TEST RIDE

[試乗記]

モパー魂全開の独創的SUV

2014 ジープグランドチェロキー SRT8

想像以上に過剰かつ攻撃的フィーリング

マスタング等のアメリカンスポーティカーの販売で有名なガレージダイバンが次なる期待を込めて仕入れているのがグランドチェロキーSRT8である。

更新日:2018.10.17

文/吉田昌宏 写真/古閑章郎

取材協力/ガレージダイバン TEL 03-5607-3344 [ホームページ] [詳細情報]

業界ではレア中のレア車

 近年、マスタングやチャレンジャー、チャージャー等のハイパフォーマンスモデルを扱っているガレージダイバンでは、背の低いクーペやセダン系以外の魅力的モデルを積極的に探しており、刺激的なモデルとしてグラチェロのSRT8をチョイス。いわゆるジープ系最高峰かつ最強モデルである。
 
 まあ、これも考えてみれば非常によくわかる話であって、チャレンジャー等を扱っていれば基本的なパーツの互換性はあるわけで、しかも触れればわかるがその刺激度は圧倒的なだけに、中古車市場にこれまで出てこなかったのが不思議なくらいである。

 「それほどタマはないんですよね、残念ながら。基本、ディーラー車ベースで考えますとSRT8はレア中のレアですね」

 そう、じつは、業界では以前から注目されていたマシンであったにもかかわらず、出物がなかったという。だがそんななか、ついに発見された今回の個体ということで即取材させてもらったのである。

 2014年型のディーラー車。走行3.4万キロ弱。ホワイトのボディカラーにキャメルカラーのダコタレザーの組み合わせ。

 この型のSRT8は2012年に登場し、2014年モデルでマイナーチェンジが行われており、前年までの仕様と変化している。主にATが8速になり、走行性能が格段に進化しているのである。

 ということで早速取材である。

いまとなってはコンパクトに見えるグランドチェロキー。そのトップモデル。フロントマスクに野蛮さが加わり、エンジン始動時の猛烈なエキゾーストにグランドチェロキーの面影は微塵もない。

2014年のマイナーチェンジでより一層完成度が上がる

 まるで欧州チューナーがチューニングしたかのような、野性的なフォルムをまとったグランドチェロキーSRT8。フロント正面から見た強面感は圧倒的であり、それはベースであるグランドチェロキーを忘れさせしまうほど刺激的である。特にフロントマスク、ヘッドライト周りの造形が変わったことにより、一層凄みが増している。

 搭載されるエンジンは6.4リッターV8HEMIであり、468ps、最大トルク63.6kg-mを発生させる。このエンジンで0-60mph(約100km/h)までの加速はわずか4.8秒、ゼロヨン加速13秒台中盤と、当時のSUVの中ではダントツの数字であった。

 SRT-8専用のエクステリアには各部にエアロが装着され、車高をダウンし、エアダクトがただならぬ雰囲気を醸し出す。足元にはブレンボ製ブレーキ(フロント6ピストン、リア4ピストン、ローターはフロント15インチ、リア13.8インチ)と個性的な20インチ鍛造アルミ5本スポークホイールを装着する 。

搭載されるエンジンは6.4リッターV8HEMIであり、468ps、最大トルク63.6kg-mを発生させる。この車両はエアクリーナーのみ交換されていたが、基本、フルノーマル車である。

ボンネットフードも圧倒的に軽い。ダクトはダミーではなく、シッカリ穴が開いている。

オフロードのグランドチェロキーという存在からは想像がつかないインテリア。チャレンジャーSRTの意匠によく似ているインパネの雰囲気。

たとえば6.2リッターV8エンジンを搭載するキャデラックエスカレードよりも約300キロ軽く、パワーで約50ps多いとなれば、その動力性能の違いがイメージできるだろうか。

右ハンドル車の弊害はまったくない

 一方インテリアは、クロームパーツとカーボン素材を組み合わせたスポーティなもの。ピラーにはスエード布が貼られ、高級車としての質感も圧倒的に高い。シートは、ホールド性に優れたSRT-8専用のバケットシートが奢られる。この座り心地は何度も体験あるチャレンジャーのそれと同じである。

 で、いざ出発となるのだが、そこでついつい気になるのが、そう、ディーラー車の右ハンドルである。

 これまで過去、相当の数のクライスラー系右ハンドル車に乗ってきたが、着座姿勢に一度たりとも満足をした経験はなかった(2010年程度までの話)。どこか微妙に変なのである(シートは普通の位置なのに、ステアリングとブレーキだけがセンター寄りで体が常に斜めに向いているとか。笑)。だからそれ以降、「右ハンドル」と聞けば反射的に「はい、ダメね」と思ってしまっていた可能性も無きにしも非ずだが、それでも実際にまともなことは一度もなかった。

 だが、それからもうすでに何年も経っているし、今年春に乗った右ハンドルのコンパスが普通の右ハンドル車だったこともあるから、さてどうだろう?

