世界的にクルマの値段が高騰している。なかでも中古車、特に旧車の価値が飛び抜けている。もちろんアメ車の場合には、旧車に価値を見出す歴史的文化的背景があり(アメリカ本国では特に)、だから旧車の価値は以前から高いのだが、それにも増して今、全体的に価格が高騰している。
ちなみに文化的背景から見れば、「アメリカ本国では、いつかホンモノ(の旧車)を」といった憧れを抱いている方々が多く存在し、そういう方々は、「今はまだ旧車に乗れないので、あえて現行モデルを買い、いつか必ずや旧車を手に入れよう」と頑張っている。
すなわち、「現行モデルに乗るのは旧車を手に入れるため」、というから素晴らしい=それだけ自国の旧車を愛し、価値を見出しているということ。

▲1977年型シボレーK20。5.7リッターV8エンジン搭載で4速MTを組み合わせた個体。

▲ボディはレギュラーキャブに8フィートのロングベッド仕様。伝統のピックアップスタイルを有している。
そんな旧車のピックアップトラック、1977年型シボレーK20である。1977年型シボレーK20とは、ゼネラルモーターズが製造した3/4トンクラスの4輪駆動フルサイズピックアップトラック。
1973年から1991年まで製造された第3世代(通称「スクエアボディ」)の初期モデルに位置し、アメリカの古き良きタフなワークトラックを象徴する存在。
搭載されるエンジンは5.7リッターV8で、トランスミッションは4速MTの組み合わせ。またボディはレギュラーキャブに8フィートのロングベッド=1列シート+長尺荷台という、当時のアメリカ労働者たちがリアルに愛した伝統のスタイリング。
現代のピックアップトラックは4ドア+短い荷台というスタイルが一般的イメージであるが、このK20は当時のリアルワーカー達が愛したピックアップスタイルの黄金比率を持つ。くわえて過剰な装飾を削ぎ落としたグリーン単色のボディカラーがいい味わいを醸し出し、スクエアボディ特有のシャープなプレスラインと相まって、だからこその「凄み」がダイレクトに伝わってくる。

▲この年代特有の格子状グリルと黄金のボウタイエンブレムの組み合わせは絶妙なレトロ感を演出する。

▲グリーン単体のボディカラーと各部に使用されるメッキパーツの状態は想像以上に良い。

▲搭載される5.7リッターV8=350エンジンはキャブレターの吸気サウンドを響かせ豪快に走る。
ちなみに、K20の「K」は4輪駆動を、「20」は3/4トンクラス(ヘビーデューティー)を意味し、一般的な1/2トンクラスのK10よりもフレームや足回りがひと回り太く頑丈に作られており、横から見たときにチラリと見えるリーフスプリングやデフケースが、本物のワークトラックとしての迫力を醸し出す。
そして何より素敵なのが、丸目2灯のフロントマスク。80年代になるとそれら丸目ヘッドライトは角目4灯に変化してしまい、それはそれで魅力的ではあるが、この77年型が持つ丸目2灯の愛嬌あるフロントマスクは別格にいい。
まるで定規で引いたような四角いボディに丸いヘッドライトが二つ。そして格子状グリルと黄金のボウタイエンブレムの組み合わせは、無骨さに宿る絶妙なレトロ感を演出する。この愛嬌あるフロントマスクは70年代の限られた年式にした出せない最高のディティール=この年代のピックアップが未だ人気である最大の理由の一つ。

▲ウッドを使用したインテリア。ヤレ過ぎておらず、いい塩梅の雰囲気を感じさる状態が維持されている。

▲インテリアの6連メーター類のデザインが非常に素敵。

▲当時の形状やシステムをそのまま残しているのも好感。
さらにもう一つ。この個体は非常に希少な4速マニュアル仕様。大排気量V8の重厚なトルクを自分の手足で直接操る感覚は、AT車とは比較にならないほど濃密なドライブが可能。例えば、現代車なら時速100キロ出さなければ得られないような高揚感を、このK20なら時速50キロの街乗り走行で、ダイレクトに伝えてくれる。
くわえて、トノカバーや、現代のドライブに必須のディスプレイオーディオ、バックカメラといった実用的な近代装備があらかじめインストールされているから、このまま普通に公道を走ることが可能である。
ちなみに、インテリアの各種メーター類は普通に機能しており、シートはまるでソファーのような柔らかさ。くわえて着座位置は高めで、トラックらしく素晴らしく適切であり、大きなボディの四隅がシッカリ確認できる。そして超大きいステアリングを握ってのドライブは、まさに開拓時代のアメリカンな雰囲気満載。
キャブレターV8の懐かしいエンジン音、この時代にしか味わえないデザイン的魅力=この年代のフロントマスク、レギュラーキャブ+ロングベッド、そしてそれらすべてが絡み合い放つアメリカンピックアップの優雅さは、まさに稀有なる個性の塊。

▲この個体は非常に希少な4速マニュアル仕様。

▲クラッチの操作性も慣れれば問題なく扱えるもの。

▲ディスプレイオーディオ、バックカメラといった実用的な近代装備がインストールされている。

▲6連メーターにはタコメーターがないため、後付けでタコメーターを設置。特にマニュアル車であるから、回転数が見たいのもある。
ジーンズでもブーツでもなんでも、復刻品が登場することは多々あるが、あくまで復刻であり、やはりそういった復刻品には、時を経て得たオリジナルの風合いは出せない(には勝てない)。
現代の最新ピックアップももちろんいいが、この70年代K20ピックアップが醸し出す、このアメリカンリアルワーカー的雰囲気はこの年代のオリジナル品ならではの味だろう。
で、この雰囲気が似合うシーンは、日本だとやはり海か山か。荷台にロングボードをそのまま載せ、海に向かう。もしくはキャンプ場は言わずもがなだろう。というか、街中をゆっくり走らせるだけでもアメリカンビンテージの映画のような雰囲気を醸し出すのだろう。
BUBU横浜は、ビンテージ部門が存在し、店内にも往年のメジャーカーがずらり並んでいるから購入後の心配もさほどいらないだけに、二度と出会えないかもしれない奇跡的なパッケージを有しているK20は、探している方にとっては最高の1台となり得るだろう。

▲インテリア全体的に、そしてドアパネルに至るまで、ウッドパネル等の状態が維持されており、当時の雰囲気が味わえる。

▲シートはまるでソファーのような柔らかさ。着座位置は高めで、トラックらしく視界の良さが得られる。
115,000円
ELECTLICAL
ガレージダイバン
115,000円
EXTERIOR
ガレージダイバン
115,000円
EXTERIOR
ガレージダイバン
115,000円
ELECTLICAL
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