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ガレージダイバン製カスタムカタログ

2015 フォードマスタング スペシャルカスタム

D車の中古車ベースで最旬エアロ装着と足回り製作

ここ数年、あまり見かけることのなかったデモカー製作だが、マスタングに特化しているガレージダイバンが最旬パーツを使用したオリジナルマスタングを製作した。

更新日:2020.07.09

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/ガレージダイバン TEL 03-5607-3344 [ホームページ] [詳細情報]
     GDファクトリー千葉店 TEL 043-298-6543 [ホームページ] [詳細情報]

ベースは人気の2015年型ディーラー車

 たとえば、現行マスタングの最新車両を購入するとすれば、GTで700万円~くらいの資金が必要になる。それがシェルビーになればもっと必要で、GT500だとざっと見積もって1300万円から1400万円といったところだろうか。

 買えるなら是非買って欲しいと思うが、その一方で、今なら現行マスタングの初期型中古車が300万円前後から買えるし、D車の程度良好車でも350万円程度から狙えるという。

 初期のD車といえば2015年型で、その当時500万円以内で購入できたはずだから相当に値落ち率の低い存在ということで驚きなのだが、聞けば2018年以降のシャークノーズに生まれ変わったフロントマスクの人気があまり高くなく、初期型を探しているオーナーさんが多いというから、人気があるD車中古車の高値は市場原理からいって当然ということなのだろう。

 で、そういったもろもろの動向を把握した上で、ガレージダイバンが製作したデモカーがこちらである。ベースは2015年型マスタングエコブースト。D車デビュー当時の50yearsエディションで走行1万5000キロ車。

ガレージダイバンが製作したマスタングスペシャルカスタムのベースカーは、2015年型マスタング直4エコブーストのディーラー車。

1.5万キロ走行車とコンディションが良く、イエローというマスタングに非常に似合うカラーだったことがベース車としての決め手だったという。

本国メーカーが作る特別モデルは常に「GT」がベース

 ここ最近、マスタングには年度ごとの特別モデルが登場し誌面をにぎわせている。たとえば「ブリット」。さらに来年登場する「マッハ1」。どちらもMT車を中心とする走りのマシン的存在で、「マッハ1」にはオリジナルエアロが装備され、それがかなりカッコイイ。

 だが。この両車、どちらもV8エンジン搭載の「GT」がベースになっている(恐く日本では700万から800万円)。さらにマスタングのトップモデル・シェルビー系のマシンたちもV8エンジンがベースになっており、上記の価格帯まで踏み込まないと購入できないわけだから、購入者が圧倒的に絞られる。

 かつてフォードの日本法人が存在した時にデビューしたマスタング直4エコブーストは、それまでのV6エンジンを廃止し、新たに直4ターボエンジンを搭載することでダウンサイジングにいち早く対応し、さらに価格帯を低くすることで、世界基準のスポーティカーを製作、そしてこのエコブーストは世界中で売れていた。

搭載されるエンジンは、2.3リッター直4エコブーストエンジン。314ps、最大トルク44.3kg-mを発生させ、6速ATが組み合わされる。想像以上に速いのが嬉しい。

足回りにはTEINの車高調一式を装着。このショック、車高を調整しても乗り味に変化が少ないよう調整され、ストロークも確保されている逸品。

今回のデモカーは、動力系に関してはノーマル状態のままをキープ。よってマフラーも、ノーマルのままである。だが、リアディフューザーはMP Concepts社製を装備している。

装着されるホイールは、レグザーニの「SPIKE」20インチのサテンブロンズカラー。ブラックをチョイスしそうなものだが、そこはショップのセンス。非常に良くマッチしている。

エコブースト搭載モデルの特別モデル的存在

 当然、日本でもそれ以前とは比較にならないほど売れ、一時は「納車半年待ち以上」なんてこともあったと聞く。にもかかわらず、今も昔も直4エコブースト搭載マシンの特別モデルが登場することはほとんどない。

 「であるならば、作ってしまおう」、と考えたかどうかはわからないが、要するに、マスタング直4ターボをカッコ良くしようという意図のもと、このマスタングは製作されている。

 くわえて、ガレージダイバンは新車中古車問わず車両販売を行うと同時に世界中のパーツを扱うパーツ販売店でもあるから、エアロ情報にも詳しい。

 そんななかで今、最旬と思われるエアロ類を実際に装着しデモカーを製作することで、ネット画面やカタログ紙面でしか見られないエアロパーツ単体の、実装着の雰囲気を知らしめたいとの思いもあったという。