 結論からいえば、まったく難なく座れる普通の右ハンドル車であった。恐らくこの2014年型以降ならどの右ハンドル車も普通なのだろう。そのくらい違和感はない。だから運転することに難はなく、集中できる。

右ハンドル仕様になんら違和感なく、走らせればパドルの反応もよく、何より抜群に刺激的。アメ車の世界でこんなSUVはこの車両以外には他にない。ちなみに、公道で8速ATのパドルを使い切ることはまずないだろうと思う(笑)。

クロームパーツとカーボンプレートを多用し、8.4インチのタッチスクリーンを中央に配したインパネ周り。非常に機能的でもある。

室内ピラー周りにもスエード布が貼られるなどして室内の質感が大幅に向上している。

フロント正面から見た強面感は圧倒的であり、ベースであるグランドチェロキーを忘れさせしまうほど刺激的である。

まるで自分が強くなったと思えるほど過剰なマシン

 それにしてもSRT8は半端ない。スターターボタンを押した瞬間にチャレンジャーである! そんな獰猛なサウンドを轟かせ、極太ステアリングと硬質なシートが背の高いSUVであることを忘れさせる。

 しかも走り出した瞬間の全体の硬質感。この感触は、チャレンジャーやチャージャーでは味わえないグラチェロSRT8ならではの質感だろう。恐らくボディサイズの関係もあり、ガッチリしたソリッドな感触はグラチェロのサイズ感がもたらした可能性が高い。

 そしてストリートでの走りは、チャレンジャー等を超えている。信号から信号までの加速はアメ車随一。そのままちょっとした曲がりであればノーロールで何事もなく曲がり切る。

 これだけガチガチのSUVも珍しい。しかも、そのガチガチ感は、「仮に200キロでも安定してそう」と思わせるほど過剰であるから、街中で乗っていると自分が強くなった気になって逆に恐ろしい。

 もうとにかく、笑っちゃうほど半端ない。すべてにおいて過剰であり想像以上。しかも、超ゆっくり走っても、轍でステアリングが微妙に左右に取られるから、常に意識しないといけないし、超ハイパフォーマンスカーに乗っている感も高くて面白い。

メーター周りのデザインや質感にも好感が持てるし、視認性も良好。

ジープの名前からイメージする無骨かつ樹脂が多用された無機質なインテリアとはかけ離れた洗練された雰囲気がオーナーを刺激するだろう。すべてにおいて質感高くスポーティな雰囲気でまとめられている。

2014年から新たに搭載された8速ATは、小刻みな変速を繰り返しV8エンジンの性能を余すことなく発揮させる。また、燃費向上にもつながるだろう。一方で、自動変速が嫌ならパドルで俊敏に操れる。

20インチタイヤによる轍の干渉があるのでのんびりダラダラ走ることには向いていないが、スポーティなSUVがお望みなら期待以上の刺激を与えてくれる。乗れば乗るほど欲しくなる!

アメ車の概念を超えた独創的SUV

 筆者は年間100台以上のアメ車を取材しているが、この感触はちょっと想像を絶する。少なくとも日本車でこの感触が味わえるものは皆無だろうし、ドイツのMやBやPの相当に高い金額を支払うマシンにはこういった感触があるのかもしれないが(恐らくだが少なくとも1500枚以上の一万円札を用意しなければならないだろう。中古車でも700から800枚は)。

 いや~、このクルマはちょっと難しい。ジープディーラーで買えるグランドチェロキーのトップモデルとすれば、「ここまではいらないな」とそれほどの販売台数は見込めないかもしれない。ジープユーザーが求めるものとはあまりにも違うと思えるからだ。

 だが一方で、グラチェロだと考えずにモパー系のハイパフォーマンスSUVと見れば、これほど刺激的なモデルはアメ車業界には存在しない。なんせ大排気量V8のNAエンジンである。スーパーチャージャーで武装したドーピングマシンとはワケが違う。

 GMにはこういったSUVは皆無だし、フォードにはエクスプローラーにV6ツインターボエンジンを搭載するモデルが存在するが、それでさえここまでの過剰なフィールはまったくない。あくまでアメリカンSUVの範疇である。

 だが、このグランドチェロキーSRT8にあるのは、いわゆる欧州車系ハイパフォーマンスモデルに通ずる過剰、刺激であって、我々の知っているアメ車の概念を遥かに超えている。モデルによってはチャレンジャーやチャージャーですら超えている。まさしくモパー魂全開の独創的SUVである。

 なので、今現在、中古車市場でこのSRT8が求められている理由もわかるのである。「こりゃ、絶対欲しい人いるわ」。恐らく今後も高値安定が当分は続くであろう個体だけに、程度良好な一台を早めに入手するのが賢明だと思う。

ホワイトボディにキャメルカラーのインテリアが非常に美しかった。シートはバケットタイプのレザーで固めの乗り心地がまさしくスポーツモデル。

セカンドシートは、運転席真後ろの席のみ使用感があったが、それ以外に中古車感がまったくなかったのは驚きだった。

ドアの内張りにもカーボンパーツやスエード張りやキャメルカラーのレザーが貼られ質感は非常に高い。また使用感がほとんどないのも嬉しい。

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