TEST RIDE

[試乗記]

BCD直輸入車両をベースにした認定中古車

2016 ダッジチャレンジャー R/Tスキャットパックシェイカー

すでに国内2オーナーなるも走行1万キロ未満の掘り出し物的存在

我々が普段取材しているBCD車両であるが、今回はそのBCD車両が販売され戻ってきて中古車として再販される車両である。

更新日:2022.02.21

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL 0120-17-2290 [ホームページ] [詳細情報]
     BUBU横浜 TEL 045-923-0077 [ホームページ] [詳細情報]

履歴のはっきりした自社管理の中古車

 BCDには様々なシステムがあるが、その中で50プランという購入時の独自プランがある。ざっくり言えば、3年後の売却時に下取り額50%を保証するというもの。

 すなわち「下取りが保証されることで買いやすくなる」とか「3年後の乗り換えを検討しやすくなる」とか、ユーザーには様々なメリットがあるのだが、実はこのプランの裏には「BCDに車両を戻して欲しい」という別の思いも含まれている。

 要するに、コンディション良好の車両を販売し、3年間しっかり面倒を見た車両は、他のどんな中古車よりも程度が保たれているという理屈であり、それは自信の表れでもある。

 それを再度中古車として販売することが可能になれば、国内流通している履歴のわからない車両を仕入れる必要性がなくなり、さらにそれを購入した方々に関しても安心感が高まる=同じ年式、同じ程度の走行距離だとしても、履歴のはっきりした自社管理の中古車の方が自信を持って売りやすいのは当然だろう。

▲2016年型のR/Tスキャットパックシェイカー。走行9400キロのある意味掘り出し物的中古車。

▲シェイカーフード装着車は、2014年が限定で、2015年から2018年型までは量産モデルとして存在し、2019年からはOP装備となっているが、日本における絶対数は少ない。

中古車売買におけるリスクを減らす試み

 クルマは機械の集合体であるから、100%完璧なんてことはありえないわけである。だからこそ中古車を販売するにあたり購入者のリスクを減らすことを考えれば、販売店として履歴のはっきりした車両を販売する方が、そうではない車両を販売するよりもリスクを減らせる可能性が圧倒的に高いはず。

 「アメリカ本国から自社流通にて直輸入した車両を日本で販売し、3年後に受け入れ、その3年間の管理のもと履歴のはっきりした車両を認定中古車として再度販売することができれば、理想的かつコンディションの安定した自社輸入&中古車販売システムが構築されると考えております」とBCD鈴木氏。

 本来であれば、「500万円以内、3万キロ以内、色は黒etc」といった購入希望者の要件を満たした車両を探せば商売は成り立つわけである。そしてそれを国内オークション等の流通網から探せばいいわけである。

 だがその場合、車両のコンディションが掴みきれない場合があるから、自信を持って販売できない可能性もある。

 一方、このBCDの認定システムが稼働すれば、これまで以上に安心かつ安定感のあるアメ車の中古車販売が可能になるのは間違いないだろう。

 ちなみに、アメリカ本国から直輸入しているBCD車両は、こうした販売後の、さらなる認定システムまでもが想定された上での運用であるため、「売らんがための粗悪な状態の個体」をアメリカから日本に持ち込んで販売することは決してないのである(そんなことをすれば、すべての運用が滞るからである)

▲搭載されるエンジンは6.4リッターV8HEMIで485hp、最大トルク475lb-ftを発生させる。

▲シェイカーフードとは、ラムエアーを取り込むスクープが、エアクリーナーケースと一体化した構造になっており、それがボンネットを突き抜けて車外に出ている仕様のこと。

▲シェイカーフード搭載車のボンネットの裏側にはそれを示すステッカーが貼られているが、各アルファベット文字の上下にシャドーが入っているので、静止状態でもまるでステッカーが振動しているように見える。

