スペースに置かれている新車のダッジチャージャーは、2019年型のダッジチャージャーSRTヘルキャット。そう、最新のヘルキャットである。
もともと日本には10台もないといわれているチャージャーのヘルキャットであるが、その最新モデル。2019年型の新車ということで、恐らく今現在、日本にあるのはこの一台のみか。
日本では、現行型のチャージャーの取り扱い店が非常に少なく(恐らくチャレンジャーの方へと流れている)、仮に店頭に並んでいたとしても「392」どまり。だが、本国アメリカでは、現地メディアやインスタ等を見ればわかるが、非常に人気が高く、カスタマイズされたチャージャー等の露出も多い。
この2019年型ベースで言えば、レーシングストライプを入れ、フロントにディフューザーを取り付けたチャージャーのまあ多いこと(アメリカ車だから当たり前だが)。
そんなチャージャー人気は、日本だとチャレンジャー人気にちょっと食われ気味ではあるのだが、スペースではこの型の初期モデルからずっと継続して日本に直輸入しており、日本のチャージャーファンをシッカリと支えている。そんな点からも、当然のように2019年型モデルを最速で直輸入している。
さて、2019年型のチャージャーSRTヘルキャットだが、基本ベースは変わらずとも、若干の変更が加えられている。
まず、フロントマスク。ダブルエアダクトを設けたフロントグリルの変更と各部の熟成がポイントであり、オプションでブラックフードや発進補助機能やラインロック、さらにはブラスモンキーの20インチホイールがチョイス可能になっている。
一方、エンジンはこれまでどおりの707hp。チャレンジャーに関しては717hpに進化しているが、チャージャーは既存ベースにエアダクトを追加して熱対策のみで熟成を図っている。
それでもエクステリアの雰囲気は変化し、より一段と硬派なマシンへと印象を高めている。世界中を探しても700hpオーバーのセダンはそうはないし、個人的にもこれみよがしな「やる気」に満ちたマシンとは一線を画したチャージャーの大人な雰囲気が好みであり、いわゆる羊の皮をかぶった狼的なマシンとして常々高評価している。
しかも、繰り返すが707hpのセダンである。室内空間はチャレンジャー比で格段に開放感があり、着座位置も着座姿勢も楽であり、室内からの視認性も良い。言ってしまえばクラウンやメルセデスの4ドアに乗る感覚と同じ接し方が可能である。
それでいて瞬時に200キロオーバーが可能である。チャージャーヘルキャットの醍醐味とは、まさにそれであり、AMGでも成し得ない707hpの4ドアセダンに価値がある。
スペースでは、この店頭展示の現車以外にも、新車オーダーを可能としており、2019年のチャージャーではボディカラーが15色ラインナップされている。つい最近、「サブライムグリーン」が復刻しており、チャージャーでのハイインパクトカラーのチョイスはより一層魅力が増す可能性が大だ。
現行アメ車の中で、生粋のマッスルカーといえばチャレンジャー&チャージャーだし、特にチャージャーの4ドアヘルキャットの凄さ&希少性については特筆もの。なので、そいつにサブライムグリーンが結びつけば、最高のマッスルカーの誕生ということにきっとなる。
とはいえ、現車が一刻も速く欲しい、乗りたい、と思うなら、このブラックのヘルキャットは日本上陸第一号とも言えるだけに、最適だろう。
なお、スタッフに聞けば、「最近、日本の車検に適合させるための改善作業にて、人災ともいえるトラブルが結構多く起こっている」という。特に最新の車両は、ワイテック2と呼ばれる専用のテスターが必要になるのだが、日本ではそのテスター自体を所有している店舗が日本全国で15店あるかないか。
もちろんスペースファクトリーは所有しており、さらに販売車両にはすべて最新プログラムにアップデートして納車しているから心配ないが、そうではないショップでFCAの車両を購入した場合には最新の注意が必要である。
ちなみに、最新のプログラムへのアップデートとは、日本にて販売車両として展示されている閒に、本国にてリコールが出た場合、たとえばミッションの変速に関する情報にリコールが出ていたとすれば、当然新しいプログラムへ更新しなければ、そのまま走らせ、壊すことになる。
しかも、その更新をするには前記のワイテック2が必要になるが、それがなければリコール情報すら得ることができないので、情報が得られず=当然壊れる=それを車両のせいにして「アメ車だから」と、車両を責めるショップの多いこと…。
だが、スペースでは、そうした状況を未然に排除するために、納車前にプログラムを最新に更新して納車しているのである。
以前も紹介したが、こうした処置の適切さや設備の充実、さらには最新の車両を積極的に販売できるのは、そうした作業が的確にこなせるファクトリーの存在が大きく、だからこそ「まるで現地ディーラー」のような存在として、多くのユーザーに支持されているのである。
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