TEST RIDE

[試乗記]

最高峰V8エンジン搭載マシンを手にする最後のチャンス

2019 フォード シェルビーGT350

2024年以降のV8モデルの入手が難しいからこそ

新規でV8エンジン搭載車を日本で登録することが難しくなったからこそ、最高レベルのV8を搭載した近代車を入手した方がいい。乗って楽しいことはもちろんだが、これから先の価値も極めて高まるはずだ。

更新日:2023.10.26

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL 0120-17-2290 [ホームページ] [詳細情報]
     BUBU横浜 TEL 045-923-0077 [ホームページ] [詳細情報]

V8搭載車の価値が爆上がりする可能性を秘める

 いきなりだが、アメリカンV8の未来は嘆かわしい。というのも、これから日本で新規に堪能できるV8エンジンがかなり限られてしまったから。

 それは「EVシフトなんで」というのとはちょっと事情が違う。単純に日本の法規の改正により新規で輸入できるV8が非常に限られてしまったのだ。

 「しまった」ということだから過去形。すなわち、すでにその法規制は動いているから、今、港に上陸しているV8搭載のアメ車は激減している。

 そんなわけもあってか、中古車の動きが非常に活発という。

▲2019年型シェルビーGT350。走行2万キロのBCD認定中古車モデル。

▲フォードパフォーマンスブルーのボディカラーにブラックのパーツ類とのコンビネーションが光るモデル。

 そりゃそうだろう。まずはV8モデルの人気が今後は確実に上昇するだろうし、もし本気でV8アメリカンを所有したいと思っているなら、程度良好な個体がいいに決まっている。しかも今なら選び放題である。

 例えばV8でいえば、5.0、5.2、5.7、6.0、6.2、6.4リッターにスーパーチャージャー付きまで存在する。

 くわえて上記V8に6速AT、6速MT、7速MT、8速AT、10速ATとこれまたギアの組み合わせも選び放題であるから、ここから1〜2年が選択の山場とも言えるだろう。

 そんな中で、今、欲しくても買えない存在も確実にある。例えばコルベットZ06。C6時代の7リッターV8エンジンを搭載したスーパーマシンである。また同じエンジンを搭載した2014年〜2015年のカマロZ28。

 Z06は過去にたくさんの個体を見てきたが、現状、良質な個体は皆無と言っても過言ではない。同時に、アメリカ本国でも人気だったために本国での中古車相場が非常に高く=価格的な問題で日本に持ち込むことができなったために個体数が増えなかったことも起因する。

 カマロZ28はそもそも直輸入車しかなく、輸入された個体が自体が非常に少ないから購入する機会がZ06以上に限られる。

▲コルベットC6時代のパフォーマンスモデルであるZ06。7リッターV8エンジン搭載。MTのみの設定。

▲2014年、2015年と2年間のみ発売されたカマロZ28。同じく上記同様の7リッターV8エンジンが搭載されたMTのみのマシン。

▲2007年にデビューしたシェルビーGT500は、年々改良され、2014年には5.8リッターV8スーパーチャージャーエンジンが当時最高レベルの662hpを発生させた。同じくMT設定のみのマシン。

 一方GM以外でいえば、フォードシェルビーGT500。2010年程度から2014年までのモデルである。

 この年代のGT500は、在庫すればすぐに売れると言われるほど今も人気高であるが、そもそも手放さないオーナーが多く、上記同様にアメリカ本国での価格も高く、価格的な問題で近年日本に持ち込まれることがなかっただけに、常に出物待ち状態が続いている。

 また、年式によって5.4リッターV8スーパーチャージャーから5.8リッターV8スーパーチャージャーに変わりパワー数値にも違いがあり、550hp、580hp、662hpと状況が全く変わるから、「いつの何モデルを買うか」と非常に迷う。

 で、そんな買えないモデルたちの中に今後含まれそうなモデルの予備軍がシェルビーGT350である。

 言わずもがなのシェルビーシリーズであるから、基本、直輸入車がベース。だから取り扱えるショップが限られることと、しかも2016年から2020年までのたった4年間のみの限定生産であったから数が極めて少ない。

