更新日:2017.05.16
文/編集部 写真/フォードモーター
昨年からメディアを賑わせていた新型フォードGTの現地メディアレビューが解禁された。
フォードGT40は、もとは1964年にフォードが作り上げた2座ミドシップのレーシングマシンである。フェラーリ買収を仕掛け、結果的に断念せざるを得なかったフォードが、ル・マン24時間など欧州の有名レースにおいてフェラーリの鼻を明かすために企画されたマシンであった。
そのフォードGT40は、初参戦の64年こそ熟成不足で勝てなかったものの、翌65年からは連戦連勝で欧州のレースシーンを席巻する。
数多くの逸話を残したこのGT40を製作したフォードは、GT40誕生からちょうど40年が経った2004年に、その再現版たるフォードGTをデビューさせた。
さらに2015年。欧州レースシーンを席巻した1965年から50年後の2015年に企画されたのが第二世代となるフォードGTだった。
サーキットを走るフォードGT
ワインディングロードを走るフォードGTの姿は初お目見え。
この新型フォードGTに搭載されるエンジンは3.5リッターV6エコブーストターボで600hp以上を発生させる。また7速セミオートマチックATと組み合わされる。
この3.5リッターV6エコブーストターボのエンジンスペックは647hp、最大トルク550lb-ft。ボディの乾燥重量は3000ポンド。すなわち1360kgという超軽量車重と相まって、0-60mph加速が3.0秒、最高速度が348km/hという動力性能をたたき出す。
ちなみにカナダにあるCalabogie Motorsports Parkサーキットにてライバルとされる2台のスーパーカーとのラップタイム比較では、マクラーレン675LTを1.0秒、フェラーリ458イタリアを3.1秒上回る2分09秒8のタイムを記録している。
・Ford GT: 2:09.8
・McLaren 675LT: 2:10.8
・Ferrari 458 Speciale: 2:12.9
この本国メディアレビューの中のコメントを簡単にまとめると、「スーパーカーではなく本格的レーシングカー。さらにめちゃくちゃ速い。価格は45万ドルだが決して高くはない」というものであった。また「街中を走れるレーシングカーというコンセプトは様々な市販車に反映されているが、その中でもダントツのクオリティかつ性能」ということである。
なお、2016年~2020年にかけ、年間250台×4年で1000台製作されるというが、この他にもさらなるハイパフォーマンス仕様が企画されているという噂もある。
いずれにしても、ライバルはフェラーリ。常にフェラーリを超える仕様を製作し続けるに違いないが、日本円にして5500万円近い金額が必要になるのだろう。
ま、それでも買える人には買えるだろうが高嶺の花であるのは間違いない(日本にも5000万円を超えるランボルギーニ・アベンタドールを所有している方が何人もいるからそのうち輸入される可能性はあるかもしれない)。
330,000円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
283,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
183,250円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
272,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