すでに2オーナーながら驚くべきコンディション

 さて、そんなBCD認定中古車であるチャレンジャーを取材。2016年型チャレンジャーR/Tスキャットパックシェイカーである。

 本来、BCD車両であれば、すでに2016年という年式は対象外になる。BCD車両はコンディション良好の高年式車両が対象であるから。

 だが、この車両はそのBCD直輸入車ベースの管理下にあった認定中古車であるから、年式対象の範囲が当然広がるわけである。

 で、その認定中古車の取材であるが、はっきり言って「本当に中古車?」と思えるほど状態が良かった。

 というのも走行9400キロだし、見た目の瑕疵やヤレもほとんど感じないレベルだったから、まるでBCD車両と言っても通用してしまうようなコンディション。だが、この車両、実はすでに国内2オーナーカーであり、それを聞いてなお驚いた。

 「この車両のオーナーさんは、50プランに加入されておりましたが、その期限以前にヘルキャットに乗り換えてしまい、またその次のオーナーさんはマスタングブリットに乗り換えてしまったので、すでに国内2オーナーとなっておりますが、距離は全然走っていないのです」

▲6.4リッターV8搭載にレアなシェイカーフード付きの車両自体が少ないだけに、今のうちに優良個体を手に入れ、末永く愛すべき存在だと思う。

▲見ればわかるが、ホイール等にもキズ等の瑕疵はなく、中古車として状態の良さがわかる。

▲インテリアも全体的にコンディションが良く、キズやニオイや汚れ等もほとんどないと言えるレベルである。

現行型チャレンジャーの理想的カラー&スタイル

 なるほど。乗り換えの早い短期的なオーナーさんが2名いただけで、ほとんど走られていない車両だった。だから2016年車ではあるが状態はかなりいいし、認定中古車の中でもさらに「掘り出し物」的なチャレンジャーと言えるだろう。

 ということで実車である。ボディカラーはゴーマンゴーでノーマルボディ+シェイカーであるから、前出したブルーのワイドボディとの差は明白で、「チャレンジャーといえばコレ」と言えそうなほど理想的カラー&スタイル。

 より一段とクラシカルな印象を与えてくれるから、旧チャレンジャーの復刻版としてのイメージを大切にするなら断然コッチであり、一方で最新のパフォーマンスカーを求めるならワイドボディが相応しいと言えるのではないだろうか。

 個人的には、このシェイカーフードが断然オススメである。シェイカーは当然ヘルキャットにはつかないし、NAエンジンモデル専用の装備品であり、しかもデザイン的なバランス&マッチングが非常に良いから是非とも装着したいパーツ。

 しかも6.4リッターV8エンジンとの組み合わせだから、デザインと走りのバランスも良好。しかも中古車として走行距離は短くBCD管理下の車両であった中古車であるわけだから、安心感も高い。

 くわえて車両価格668万円というのは、その価格自体は非常に高価だが、現在のチャレンジャーの中古車価格としては比較的安価な部類に入るから、「高年式車両には手は出せないが、何としても程度良好なチャレンジャーが欲しい」という方には、最適な1台ではないか。

▲メーターを見れば9400キロ未満であることもわかるだろう。

▲8速ATのシフトノブの状態もご覧の通り良好。

▲ステアリングの持ち手部分のヤレも皆無。パドルの状態も良い。

▲レザーのシート面にもヤレは感じられず、状態の良さは全域で筋が通っているから、まさしく掘り出し物的中古車と言える。

メリットあるBCD認定中古車

 当サイトでは、「チャレンジャーを扱うなら絶対にワイテック等の電子デバイスは用意すべきである」と、ここ数年ずっと言い続けているが、いまだに用意せずチャレンジャーを販売しているショップが多数ある。

 そういうショップの場合、例えば8速ATのATFなんかは交換していないはずである。というのもオイル交換時には電子デバイスを使用し油温とオイル量を図りながら交換することが求められるからである。

 そして一度走らせオイルを循環させエア抜きをして、最終的な量の測定を再度確認する必要があるが、電子デバイスを持たなければそれらが測定できないから対応できないだろうし(万が一デタラメな処置をした場合は8速ATに不調が当然起こる)、他にもトラブルコードがあった場合に確認&作業がなされていない=完調ではない場合が多いと推測できる。

 あと2年もすればチャレンジャーは生産終了となり、こうした不良整備的な車両が多くなることも予測されるが、BCD認定中古車の場合、こうした整備的な問題がなるべく起きにくい、自社販売かつ管理下の車両がベースとなっているから、先のことをも考えれば購入する側にとって非常にメリットがある中古車だと言えるのである。

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