 ちなみに、このシェルビーGT350は、その当時のマスタングをベースとするものの、軽量化とフロント部分の剛性アップのためにカーボンコンポジット素材を使用している。

 搭載されるエンジンは5リッターV8NAエンジンであるが、クランクシャフトを変える等してレブリミット8250rpmまで回るV8エンジンを製作。エンジン&ギアの熱対策も十分に施し、そして足回りとブレーキを改良し、当然ギアは6速MTのみで、車両重量は1700キロ台前半を誇る。

▲搭載される5.2リッターV8NAエンジンは、526hp、最大トルク429lb-ftを発生させる。レブリミットは8250rpmと超高回転型マシン。

▲当然ボディは強化されエンジンルームにはタワーバーが装備される。

▲剛性や軽量化のみならず、エアロ装着による空力にも余念がない。

▲フォードパフォーマンスブルーは2019年型から登場したボディカラー。そこにブラックのレーシングストライプが加わる。

 2トンを超えるアメ車が多い中でダントツに軽くスポーティであり、ベースはマスタングであるが、350に関してだけは「マスタングであるがマスタングにあらず」と言われている稀有な存在である。

 ちなみに、350の初期モデルには350Rと呼ばれる、さらに一段と過激になったモデルも存在していた!

 さて、そんなシェルビーGT350の個体である。2019年型走行2万キロの個体。この個体はBCDにより直輸入され一度販売。そして再び戻って来たBCD認定中古車である。

 実は二ヶ月前にもシェルビー350を取材している。その個体は赤いボディにホワイトストライプが描かれた同じくBCD認定中古車であったが、その個体はすぐに売却済みになった。そう、やはり待っている方々が確実にいるのだ。

 そんな中で今回の個体は2019年型。シェルビーGT350は2016年から2020年までの4年間のみの存在だが、毎年のように小幅な変更を繰り返していた。

▲ホイールのデザインも2019年型から変わっている。ホイール内にはブレンボブレーキが装備される。

▲レーシーな雰囲気を漂わせるインテリア。

▲6速MTのシフトフィールは最高レベル。ショートストロークで扱いやすい。

 2019年型においてはダンパーの制御が変更され、外見上ではリアウイングの形状が変わり、ホイールのデザインが変更されている。また装備されるレカロシートのコンビカラーの色合いが変わる等、小幅であるがなかなかの変化が見て取れる。

 プラスして2019年という高年式であること、さらに走行が2万キロという個体だけあって、状態はかなりいい。くわえて装備されているレカロのバケットシートが本物感を演出する(個体によってはレカロシートが装備されていないモデルも存在する)。

 シェルビーといえば「レーシングストライプ」というのが定説だが、その組み合わせが複数あり、もちろん好みもあるだろうからなかなか難しいところではあるのだが、今回のブルーのボディにブラックのストライプの組み合わせはめちゃくちゃカッコイイ。

▲センターコンソールにはサブメーターが追加されている。

▲2連の大型メーター。タコメーターのレブリミットは8250rpm。

▲ステリングはレザーとスエードとのコンビ。非常に操作しやすい。

 すでに絶版車であり、直輸入車ベースであるから数は限られる。ただし、販売しているBCDではこれまでに35台にも及ぶシェルビーGT350を販売しているから、それら販売車をベースにしたBCD認定の中古車が今なお購入可能である。

 もちろん過去に販売した時点からの整備記録等が担保された管理下状態の個体であるから、事故車等の不安もなく、これまでの経緯を生かしたアフターが可能である。

 余談だが、BCDは過去に上記のシェルビーGT500もかなりの数販売している。で、そのGT500からGT350に乗り換えたオーナーさんもいるということだし、これまた上記のシェルビーGT350Rも過去に販売しているのだ!

 すなわち、シェルビーシリーズに関しては、シェルビーGT500の時代から国内でトップクラスの販売&整備量を誇っていただけに、それらをベースにした認定中古車への期待も高まるのである。

▲レカロシートは乗降性に若干影響を与えるが、350の持つレーシーな雰囲気には必需品。

▲レカロだけに最高レベルのホールド性が与えられている。

▲初代マスタングから近代のシェルビーシリーズまでの展示車がBCDなら閲覧可能である。

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