本国では振るわずにわずか5年で生産終了
全長5021mm、全幅1880mm、全高1505mmのフルサイズボディに、ある種凄味を感じさせるフロントマスク。シャシーコンポーネンツの多くはメルセデスEクラスと共用しており(約20%)、走りの良さも確約されている。そんな魅力的なクルマがダッジマグナムであった。
ダッジマグナムはクライスラーが2005年モデルとして04年に投入したプレミアムスポーツワゴン。当時トップグレード・マグナムRTに搭載されるエンジンは、5.7リッターV型8気筒OHVヘミ。このエンジンは、340hp、トルク53.9kg-mを発生させ、0〜100km/h加速を6.3秒でこなしてしまう俊足ぶり。
デビュー当初マグナムには、上記RT以外にも2グレード存在し、ミドルレンジのマグナムSXTは3.5リッターV型6気筒SOHCエンジンを搭載。250hpを発生させ、同じく0〜100km/h加速を8.5秒でこなす。ボトムレンジのマグナムSEは2.7リッターV型6気筒DOHCエンジンを搭載。190hpを発生させ、0〜100km/h加速を10.7秒でこなす。
これらエンジンに組み合わされるミッションは、RT搭載のヘミのみがオートスティック付き5速ATとなり、他は4速ATのみの設定となる。
インテリアは、圧倒的な個性を主張するエクステリアからすると、非常に大人しいかつシンプルだ。だが、このマスクとエンジンがあれば…、と当時はなぜか許せてしまっていた。
他に比べるものの存在しない個性的なルックスと340hpものパワー。そしてメルセデスとメカニカル・コンポーネンツの多くを共用するという、ある意味理想のスポーツワゴン。アメリカの大胆とドイツの緻密さが融合した、これこそ夢のクルマであると、当時から大絶賛だった。だが……。
ワゴン好きのアメリカンと言えども、時代は過ぎ、マグナムデビュー時はSUV全盛の時代へと移り変わっていた。デビュー当時の反響はかなりあったものの、その後の伸びが振るわずに短命となった。正確には、04年に登場し08年をもって生産終了となっている。
ちなみにその5年間の間に、マグナムには2度の変化があった。ひとつは6.1リッターV8ヘミ搭載のSRT-8が追加されたこと。そしてもうひとつがフェイスリフトを行った最終型のマイナーチェンジである。
本国での人気薄によりわずか5年という短命に終わったマグナムだが、じつは日本では現在でもかなりの人気モデルとして、中古車市場では常にタマ不足という状態が続いている。
その理由のひとつとして、マグナム登場時くらいからクオリティが格段に高くなっていることがあげられる(=中古車としても)。さらにメルセデス、BMW、アウディ、ボルボのワゴンにもまったくヒケを取らない性能と、「個性」という点で逆に際立っているという魅力。そしてアメ車の良さでもある、アフターマーケットの充実。
レガシィ等の国産ワゴンユーザーからの乗り換えも期待できるという、まさに日本向けのワゴンなのである。
ダッジマグナムはクライスラーが2005年モデルとして04年に投入したプレミアムスポーツワゴン。当時トップグレード・マグナムRTに搭載されるエンジンは、5.7リッターV型8気筒OHVヘミ。このエンジンは、340hp、トルク53.9kg-mを発生させ、0〜100km/h加速を6.3秒でこなしてしまう俊足ぶり。
デビュー当初マグナムには、上記RT以外にも2グレード存在し、ミドルレンジのマグナムSXTは3.5リッターV型6気筒SOHCエンジンを搭載。250hpを発生させ、同じく0〜100km/h加速を8.5秒でこなす。ボトムレンジのマグナムSEは2.7リッターV型6気筒DOHCエンジンを搭載。190hpを発生させ、0〜100km/h加速を10.7秒でこなす。
これらエンジンに組み合わされるミッションは、RT搭載のヘミのみがオートスティック付き5速ATとなり、他は4速ATのみの設定となる。
インテリアは、圧倒的な個性を主張するエクステリアからすると、非常に大人しいかつシンプルだ。だが、このマスクとエンジンがあれば…、と当時はなぜか許せてしまっていた。
他に比べるものの存在しない個性的なルックスと340hpものパワー。そしてメルセデスとメカニカル・コンポーネンツの多くを共用するという、ある意味理想のスポーツワゴン。アメリカの大胆とドイツの緻密さが融合した、これこそ夢のクルマであると、当時から大絶賛だった。だが……。
ワゴン好きのアメリカンと言えども、時代は過ぎ、マグナムデビュー時はSUV全盛の時代へと移り変わっていた。デビュー当時の反響はかなりあったものの、その後の伸びが振るわずに短命となった。正確には、04年に登場し08年をもって生産終了となっている。
ちなみにその5年間の間に、マグナムには2度の変化があった。ひとつは6.1リッターV8ヘミ搭載のSRT-8が追加されたこと。そしてもうひとつがフェイスリフトを行った最終型のマイナーチェンジである。
本国での人気薄によりわずか5年という短命に終わったマグナムだが、じつは日本では現在でもかなりの人気モデルとして、中古車市場では常にタマ不足という状態が続いている。
その理由のひとつとして、マグナム登場時くらいからクオリティが格段に高くなっていることがあげられる(=中古車としても)。さらにメルセデス、BMW、アウディ、ボルボのワゴンにもまったくヒケを取らない性能と、「個性」という点で逆に際立っているという魅力。そしてアメ車の良さでもある、アフターマーケットの充実。
レガシィ等の国産ワゴンユーザーからの乗り換えも期待できるという、まさに日本向けのワゴンなのである。
