ここ最近、どこのアメ車ショップに行っても「チャレンジャーですね」という返答が返ってくる。欧州車ではMINIらしいのだが、要するに、反響のあるアメ車や欧州車は何?という質問に対する答えがアメ車の場合はチャレンジャーというわけである。
もっと聞けば、「もはやある種の定番商品ですね」というのである。いわゆるポルシェやMINIやジープラングラーのような丸目ヘッドライトの大型クーペ。デザイン的には過去の伝説の焼き直しだが、誰が見てもカッコイイと思える普遍的なデザイン。
だからライバルたるカマロやマスタングは、すでに二回のマイナーチェンジに一度のフルモデルチェンジを実施しているにもかかわらず、チャレンジャーは同じ期間にマイナーチェンジが一度。それ以外ではモデルバリエーションを増やすも、デザイン的な変更はまったくない。
それでもいまだ人気を博し続け、さらには欧州車ファンや国産車ファンをも新たに取り込み、緩やかだが、右肩上がりの人気を示し続けている。
くわえて直近の情報では、次期チャレンジャーは2021年まで登場しないという。ざっと、今から3年は現行モデルのまま。だからまだまだ現行モデルが売れるだろうし、逆にユーザーにしてみれば、まだまだ今のに乗れる。それに、今からでも現行モデルを買うことを、しかも長期ローンを組んで購入したとしても決して損はしない。
ということで、今からでも決して遅くはないチャレンジャー購入だが、できれば上を目指したモデルを購入したい。「上」とは、理想的なモデルという意味。で、その最右翼が392である。
392とは、6.4リッターV8エンジン搭載車のことである。6.4リッターV8エンジンとは、6.2リッター+スーパーチャージャーで武装したヘルキャットに続くチャレンジャーのハイパフォーマンスユニットであり、カマロやマスタングにはない大排気量NAエンジンのことである。
今やパワーを重視すれば、アメ車といえども、スーパーチャージャーやターボといった過給器に頼るエンジンが主流となってしまっているが、アメ車らしい大排気量の醍醐味を余すことなく味わうなら、是非とも大排気量のNAエンジンを味わいたい。
個人的には、過去に8リッター超えのバイパーを何度も試乗しているが、あの、何とも言えぬフィーリングはアメ車以外では味わえない。392は、それに次ぐ絶好のフィールを持っている。
しかも、こだわればMTで乗ることだってできるのである。もちろん8速ATでも十分な魅力を備えているから、MTで乗ることを強制しているわけではないのだが、世界中からMTが絶滅していっているなかで、唯一アメリカのみと言ってもいいほど珍しい存在となったMTモデル。しかもスーパーチャージャーで武装したハイパフォーマンスユニットが多いアメリカンV8のなかで唯一のNAモデルをMTで操れるわけである。
スーパーチャージャー装着車からは決して得ることことのできない、あのカミソリのようなフィールは6.4リッターV8NAエンジンならではと言えるだろう。
ちなみに、現在の世界的潮流となっているダウンサイジングモデルを揶揄するつもりはまったくない。2リッターや2.3リッターモデルでも十分スポーティなアメ車を作り出すことはいまや当たり前となっているし、ベンツやBMWなんて大型サルーンにさえ2リッター直4モデルを搭載する時代である。
ただし、「あえてアメ車に乗る」という高い意識というか根性(とお金)があるならば、あえてバカ高い税金のかかるガスガズラーを買おうという気概があるわけで、そういう方々には、やはりあえての大排気量モデルがマストではないか、と思うわけである。
そんな思いをもって試乗したのが392の8速ATである。MTに関してはこの車両と比較するため次回に回す。というのも、今回はボディカラーにもこだわったからである。
そう、サブライムグリーンである。しかもブラックのボンネットフードを備えた往年のモデル仕様。しかも走行距離が8500キロ未満。
聞けば、2015年以前の初期型のチャレンジャーでは、白、黒、オレンジといった定番のボディカラーが多く輸入されていたこともありブラックのチャレンジャーがよく売れたが(当時の傾向としてはアメ車は白か黒というボディカラーの風潮があったという)、2015年以降のモデルでは、逆にカラフルなボディカラーの方がよく売れるという。
やはり、マッスルカーを意識すればするほど、プラムクレイジーやサブライムグリーン、またはB5ブルー、それにレッド、イエロー、くわえて最近ではデストロイヤーグレーといった現代的なカラーリングがウケており、特にサブライムグリーンは常に反響が多い車両と言われている。
ということで、6.4リッターV8エンジンを搭載し、さらに人気のサブライムグリーンのチャレンジャーこそ、今もっとも人気の高い、もしくは買うべき一台と思うのである。
ちなみに、いわずもがなだが、走りは楽しいし、触れれば必ずや欲しくなる。個人的には今回の仕様が一番の好みだが、人によってはストライプを入れたり、フェンダー付近にサイドラインを入れたりと、購入後のカスタマイズの楽しみもあるだろう。
BCDでは、そういった好みに応じた相談にも乗ってくれるし、各車両の説明も丁寧にしてくれる。なにより、多くの実車を在庫しているために、車両を見ながら話ができるのが最大のポイントである。
今やパソコンを駆使すれば本国カタログを眺めるのは誰でもできるわけだし、各年式の知識を得るのは簡単である。だが、実際に実車を見て触って乗って語っている営業マンには絶対にかなわないだろう、望めば試乗だって可能である。
BCDは、すでに最新の電子デバイス、ワイテック2も入手しているだけに(今後、ワイテック2がないとクライスラー車全車の確実な整備ができなくなるし、ダッジを大々的に扱っていると謳うショップでさえも、所有していない店がたくさんあるから注意してほしい)、アフターフォローに関する信頼性も十分に確保されているのである。
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