入荷が続いているが、それがいつまで続くのか、もしくは来月以降からシボレー車に変わるのか、そうした仕入れ状況に関しては常に未知数(コンディション優先だから)ということだから、BUBUビンテージの展示車は常に一期一会だそうである。

 ということで68年型マスタング。だがその前に64年に登場した初代マスタングについて。前回も紹介したが、初代マスタングの最大の魅力がそのデザインだと個人的には思っている。

 初代マスタングのスタイルは、全体的な均整が取れていてバランスが非常にいい。ボディに対するホイールの大きさ等もベストだと思う。

 そして細部のディテールがめちゃくちゃ美しい。ボンネットフードから水平に引かれたライン、その上をトップからリアテールまで緩やかに流れているルーフ形状、そして軽く盛りあがったフェンダーやボンネットフードの形状etc、細かく挙げればキリがない。

 本当に惚れ惚れする美しさである。もし自動車デザインに黄金比があるならばこの形になるのではないか、とさえ思えるほど素敵である。

▲瀟洒な3速ATのシフトノブ。

▲メーター類もきっちり稼働する。

▲各部のスイッチ類の機械感がたまらなく魅力的。

 で、68年型とは、その黄金比を若干崩したデザインに変化している(正確には67年型から)。具体的にはホイールベースは同一のまま、全長、全幅が若干大きくなり、いわゆるアメリカンマッスルの代名詞であるロングノーズ&ショートデッキが強調され始めたモデルである。

 ここからはあくまで個人的指標になるが、確かに64年から66年型マスタング(初代前期)のデザインは素晴らしい。現代のマスタングが初代モデルを復刻ベースにして登場させた理由もよく分かる。

 だが、個人的には67年からの初代後期モデルの方がアメ車っぽいと感じることが多い。要するにロングノーズ効果である。

 と同時に67年型初代後期モデルにはたくさんのハイパフォーマンスモデルが誕生しているが、そうしたマッスル系モデルが奥底に感じられる部分も少なからずあるだろう。具体的にはシェルビーGT500、ブリット、エレノアなんていうモデルも68年型がベースになっている。

▲17インチのアメリカンレーシングホイールが装備される。

▲シーフォームグリーンと呼ばれるボディカラーとバイナルトップがよく似合う。

▲眺めているだけでも幸せな気持ちになれるリアテール。これだけでお茶が飲めそう。

 取材個体は、シーフォームグリーンというボディカラーにバイナルトップが施され、アメリカンレーシングの17インチホイールが装備されている。一見するとカスタマイズ車両にも見えるが、派手に見えるのはホイールのみで、それ以外は実直なノーマルベースの車両。

 特に好ましいのがインテリアのメーター周りの雰囲気で、シートも含め当時の歴史や面影を感じさせる。

 搭載されるエンジンは289キュービックインチ=4.7リッターV8エンジンで、いわゆるフォード謹製の傑作スモールブロックV8エンジンで、当時のカタログ数値は200hpを発生させる。

 当然、ハイチューンによるダメージがあるわけでもなく、軽快に走れるだけのパワーとコンディションを秘めているから、旧車にしかないメカニカルな感触を味わいつつ走りを楽しむことが可能だろう。しかも初代後期のハードトップであってレアな存在だろう。

▲当時のサンバイザーがそのまま残っている。

▲グリーンカラーのシートに当時の面影が残る。

▲ブラックとグリーンが上手く混ざり合ったボディとグリーンカラーのインテリアが非常にオシャレな印象を与えてくれる。

 ライトグリーンとブラックカラーが織りなす絶妙な雰囲気とグリーン系にコーディネートされたオリジナルインテリアがもたらすオシャレな68年型マスタング。

 世の視線は、初代前期モデルに集まるのだろうが、アメリカンを感じさせる初代後期のコンディション良好車にサラッと乗るのもカッコ良い。

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