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[試乗記]

安楽ドライブから一気に200キロオーバーまで

2021 ダッジチャージャー R/T デイトナ

最後の最後に「新車を」に最適な個体

EV時代目前、最後に「何に乗ろう」とお考えのあなた、もしくは「鈍重なアメリカンSUVの操縦性に耐えられない」というあなた、ダッジチャージャーはいかがでしょう。5人乗車の4ドアセダンなら、チャレンジャーを上回る利便性がありつつ、同様な走りが可能です。

更新日:2022.04.15

文/田中享 写真/古閑章郎

取材協力/ベルエアー TEL 0436265700 [ホームページ] [詳細情報]

乗り換え候補車としてオススメ

 昨年からダッジチャージャーの取材が増えている。いや、正確には意図的に増やしている。というのも、想像以上に魅力的なマッスルセダンであり、乗り換え候補車として超オススメだから。

 例えば今ダッジチャレンジャーに乗っているとする。で、数年楽しんだ後に家族構成に変化があった場合、「チャレンジャーではキツイ。SUVに乗り換えるか」となった場合にちょうどいいSUVがない、というのが理由の一つ。

 もちろん、フルサイズの最高峰、キャデラックエスカレードやリンカーンナビゲーターへ行ければそれはそれで十分に幸せだろうが、「それだとデカイ(高い)」という方も多くいるはず。なら、ミッドサイズは?

 フォードエクスプローラーの高年式及び新車があればいいが、ダッジ系に乗っているとなかなかフォード車には行きにくいというのもあり、ダッジデュランゴに向かう可能性が高い。

 だが、デュランゴの国内での取り扱いは意外に少なく、よほどのグッドタイミングが重ならない限り見つからない。

▲チャージャーR/Tデイトナの新車。ボディカラーは若干明るいガンメタリック。フロントリップの黄色い保護カバーが新車の証。

▲現行モデルは、旧モデルほどの爆発的人気はないが、今回のようなマッスルモデル的な硬派仕様が登場すれば瞬時に売れてしまうと言われている。

パワートレインがチャレンジャーとほぼ同一

 仮に見つかったとしても、果たしてチャレンジャーからSUVへの乗り換えで納得できるのか。あれだけレスポンス良く小気味良く動いた操縦性からの変化に耐えられるのか(主に重心の高さがもたらす走行性能の変化)

 くわえて、車高が高くなりルーフも高くなるから、その開放感に「いいね」と思えればそれはそれでOKだが、そう言った部分に拒否反応を示すなら…。そう、ダッジチャージャーがいい!

 まあ、個人的な「セダン好き」という好みが反映されている部分も多いのだが(学生の頃からセルシオ好きだった(笑))、何よりパワートレインがチャレンジャーとほぼ同一であるから、走らせれば「あの音」がするし、ハンドリングもチャレンジャー比マイナス10%くらいのレベルに保たれている(私見)から十分に楽しい。

 しかも、バリエーションが豊富だから、5.7L、6.4L、6.2Lスーパーチャージャーと選べる数が多いというのも嬉しい。それでいて、チャレンジャーほど街中に流通していなのも個人的にはそそられる。チャレンジャーとチャージャー両方買えるというなら、間違いなく筆者はチャージャーを買う。

 ちなみに、取材車の2021年型チャージャーのラインナップは以下の通り。
・Charger SXT
・Charger SXT AWD
・Charger GT
・Charger GT AWD
・Charger R/T
・Charger Scat Pack (optional with Widebody)
・Charger SRT Hellcat (standard with Widebody)
・Charger SRT Hellcat Redeye (standard with Widebody)

▲搭載される5.7リッターV8ヘミエンジンは370hpを発生させ、それを8速ATで駆動する。むき出しのエアクリーナーも雰囲気を高めてくれる。

▲20インチのハイパーブラックフォージドホイールとボディカラーとのマッチングも良好だ。

▲「DAYTONA」デカールにリアスポイラーもブラックカラーにペイント。これみよがしではないシックな印象。

安楽さとスポーティさとV8エンジンと

 ダッジチャレンジャーは、ボディ形状がスポーツクーペであるから着座位置が低く、ボディ室内の囲まれ感とともに、ドライバーは乗る時点からある種のスポーツ走行をイメージしている部分がある。

 だが、チャージャーはいわゆる4ドアセダン。まず乗り降りが楽だし、室内空間もチャレンジャーより開放感を感じるし、着座位置も着座姿勢も快適であるから、そういう意味ではSUVに乗る感覚と同じ接し方が可能である。

 それでいて車高は低く、ハンドリングもスポーティでV8エンジンを存分に発揮出来るし、斜に構えた安楽ドライブも可能でありながら、そんな状況でも瞬時に200キロオーバー突入。

 ダッジブランドであるからこその硬派なデザインも健在であるから、乗り換えるべき候補車として最適な存在だろう、と思うわけである。

 くわえてV8エンジンが載るセダン自体が今や稀だから、最後のアメ車V8セダンとしてもオススメなのである。

▲インテリアは基本、ノーマルモデルと同様のデザインを用いているが、部分部分にスチールヘアラインのプレートが貼られているのが特徴。

▲デジタルとアナログを融合させたメーター類の視認性も良く、デザイン的な満足度も高い。タコメーターの動きが気になるセダンはそうはない。

▲2015年から新たに搭載されている8速ATは、新時代のアメ車らしく積極的なシフトアップとダウンを実現してくれる。パドルでの操作も可能。

EV時代を迎えついに生産終了も告げられる

 それともう一つ。カーボンニュートラル時代において、チャージャーのような大排気量V8エンジン搭載車は、真っ先にラインナップから削られるであろう予備軍。

 先般2024年にダッジのEVマッスルカーがデビューするとの公式発表があったが、同時にチャレンジャー&チャージャーの生産終了も予告されている。すでに700hp超のヘルキャット等は2023年いっぱいで終了である。

 で、そんな時代だからこそ、最後の最後に「新車を」の提案である。

 取材車は2021年型ダッジチャージャーR/Tデイトナの新車。ボディカラーはグレーメタリック。ガンメタリックよりは若干明るい感じで、リアに貼られる「DAYTONA」のロゴがチャージャーならではの特別感を示す。

 このデイトナは、2017年に一度ラインナップされたが、2018年に生産終了している。だが、2020年にダッジ生誕50周年を迎え再生産されることになり、2021年においても継続で名を連ねている。

 ちなみに、デイトナは、5.7Lエンジン搭載のR/Tと6.4Lエンジン搭載のスキャットパックの標準ボディにオプション適応されている(SRTヘルキャット ワイドボディ デイトナは501台の限定モデルだった)。

 そんなデイトナの新車であり、5.7LV8エンジン搭載車。当然新車だから慣らし運転が必要であり、複数回のオイル交換も必要になるだろう。

 が、そう言った旧時代の新車ならではの営みが味わえること自体があと数年ということでもあるから、「最後に新車を」でチャージャーを探しているなら、今回の個体はかなりオススメの1台だろう。

▲今や世界的に見ても、大排気量V8エンジンを搭載した4ドアセダンは稀な存在であり、それをパドル操作で楽しめるのも非常に素敵だ。

▲質感や使い勝手は悪くなく、洗練度も高い。国産車的高級感とはまた別の趣があるのがチャージャー。

▲乗るたびに毎度思うが、アメ車全般のシートのレベルは格段に高い。座り心地とホールド性が高いレベルで両立されている。

▲大人がしっかり座れるリアシートと空間がある。今やV8搭載の4ドアセダンは貴重な存在。

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