シェルビーGT500を中心とする6代目マスタングのカスタム&チューンドで全国的な知名度を上げた広島のボディショップ・カーボックスだが、実は現行7代目マスタングのカスタムカーを制作したのも同店が日本で一番早かったのをご存知だろうか。
フォードジャパンが一年だけ輸入したコンペティションオレンジの2015年型フォードマスンタング50イヤーズ・エディションをベースに、ボディと足回りに手を入れたデモカーを他社に先駆けて制作したのである。しかし、タイミングが悪いことに、デモカーの完成後まもなくフォードが日本撤退を発表。日本市場における現行マスタングに対する注目度が一時的に下がってしまった。
そこでカーボックスでは、カスタム&チューンドの主力車種を、現行モデルから先代モデルのシェルビーGT500やBOSS 302といったハイパフォーマンスモデルに戻していたのだが、昨年の後半あたりからまた改めて現行モデルに力を入れ始め、正規輸入車、並行輸入車2台のエコブーストをベースにカスタムカーを制作。
さらにはここで紹介しているV8 GTをベースにしたデモカーの制作に着手したのである。
それにしてもド派手、いや大迫力。どうせやるならこのくらいやらないと、現行マスタングはベース車両のボディラインが良すぎて変化があまり感じられない。だから、このカーボックスのマスタングはこれはこれで大正解だと思う。
「ボンネット4インチカウル」「フロントリップスポイラー」「上下グリル」「サイドエアロ」「リアウイング」「サイドウインドウルーバー」「サイドスクープ」「サイド4本出エキゾースト」は「CERVINIS」というニュージャージー州のカスタムパーツメーカーのエアロキットで、それをさらにカーボックスが部分ペイントして装着している。
「CERVINIS」は、旧マスタングにおいてはエレノアのカスタマイズエアロを製作していたスペシャル集団だ。
さて現行マスタングGTが搭載する5リッターV8ユニットは、ストック状態でも435hpを発揮する高性能エンジンだが、カーボックスではこれにスーパーチャージャーをボルトオン装着し、まだ世に出ていない次期シェルビーGT500並のハイパフォーマンスカーを制作する予定なのだとか。
取材日時点ではアメリカにオーダーしたパーツがまだ全て届いていないということで、今回は足回り&エクステリアがようやく仮組み出来たという状態での撮影となったが、この状態でも十二分にレーシーで存在感は抜群。
カーボックス代表の山西氏いわく「新店舗への部分移転作業などもあってバタバタしているのですが、パーツが全て揃いしだい、エンジン&排気系まで手を入れ終える予定です」とのことなので、完成したら改めて紹介したい。
ちなみに今後の予定としては、Vortech スーパーチャージャー搭載とリアブレーキ一式をWILLWOODに。さらにへダースとワンオフ加工マフラーの装着でトータルバランスを図るというから期待したい。くわえて試乗し、その迫力を報告する。
カーボックスオリジナルのフロントスプリッターは、その迫力と攻撃的スタイルでは他の追随を許さない。
ホイールはHREパフォーマンスホイールの誇る軽量&高強度な鋳造ホイール「FLOWFORM SERIES」のFF01で、鮮やかなゴールドのカラーリングはカーボックスだけのオリジナルカラーとなる。
リアも同様の迫力。カーボックスは、板金作業も自社で行えるため、ボディメイクも含め、すべてワンストップで行える強みがあるから、作業精度が抜群に高い。
BCレーシングのコイルオーバーキットでローダウン&カーボックスオリジナルのフロントスプリッターを装着することで、現行マスタングの外観上の唯一の弱点とも言える腰高な印象を払拭している。
■spec.■
<2015年型フォード・マスタング5.0GT(6MT)新車並行>
・パフォーマンスPKG(フロントRECAROシート2脚純正、フロントBremboブレーキ純正)装着車
・CERVINISエアロキット(ボンネット4Inch Cowl、フロントリップ、上下グリル、サイドエアロ、リアサイドエアロ、リアウイング、サイドウインドウルーバー、サイドスクープ、サイド4本出しエキゾースト)
・ワンオフペイント(各部マットティムグレー、ボンネットマットブラック)
・CARBOXオリジナルフロントスプリッター
・SHELBYボンネットピン
・リアウインドウルーバー
・カーボンフューエルキャップ
・BCレーシングコイルオーバー
・HRE FF01 ホイール(CARBOXオリジナルカラー)
・NITTO NT555G2 タイヤ
・TIRE STICKERS(オリジナルロゴ)
・センターデカール(グロスティムグレー)
・リアディフューザー装着済み(CARBOXオリジナル)
・P3マルチ追加メーター装着済み
・GT350スターターボタン装着済み
・レッドシフトノブ装着済み
今後のスーパーチャージャー装着で、外装の迫力に負けないパワーが身につく予定。果たして何馬力に仕上げてくるのか?期待したい。
あえてマニュアルミッションにこだわった5リッターV8。さらにマスタングの球体シフトノブといえば、白か黒が定番だが、あえて赤に。これはこれで非常にレーシー。
19,404円
PERFORMANCE
6DEGREES
19,998円
PERFORMANCE
6DEGREES
3,480円
MAINTENANCE
GDファクトリー千葉店
48,070円
EXTERIOR
6DEGREES