フロントマスクは、CERVINIS社のコンバージョンキットを使用している。CERVINIS社とは、かつて「エレノア」仕様のエアロを製作していたメーカーであり、マスタングに関してのノウハウが非常に豊富なメーカーである。またグリルはRTR Grilleを使用。

リアウイングも2015-2020年型マスタングに対応するリアスポイラー。サイズバランスがちょうどいいのがオススメ理由。

リアウインドーのルーバーはMP Conceptsのもの。最近、チャレンジャー等でもルーバーが流行っている。

ノーマルマスタングとは比較にならないほどの迫力を備えたデモカー。車高の低さと相まってレーシーな雰囲気も増している。それでいて街乗りの衝撃が悪化していないのは車高調のおかげ。

アメリカンなレーシングスタイルの完成

 だから、このマスタングに使用されているエアロは、単一メーカーで揃えられているわけではまったくない。グリルから始まり、ボンネットフード、さらにはサイドエアロ、そしてリアウイング、ディフューザーに至るまで、各ブランドからそれぞれがチョイスされ、日本の優れた板金技術による高い精度にて取り付けされている。

 その上で、フロントフードスクープからルーフ、ドアミラーをブラックにペイントし、車体をブラック&イエローの雰囲気で独自アレンジを施している。

 一方で、足回りにはTEINの車高調を使用しレグザーニの「SPIKE」20インチのサテンブロンズカラーを組み合わせることで、乗り味と車高の低さを両立。

 TEINは日本製のショックメーカーであるから、減衰力が日本の道路事情にマッチした使用になっており、その部分の安心感といったら絶大である。

 で、こうしてできあがったマスタング直4エコブーストのコンセプトは「アメリカンなレーシングスタイル」

 いわゆる日本風の走り屋さんとはまったく異なる、ちょっとお洒落で、ちょっとラグジュアリーで、ライトにレーシーで、といったアメリカンな素敵なノリである。

 だが、これだけのパーツを装着しても、ゴチャゴチャせずに、統一感あるスタイルにまとめているのはさすがだし、それでいて、「ブリット」や「マッハ1」といった本国特別モデル風な特別感やオーラが出ているのだから、くわえて、それでも費用が500万円台で抑えられているというのだから、このマシンを参考に「自分オリジナル」を作るのも最高ではないか、と思うのである。

 もしくは、この車両をそのまま入手してしまうのもオススメである。ちなみに、このマシンはエンジンや吸排気といった部分には手が付けられてはいないから、購入後に好みのマフラーサウンドに交換してみるのも面白いと思う。直4ターボならではのサウンドが、V8とは異なってそれはそれで面白いから。

ブラックにペイントされたMP Conceptsのフードスクープは、フロントマスクの印象を決める重要なパーツ。

クオーターウインドーのルーバーは、CERVINIS社製。

リアフェンダーに配置されたスクープは、MP Concepts GT350 スタイルのリアフェンダースクープ。このスクープを装備するだけで、リアフェンダーのサイズ感が強調される。

2015 MUSTANG SPECIAL CUSTOM SPEC.
・ 2015-2017 CERVINIS Stalker Front End Conversion
・ 2015-2020 CERVINIS Mustang Quarter Window Louvers
・ 2015-2020 CERVINIS Mustang Side Scoops
・ CERVINIS 2015-2020 Mustang Stalker Rear Spoiler
・ MP Concepts Rear Window Louvers - Matte Black (15-20 Fastback)
・ MP Concepts Quad Exhaust Rear Diffuser (15-17 GT Premium, EcoBoost Premium)
・ MP Concepts Hood Scoop w/ LED Lighting (15-17 GT, EcoBoost, V6)
・ MP Concepts GT350 Style Fender Scoops - Unpainted (15-20 GT, EcoBoost, V6)
・ RTR Grille: Black (15-17 GT, EcoBoost, V6)
・VLAND LED テールライト クリア 5点灯モード
・Vinstar LEDリフレ―クター スモーク
・カリフォルニアカスタム バックランプ リアフォグ
・ルーフペイント ドアミラー ブラック
・TEIN STREETFLEX 車高調整KIT

GDファクトリーでは、ここで使用しているエアロメーカー以外の情報も多岐にわたり持っているから、相談してみるといいだろう。

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